このコーナーは何でもいいです、ご質問いただいたらお答えします。

「いつも高橋さんは何を考えているの?」って言われるので答えていき

たいと思います。今回は定年延長とか言われているけれど、定年を迎えようとする

人は何を生きがいにしていけばいいでしょうか? 終活にも関わることを考えてみ

ましょう。

この問題は僕がずっと考えている問題ですね。定年後も死ぬまで働き続けようと思

っています。目指せ日野原先生なんですが。どんなところでどのように働こうかと

思っています。

出口会長がよくおっしゃっているのはダーウィンの進化論は正しいと言うことです。

「強いものや賢いものが生き残るのではない。環境に適応したものが生き残る。運

と適応が全てだ。」

と言うことで現在ダーウィン「種の起源」を読んでいます。

これまでの僕なりの理解では運と適応のために多様性になると言うことなんですが

意味不明ですよね。

話を元に戻してこれからの日本社会を冷静に見ていきましょう。未来を予測するこ

とは不可能ですが、現在の数値データから推測できることを明らかにしておきまし

ょう。

日本の人口ピラミッドを見てみましょう。今は少し頭の大きな釣鐘型ピラミッドに

なっています。これが2060年になると逆三角形の人口ピラミッドになります。

少子高齢化は加速していきますね。

僕は大学時代経済学部だったのですが、日本の高度経済成長がなぜ起きたのかわか

りませんでした。欧米と比べて著しく経済成長していますよね。最近、この問題に

対して数値的裏付けのある本を読みました。デービッド・アトキンソンさんの「新

・観光立国論」です。その中でつぎのように述べられています。

 

日本が高度成長できた大きな要因は人口が増えたことです。先進国で1億人を超え

る国はアメリカと日本の2カ国だけです。終戦直後日本の人口は8000万人でし

た。海外からの引き揚げとベビーブームで人口が増え、1990年代に1億3千万

人近くになります。50年で5000万人の人口が増えました。

 

経済成長の大きな要因は人口にあるのです。その人口がこれからの日本では減って

いきます。2060年には8000万人になるだろうという試算があります。今ま

での逆ですね。

ところが逆に世界全体では今の70億人から増えていき、2060年には100億

人になります。そしてその後人口は減少していきます。日本は世界に先駆けて50

年先を走っているのです。

 

ここで大きく残りの人生のグランドデザインを考えてみるとつぎのように言えるの

ではないでしょうか?

年寄りは何のために生きているのだろうか? と考えた場合、大きくは次世代のた

めに生きている。

日本の社会は少子高齢化で2030年には800万人の労働力人口が足りなくなる。

仕事を選ばなければ食いっぱぐれることはない。健康で働く体力、やる気があれば

困ることはない。

これからどのような社会になるかわからないので多様な考えに触れ柔軟に対応して

いく。自宅と仕事場の往復だけでなく、積極的にいろいろな人に接触していく。

英語はコツコツと勉強ししゃべれるようになる。日本だけでなく広く世界に目を向

ける。

ゼロベースで考えた場合、住むところも自由に考えたらいいのではないか? パソ

コンと印鑑があればどこにでも引越ししてしまうって言うのも有りですね。