備忘録0308 god in the heaven | 青い病気の記録@アメブロ出張所

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20210308

朝ぱらついたついたけど、徐々に晴れて来ましたね。

ポカポカ春がやってきたのかなと思います。



観てきましたよ、シンエヴァ。

Qのモヤモヤ成分がスッキリ解消されて、気分は成仏。

いやはや、これでエヴァを巡る物語も完結かというと少しは寂しいけど、これでいいのだ、的な感慨が勝っちゃってます。


予備知識なしで見るのはおすすめできない案件だけど、勉強した甲斐のある体験はできるとは言っておきます。

特に親に問題がある子には一度通しで見てほしいかもなあ。


ネタバレ。









結局ゲンドウ補完にイロイロ持ってかれたタイプです。

序盤の黒波農業体験の可愛さやケンケン呼びするアスカの距離感とか、派手すぎて何やってるのか分かりづらいヴンダーとか、特攻する女神になれないまま死んじゃうミサト艦長とか見せ場沢山あるんですが、結局毒親であるゲンドウと対峙できないシンジの幼さを克服しないといけないのね、と1997年で思いつかなかった自分の立場に頭ポカポカ殴っています。

対話というのは空気読みを習慣づけられている日本人には苦手な手段なうえ、団塊ジュニアというのは教育コンテンツであるアニメに熱血な闘い志向を植え付けられてる(いまでもいるでしょ、ドラゴンボールにハマってる馬鹿な男子)ので、「父殺し」に対話が有効だって発想に行きつかない、まあ、この痴話喧嘩の距離感がセカイ系を生み出したんだけどさ。

対話しないとゲンドウがユイ愛しすぎて拗らせてることも見えないわけですが、旧劇ではゼーレの思惑に振り回される(この権力や暴力に対する無力感も90年代の負の遺産であり、団塊ジュニアのトラウマだと思う)悲劇で話が進行されていたので、ポカーンとするしかなかったと思うんですよ。

対話する暇なかったよね、追い詰められてさ(特に冬月さん)。

今回加持さんの暗躍(笑)によって、この痴話喧嘩が実現できたわけですが、補完計画自体が悪扱いされているのがミソ、ミサト父まで当事者扱いとは…

まあ、それを言い出すと使徒ってどの生命体の理で現れるんだ?と根源的疑問があるんですが、漫画版の解説で我慢するしかないのかしら。

ともかくとして、わざわざセット作って虚構の物語を作ってまでバトルしなきゃいかんの?的なエンタメにたいする疑問を引っ張ってきてます。

補完計画=コンテンツ制作というか。

それだけ対話って簡単なようで難しいんだよなあ、心の余裕がないと聞き入れられないから。


暇があったらケンスケに癒され救われるアスカの軌跡追いたいけど、エヴァは別に癒しアニメじゃないので諦めます。

個人の物語に手を出すのは野暮みたいなので。


あとは、最期の28歳シンジを神木隆之介に持ってかれた緒方恵美にまた労災がでそうだなあと野暮な考えが、いわれてみれば伏線は貼られてるマリエンドよりも衝撃だったです。


第三村の昭和40年感の謎とか考察系的にはまだまだ語れますが、今日はこの辺で。

てなわけで、続く。