死んだ少女





扉を開けて 叩くのはわたし

どの家の扉も わたしは叩くの

あなた方の目に わたしは見えない

死んだ人は見えないのだから




わたしが死んだのは ヒロシマ

たくさんの年がすぎてゆきます


いつまでもわたしは七つ

死んだ子は年をとらないから

炎は わたしの髪の毛を やき

炎は わたしの目に かぶさり

ひとにぎりの 灰に わたしはなり

灰に 風に 運び さられ・・・・








おねがい!




けれどわたしのためでなく

わたしには パンもお米もいらないの

アメだって食べられないの

木の葉みたいにもえてしまったから




 おねがい







地球のうえのすべての人に

子どもが 炎に やかれないために







子どもが 


アメを 




たべられるために