雪景色 | 青い病気の記録@アメブロ出張所

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今来た3行の人生と物語の果てを目指して
最近は数少ない稼ぎのなかどう豊かにくらすかを考えながら生きています

「死んじゃうよ」と泣く原作のカナと「私も死にたい」と泣くアニメのカナ。
実はどっちも好きなんだよなあ。
別にロリコンなわけじゃないんですが。

20120202
昨日あんなこといったせいなのか、大雪。
雪道に足跡が付くのが楽しかった。

病院にいったら、帰りにどよーんと離脱症状が。
早く帰りたいのになんでここに。

というわけで、予告通り、「愛と幻想のファシズム」感想。
愛と幻想のファシズム(上) (講談社文庫)
村上 龍
講談社
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男というものの夢想の話と、現実に世界を動かすメカニズムの描写が拮抗してる印象。
そのため基盤作りに当たる序盤で「あーめんどくせー」と思ったのは此処だけの話。
でも時田粛清のあたりから(ケミカルマニアの血が騒いだせいもありますが)、話が転がりだしたらしく一気に読めるようになった。

物事を動かすには「シナリオ」を作ってその通りに人間というコマを動かす、そんな上の世界のルールをこれでもか、これでもかと描写したのがこの話。
上に立つ者とは…という夢想の話説もありますが。
ちょっと長くなった、という本人の後日談もありますが、この模索はのちのちの作品にとってムダじゃない。
アレが無ければ、「5分後の世界」や「半島を出よ」はでなかったと思うし。

ただ、アメリカという姿がぼんやりした「仮想敵」以上の印象がなかったのが痛い。
ずっと目の上のたんこぶな存在のアメリカをどうにかしようとする話は数あれど、実際にどうにかなった話はない。
まず、「どうにかしよう」というメンタリティがエディブスコンプレックス的であまりつまらないのにその罠にこの人もはまっている感が。
アメリカという国に斜陽というかある種の危機感が見え隠れする今、こういう「打倒アメリカ!」な話は反面教師にしかなりえない。それがちとおしいかも。
まあバブルの酔っ払った時代に書いただけでも相当な幸運なんですが。

あとゼロ=相田剣介のダメぶりがどうしようもない感じで…まああれもドラゴンの負の一面なんでしょうね。あんまり関わりたくないけど。

そこそこ面白かったけど、どっかしら微妙、そんな話でした。


supercellの「君のしらない物語」。
ちょっと一本ルートな旋律だけど、歌詞がよいので。

てなわけで、続く。