今回は、私たちの身体のカナメでありながら、自覚症状に乏しいため不調を認識しづらく【沈黙の臓器】と呼ばれる肝臓・腎臓について学んでゆきましょう。
肝臓と腎臓は密接に関わりあっているためそれぞれの働きと関係性に着目しつつ、二部構成でお伝えしてゆきます。まず肝臓からフォーカスしてゆきましょう。
肝臓の働きを再確認
私たちの身体で解毒の重責を担うのは、まず肝臓、そして腎臓。これらが巧みに連携を取りつつ解毒・排出を行うわけですが、肝臓の役割はこれだけに留まらず多岐にわたります。
以下に肝臓の主な役割を挙げていますので、ご覧ください。
①取り込まれた有害物質を解毒
▼肝臓はアルコールを分解したり、シトクロムP450やグルタチオンなどの解毒に特化した酵素を作りだし、ダイオキシンなどの有害な化学物質までも分解し毒性を低減させることができます。
因みにお薬なども肝臓が分解することで作用を発揮します。
②栄養素をエネルギーに変換・貯蔵
▼口から摂取された食べ物は、胃で消化され小腸で吸収されます。この時、タンパク質わ糖質等は肝臓に運ばれ、アミノ酸やブドウ糖といったエネルギーに変換され、ビタミンやミネラル等は必要に応じて供給できるよう肝臓にストックされます。
③胆汁を分泌し消化活動を助ける
▼十二指腸に流れ込んだ胆汁が脂肪をグリセリンと脂肪酸に分解することで、食事によって摂取された脂肪分は体内に吸収されます。同時に胆汁には毒素や老廃物を取り込む働きもあり、取り込まれた不要物が排出されるよう促します。
規格外の再生能力
上記のように極めて重要な働きをもつ肝臓ですが、
機能に留まらず、その驚異的な再生能力も特筆すべきでしょう。肝臓は仮に2/3以上を切除しても、凡そ2週間でもとのサイズまで再生する程、他の臓器にはない高い再生能力を有しているのです。
2018年東北大学の研究によれば、脳が肝臓の損傷を認めると否や、自律神経を経由し、肝臓内の貪食細胞(マクロファージ)を刺激し、急速な再生を促しているとのこと。
しかし、中には再生が難しいケースが存在します。
主だったケースとしては、肝硬変を発症した場合でしょう。次項では、これらの肝臓の不調に関し、切り込んでゆきましょう。
肝硬変へと至る前に
肝硬変は呼んで字のごとく、肝臓が変形する病症。
アルコールや喫煙、ストレス、脂肪肝等により、慢性的にダメージを受け続けた幹細胞組織は、少なからず瘢痕(はんこん)化してゆきます。

瘢痕とは、傷口が癒着し修復したあとに、残存する『キズの名残り』のようなもの。
肝臓に形成された瘢痕は、その部分の肝機能が低下しこれが肝臓を覆った状態が肝硬変です。
肝硬変は一部の場合を除きな、治りにくくそのように診断された場合の基本的な治療方針は、『進行を食い止める』というものになることが多いため、できるならば肝硬変の全段階、脂肪肝の段階で「私って肝臓が悪いんだなぁ」と自覚しケアすることが大切。
しかし、冒頭で述べた通り、肝炎や脂肪肝は自覚症状に乏しく、日本人の3割は脂肪肝またはその予備軍といわれます。そして特に多いのが非肥満型脂肪肝。見た目は痩せているのに、内臓脂肪たっぷり…のパターンですね。
この辺りは、対策を含めまた次回で触れてゆきましょう。今回はこのあたりで…
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