第31回:「赤毛のアン」 アン、マシューとマリラに感謝する。

 

合格を知ったアンは、マシューに知らせるために、納屋の裏手の牧草地へ走ります。

 

そこでは、マリラとリンド夫人が立ち話をしており、アンとダイアナがマシューに向かって一目散に駆けていくのを見ております。

 

 

 

[英語原文]

 

‘Oh, Matthew,’ exclaimed(叫ぶ: 参考  Three consecutive  'Exclamation Mark(s)' ⇒ !!! Anne,  ‘I’ve passed and I’m first – or one of the first!  I’m not vain, but I’m thankful.’ 

 

 

 

‘Well now, I always said it,’ said Matthew, gazing at the pass list delightedly(喜んで)

 

‘I knew you could beat them all easy.’

 

‘You’ve done pretty well, I must say, Anne,’ said Marilla, trying to hide her extreme pride in Anne from Mrs Rachel’s critical eye(批判的な観察眼:ここでは ’eye’ はもちろん ’eyes’ にはしませんよね、「一つ目小僧」ですけど

 

But that good soul(好人物;リンド夫人のこと) said heartily(心から):

 

‘I just guess she has done well, and far be it from me to be(~するつもりは全くない) backward in saying it.  You’re a credit(誉れ) to your friends, Anne, that’s what (まったくそうだよ:リンド夫人の口癖), and we’re all proud of you.’

 

 

[日本語訳]

 

「ああ、マシュー」アンは叫んだ。 「私、合格していたの、いちばんよ、というか一番のうちの一人よ! 自慢してるんじゃなくて、感謝してるのよ」

 

「そうさな、いつもわしが言ったとおりだったな」マシューは嬉しそうに合格者名簿を見つめた。

 

「わしには わかっていたよ、ほかの連中なんぞ、やすやすと打ち負かすとな」(日本語って悪くない言語だと思いません? 単なる意訳ということではないような)

 

「よくやったね、これは言わねばなりませんよ、アン」マリラは、アンを大いに誇りたい気持ちを、リンド夫人の厳しい観察眼から努めて隠そうとして言った。 

 

だが、人のいいリンド夫人は、本心から祝福した。

 

「この子は立派にやりましたね、喜んでそう言いますよ。アン、あんたは私たち皆の名誉だよ、まったくそうだよ。私たちはみんな、あんたを誇りに思っていますよ」

 

 

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よろこびに満ちたこの夕方、牧師館でアラン夫人と親密な会話をしたあと、アンは自分の部屋の開かれた窓辺にひざまずき、月の光をあびながら、心から感謝と希望の祈りを捧げました。

 

そこには、過去への感謝と未来への神聖な願いが込められていました。

 

 

 

使用書籍

英語で楽しむ赤毛のアン (CD1枚付き単行本(ソフトカバー) – 2014/7/18

LM・モンゴメリ (), 松本 侑子 (写真, 翻訳)

 

赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫文庫 – 2008/2/26

ルーシー・モード・モンゴメリ (), 村岡花子(訳