こんにちは。COPROX早坂です。
蜷川幸雄さんの訃報 心よりご冥福をお祈りいたします
私は「ことば」「表現」が気になります
かねてより TVを通してだけですが
蜷川さんの稽古場での 表現へのこだわりに
惹かれていました
特に ことばの発し方と ことば遣い
今年のはじめ 日経新聞にこのような記事がありました
手元の記録と 新聞をそのまま転記します
------
Keyword: 蜷川 言葉の戦い 言葉に中身
日経新聞 2016/1/9 夕刊文化〔10〕
【ブルックと蜷川 言葉の戦い】遠みち近みち
編集委員 内田洋一
ピーター・ブルックと蜷川幸雄。90歳と80歳、世界的な演出家で
ある二人の老境は大局的だ。片や静、他方は動。が、舞台には
共通するものがあった。言葉の戦いだ。
ブルックの最新作「バトルフィールド」。インドの古代叙事詩
「マハーバラタ」の最後が演劇の詩につむがれた。血で血を洗う
大戦争が果て、王族たちは深い諦観に包まれる。名著
「なにもない空間」そのままの裸舞台で悔悟の念をたどる
語り芸だった。静かいな響きが客席を貫いた。「War is over」
蜷川はシェークスピアの「ハムレット」に8度目の挑戦をした。
今ある世界への懐疑を抱き、その転換をはかる貴公子の
セリフをたたきあげる。藤原竜也へのダメ出しのすさまじさ。
「言葉に中身をつくれ!」
強烈な音や美術を演出の武器としてきた蜷川は「このごろ
言葉が気になって仕方ない」ともらす。正当な言葉、生々しい
人間の言葉が力を失い、時の勢いで社会の歯車が回る。
そんな現実に危機感を募らせていた。車いすで酸素を吸入
しながら「言葉の正確な意味を伝えることが今は大切なんだ」
と訴えた。
過去の言葉の探求は、未来を見すえる行いだろう。
(以下省略)-----
体調の厳しい状況を察しつつ
ことばの重みがどんどん 弱くなる感覚を危惧されて
いたように思います
勢いで発する言葉に流れること 真の思考の低下への
警笛だと受け取りました
「言葉に中身をつくる」
「言葉の正確な意味を伝える」
言葉がツールであり 年を重ねて自分自身が変化する
限りは 使いこなすとか 磨くことは必要だと
考えています
忙しい世の中ですし 察する文化が強い日本では
正確に伝えるということは 重要性が低いかもしれません
でも 曖昧模糊にすることへの 不信感を
私たちは 誰でも知っています
蜷川さんのプロフェッショナルは 表現 ことば
誰に何を言われても 厳しいと言われても
こだわり続けた方だと思います