店長ブログをご愛読の皆さま、如何お過ごしでしょうか。早速ですが今日はタイトルの通り『嗅覚』に関するお話し。


嗅覚はあらゆる動物が生まれ持つ最も信頼できる生存手段のひとつ。この器官をよく理解し活用すること
で、アナタも今日から鼻が利く人になりましょう。

 鼻が利くヒトは、生存能力が高い


ご存知のように「鼻が利く」とは、嗅覚が鋭いことを指す言葉であると同時に「自らの利益となる物事を巧みに見つけ出す」様を言い表す言葉。

あらゆる動物にとっての利益とはつまるところ『自らの生存確率を高める物事』ですから、鼻が利く人=生存能力が高い人、と言えます。

鼻(= 嗅覚) をフル回転しいち早く情報を得るために、爬虫類も魚類も、もちろん哺乳類も、鼻は視線前方に対して最先端に位置します。それほど、匂いには私たちの想像を遥かに超える沢山の情報が詰まっているのです。

例えば、人間の一億倍の嗅覚を有する犬は、電柱にマークングされたオシッコの匂いから、その主の性別や年齢、サイズ、ストレス状態、雌であれば発情周期を一瞬で判断すると言われています。この情報によってテリトリー内の権力構図やライバルの動向、気になるあの娘の近況を探るワケです。当事者( ワンちゃん) にとっては生き残りをかけた情報収集であることは言うまでもありません。


一方で人類の嗅覚はこれまで退化を続け、現在では情報処理の8~9割を視覚と聴覚に頼っています。これはコトバの発達を経て、情報の伝達や処理に用いる器官が視覚と聴覚に集約されてきたため。

そうは言えど、野生の名残でしょうか、今も私たちは日常で無意識のうちに嗅覚に命を委ねる重要な判断を下しています。

例えば、食べ物を口に含む直前。または密閉された空間に足を踏み入れる時。何れも私たちの嗅覚は敏感に働き、口に入れても良いか、この空間に身を投じて良いか、その微かな匂いを嗅ぎ分け、刹那に判断しているのです。もし手元の食べ物に微かにでも腐敗臭がすれば、それは口に運ばれる事はありません。
もし部屋から漂う異臭を察知すれば、部屋に入ることを足が躊躇うでしょう。

 匂いのジャッジは脳が下す 


これらの判断は、嗅覚が下しているかのように前項で記しましたが、鼻はあくまでもセンサー。
ジャッジを下すのは、脳です。

匂いそのものが判断の基準ではなく、匂いに紐づく記憶を脳が引っ張り出してきて、「この匂いがする時は危険」だとか「この匂いは安全」だとか、経験則から瞬時に判断するわけです。

そう、嗅覚は脳と直結しているのです。ということは、脳に統計的な視点から「ポジティブな匂い」を意識的に取り込ませれば、体調や精神に良い影響を与えることが出来ると思いませんか?これが『アロマテラピー』です。

 匂いのジャッジは、脳が下す 


貴方がコパイバマリマリの香りを嗅いだとき、マリマリの分子は鼻の奥にある嗅神経に到達し、人間の記憶や感情、そして自律神経やホルモン、免疫の調整を司る大脳辺緑系に伝わります。

この大脳辺緑系が香り分子を受け止めリラックスすると、自律神経系や免疫調整機能が活発になり、病気になりにくくなると考えられています。

同時に香り分子は肌や肺などの粘膜にも吸収され、毛細血管に到達し血液に乗って全身へと巡ります。これが臓器や筋肉などの各器官に伝わり、様々な効果をもたらすことも報告されています。

因みに、マリマリにはこの香り分子に抗炎症成分や、免疫機能・粘膜保護機能を活発にする植物性化学物質が含まれているので、気管支炎や粘膜炎が改善してゆく、という仕組みです。

さて次回は、マリマリの他に、お薦めの
香りや、逆に恐ろしい香りについても診て
ゆきましょう。では、今日はこのあたりで。
(つづく)