ヘシュファイに関する物語考察 | 青い病気の記録@アメブロ出張所

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最近は数少ない稼ぎのなかどう豊かにくらすかを考えながら生きています

ヘシュファイに関して蔵出し。


ヘシュファイにしても雌体であるシェルアイも火星由来のエネルギー体のひとつではないかという考えがある。

つまり肉体を捨て、意思体を選んだ火星の人類形態が過去を操作するために時間の理を破ったのが彼らなのではないかと。

そして、さらに彼らの望む"より良い"最期を再選択するため地球の人類を煽り世界を分裂し誘導しようとする、さながらトゥルーエンドを目指すプレイヤーのようでもあるし、常に作り直すクリエイターでもある。


彼らからすれば「エージェントメイデン」も「ブランクホワイト」も等価値の小さな駒達にしか感じないだろう。

過去に縛られているのではなく、破滅という未来に縛られ続けているのがthe center of garden世界の呪いなのである。

しかし今に生まれ今に生きている人類からすればジンの存在は大いなる老害であり足枷にしかならない。

だから大いなる「裁きのソドム」に対し"ディフェンス"をしなければならないのだ。



泉郷清明が引っかかってるのは、この存在と潜在意識が繋がっているからである。

19890506に誘拐事件が起きた際にヘシュファイとの決定的な出会いにより、彼の人格に居つくようになったのである。

その際、鉄道系の財閥である泉郷家だけでなく、当時の八咫烏や神社関係者を巻き込み時空を歪ませるような事態になってしまったが、現在その記録は警察のデータベースには残っていない。

今の常識では考えられないことであるが、これらの時空改変というのは書物の書き換えや人格変換、存在の完全なる抹消などを引き起こし、個人の妄想でしか解決できない傷痕を残してあらかた洗い流してしまうのである。

その後、ある具師により首に「護り」をつけることにより、目が宇宙人化することがなく、彼が彼としてかろうじていられるように細工し泉郷清明は世間の中に溶けこんでいく。


日本代表的な存在といや存在ではあるので、2000年ごろ留学中にジェームズ・ロックフェナルドがスカウトに来てエージェントメイデンの閲覧者の席に着いたのですが、神崎家というか人類第一世代にとっては忌むべきレベルの立場であるがために、清明自身は美香と精神的に繋がってるはずなのに色々気づいてないのが悲劇的序曲。


結局ヘシュファイの台本通りに動くだけの俳優に過ぎないと、社長としてプライドの高い清明本人が気づいたら物語の進行としてはどうなることか。

そしてその火種は概して思いっきり近くにあるものである。


で、これが首の「護り」が取れた状態の清明。

普段の穏やかな人格とは全く別の、本当に宇宙人とリンクした状態で、肉体と精神の理を越えた状態で、もはやヘシュファイそのものといっても差し支えないと言ってもよいだろう。


ヘシュファイにはさらに火星由来生命体である本来の形態があるが、これは物語のクライマックスである「横浜案件」にならないとお見せできない。

横浜案件は、まさに世界崩壊の要であり、まさに2015年の年末は集団無意識にとっては本当に崩壊していた世界の記憶だったりする。


そして、世界崩壊の夢は現時刻ですら潰えることはない。何故ならば、この夢がなくなったときこそが本当の世界の終焉そのものだからだ。