10世紀に栄えたインド・チョーラ王朝の壮大な闘いを描く大河ドラマ、だそうで、前評判が凄いので、予習ゼロ!で行ってきました!
 

1を観てる時は、特に前半は、ストーリーが頭に入ってこない…男性は皆同じような顔と髭でマジでちんぷんかんぷん…と思っていたのですが、戦闘シーンや大群衆の迫力に圧倒されて、何だか分からないけど2も観たい!という気持ちになって。

数日後、2を観て、計6時間見届けたぞ!という充足感でいっぱいにドキドキ

 

チョーラ王国の年老いた王と、その息子2人が諸侯の策略に翻弄されるというストーリーで、原作は1950年代にベストセラーになった「ポンニ河の息子」という歴史小説だそうで、この言葉は映画でも使われていて、「ポンニ河の息子」とは皇太子の弟のことでした。

壮大な群像劇で1人1人にたっぷり見せ場があってそれがまた良い。それぞれの思惑が錯綜するけど、皆がっちり正義を持っている(だから譲れなくて闘う)。

狂言回しでもありコメディリリーフでもあって、おまけに多分出番が1番多い戦士デーヴァンがとても魅力的。アクションが素晴らしくて、往年のハリウッド・スター、ジーン・ケリーみたい!と思いました。「三銃士」や「踊る海賊」とそっくりなアクションシーンがあったので。

 

 

 

 

ヒロインは主に2人、絶世の美女が出てきます。どちらも本当に魅力的で片方は皇太子との悲恋(どころではない壮絶な愛憎)、もう片方はデーヴァンとの微笑ましい恋愛シーンが眼福でした。ナンディニ役のアイシュワリヤー・ラーイは「ミモラ 心のままに」(99)の主役だったそうで、これ観てるんだけど全然覚えてなかった…

 

 

インド映画お約束のミュージカルシーンはほぼなくて、劇中劇のようなナンバーが印象的でした。

あとはこちらもお約束の、聖典からの詩句の引用や礼拝シーンは、何とシャンカラの6連詩が!

(「~チダーナンダルーパハ シヴォーハム シヴォーハム♪」で締める歌デス)
それから仏教の修行僧達が、数とお経の力で刺客を撃退するとか…信仰がすべてを倒す強い力になるということががっつり描かれていたと思います。

 

中世インドの歴史を知ってたらもっと面白かったかもしれないけど、それでもすごく楽しめました。観て良かった。

ラストもとっても気持ち良かったし(史実なんでしょう)!