「年金の不安って何よりつぎのことではないでしょうか。将来老人ひとりに対し

て、現役世代がひとりで肩車しないといけないのではないか? 」

もっともな不安だと思います。

年金は破綻しないけれど、近々現役世代ひとりで老人ひとりを肩車するのでは不

安です。ましてや、少子高齢化で老人ひとりじゃなく二人、三人と肩車しなけれ

ばならないとしたらたまったものではありません。国家財政も毎年5000億円

の年金・医療・介護のためのお金が増えていきます。税収は増えないのに支出ば

かりが増えてしまいます。このままでは日本はどんどん貧しくなっていきます。

では、どう考えればいいのでしょうか?

結論から言うと「若者が老人を支える。」のではなく「みんながみんなを支える。

」という考えにシフトしていくこことだと思います。老人を敬うという考え方が

破綻していると思います。だって若者より老人の方が多い社会になります。老人

は少ないから敬ったのです。その知識・経験・スキルに敬意を払ったのです。

現在年金の支給基準は年齢においています。65歳支給という具合に。

でも、65歳といってもひとりひとり状況が違います。年収にも差がありますし

資産にも差があります。一律に年齢だけで支給していいものでしょうか?

生活する上で困っているか困っていないかの判断は年齢ではありません。年収や

資産ではないでしょうか?

65歳になれば年金がもらえます。だから65歳を過ぎても働き続けることはイ

ンセンティブが働きません。メリットがあまりありません。働かずに年金をもら

おうとなります。そこは同一労働同一賃金にして能力のある人は給与が高くなる

ようにすればいいと思います。ある年齢で定年退職するということがおかしいで

す。

よくマイナンバーは個人情報が漏れるから嫌だと言って反対する人がいますが、

本当にそうでしょうか? マイナンバーとクレジットカードとどう違うというの

でしょうか? どちらも自分できちんと管理しておかないといけないものではな

いでしょうか? 収入や資産を基準にするのならマイナンバーじゃないでしょう

か? マイナンバーで資産を管理して課税し、本当に困っている人に給付を集中

した方がいいのではと思います。

税金も所得税中心にしていたらどうなるのでしょうか?

働く世代はどんどん減っているのに所得税中心でいいものなのでしょうか?

人口の3割近くを占める年金受給者からも税金をもらおうとしたら消費税ではな

いでしょうか? しかも、現実は若い世代より年金受給者の方が収入が多いので

す。日本の人口ピラミッドをみてください。どんどん逆三角形に近づいています。

今までの経過を知らず、この国に来た時、いったいどのような施策が考えられる

というのでしょうか? ゼロベースでものごとを考え直して見たらどうでしょう

か?「若者が老人を支える」のではなく「みんながみんなを支える」という考え

にシフトしていくことだと思います。

最大の社会保障とは働くことではないかと思います。定年制があるのは日本だけ

です。他の先進国に定年制はありません。年齢や性別、人種で人を採用すること

は禁止されています。働く能力・体力・気力で採用しています。世界企業グーグ

ルの採用はブラインド面接するそうです。面接官は応募者の顔も年齢も性別、白

人か黒人かもわかりません。その人の能力・体力・気力で採用するのです。

定年なんて考えは捨てましょう。働き続けることで年金の不安は解消するのでは

ないでしょうか? これからの日本は健康であれば怖いことはありません。20

30年には労働力人口が800万人不足すると言われています。自分のやりたい

ことをやる絶好のチャンスだと思うのですがいかがでしょうか?