前回、朝散歩のことを書きましたが、「睡眠」についても最近思うところがありました。
春くらいから、睡眠時間を意識的に長くとるようにしています。
理由は単純で、朝、自然に目覚めたいと思ったからです。
ヴェーダーンタを学んでいる中で、「食事の量や睡眠時間を少しずつ減らしていく」ことで、霊性が高まるという説があることを知りました。
また、私はもともと自分はタマス(※)的な性質を多く持っている、という自覚がありまして。
※インドのサーンキャ哲学にはトリグナ(3つの性質)という概念があり、サットヴァ(純質)、ラジャス(激質)、タマス(暗質)といいます。人の性格だけでなくすべての物質や事象は、このトリグナの組合せで成り立っているという考え方です。タマスは怠惰とか無気力という性質。
なので、少しずつ睡眠時間を減らしていくことで、自分のタマスが減り、活動的になってサットヴァが増えるんじゃないかな~なんて…サットヴァは、純質という翻訳の通り、純粋で善良で平安というイメージの性質です…期待していました。
でも、睡眠時間、7時間を切ったあたりから日中に悪影響が出始めて(昼食後眠気が半端ない、昼寝の時の睡眠が気絶のように深過ぎ、夜の眠りは浅い、など)、ちょっと考えを改めました。
聖典バガヴァッド・ギーターには以下のような節があります。
nātyaśnatas tu yogo ’sti na caikāntam anaśnataḥ /
na cātisvapnaśīlasya jāgrato naiva cārjuna // 6-16
アルジュナよ!ヨーガを行ずるには、多く食べ過ぎてもいけず、食べな過ぎても
いけない。また眠り過ぎてもいけず、寝不足であってもいけない。
yuktāhāravihārasya yuktaceṣṭasya karmasu /
yuktasvapnāvabodhasya yogo bhavati duḥkhahā // 6-17
適度に食べ、適度に体を動かし、適度に仕事をし、適度に眠り、適度に目覚め、
そしてヨーガを実践すれば、苦悩はすべて取り除くことができる。
自分はタマスが多いから、「適度」というのは、今の睡眠時間や食事の量を「減らす」ことなのだ、と安易に考えていたのですが、それ以前に、「今」の自分の肉体的な性格を把握したうえで生活を改善しなければいけないな、と思うようになりました。
で、自分はどれくらい寝たら良いのか、と就寝時刻を刻んでみたところ…
8時間睡眠
めっちゃ寝る自分!
でもそれだけの時間を確保すると、朝、アラームなしで目覚めるようになり、日中の気怠さが、徐々にではありますが減ってきました。
今の自分にとっての「適度な睡眠時間」は8時間!と納得がいきました。
ちなみに、食事の量は、ここ数年でぐんぐん減っていまして、1番食べてた頃の6割くらいになっています。それが今の「適度」なんでしょう。体重は減らないどころかじわっと増加中で、まあそれについても思い当たることがなくもないまた書く機会があるかもしれません。