山梨県の障害者福祉施設「みらいファーム」で働く人々のドキュメンタリー。

花の苗の世話をしたり、掃除をしたり、布を織ったり、その布になる綿を育てたり紡いだり…一人一人が自分の仕事に取り組んでいて、朝晩や仕事の合間にはプライベートな姿も映し出されて、観終わる頃には、登場するメンバーのことが大好きになってしまいました!

心身に不具合があって、一般の会社で働くのは難しいとされる人達が、自分を生かせる場所があれば、こんなに楽しく穏やかに働くことが出来る。

私自身、ここ数年で、大阪の就労支援事業所やデイケア等、複数の施設に行かせてもらってまして、穏やかながら活気があったり、笑い声が飛び交う時もあったり、何より雰囲気が良いんです。伺う前は勝手に、暗いんじゃないかとか話通じるんかな、とか心配してましたが、杞憂というより偏見でした汗うさぎ

こちらは就労支援B型の施設らしいので、勿論、従事者の報酬としてはとても低いだろうし、不便なこと、大変なこともたくさんあるでしょうけど。
それでも、自分が出来ることをやり、また、出来ない、しない、ということまで含めて、皆、この場所に集っている。ここに居場所がある、というのが素敵だなあ、と思いました。

 

少しだけ映るスタッフの人達の、メンバーを見守る姿もとても感動的。お世話役という感じが全然なくて、同僚に接しているみたい。あったかい職場…。

 

青柳拓監督の作品は初めて観ました。何と前作が「東京自転車節」だそうで、これすごく話題になったんだけど見逃しちゃったんですよ。でもどっかでつかまえたい。

予告編みたら、今回の「フジヤマ~」とは全然テイストが違う!

 

 

 

監督のお母様が、この施設「みらいファーム」で長くお仕事されてるそうで、だから監督自身は子供の頃からここに遊びに行ったりしてたんだそうです。メンバーが皆、カメラを向けられても自然体に見えるのはそういう近しい関係性が出来てるからなんだな、と知りました。

 

現在、関西では神戸の「元町映画館」で上映中です。

ラストシーン、メンバーの「仕事とは?」の答えに泣きました!