ちょっと重いブログ..。
実を言うと、9/1~9/5迄、
入院していた...。
病名は「逆流性食道炎」
元々、僕の食道は胃の入り口が
広く、胃酸が逆流しやすい事は、
以前の内視鏡検査で知っていた.。
胃酸と言うのは、あなどれなく、
塩酸と同じくらいの溶解力があるらしい..。
胃壁はそれに耐えられる機能を持っているが、
食道はそこまで逞しくない...。
食べたり、飲酒したりすると、
胃酸が出る..。
よって、逆流性食道炎の人は
食後や、飲酒後、
1時間は寝てはいけない..。
そうじゃない人も食べてすぐ寝る事を
医者は勧めないが...。
僕はお盆あたりから酒量が
増え始め、8/31にはMAXに
至っていた..。
と言うより、もうミゾオチあたりが
ビリビリし、吐き気も止まらず。
食べ物、飲み物、酒も受け付けられない
状態になっていた..。
「こりゃマズい」....。
・・・と思い、補水だけでもと、
ポカリをチビチビ飲む日が8/27から
約4日間...。
しかし8/31 日曜日 21:00位から、
今まで味わった事の無い
胃痛、腹痛、吐き気が
襲ってきた..。
トイレで嘔吐を繰り返す..。
吐く物は無いので、胃液の
黄色くて苦いのを何度も吐く、
そのうち、黄色がドス黒くなり、
中に血が混じっていた(汗)
「ヤ・ヤバイ( ;°Д°)」
痛みと吐き気で眠る事もできない..。
ネットで症状を検索すると、
「食道静脈瘤破裂」の可能性アリと出た..。
「逆流性食道炎」と文字は似ているが、
「食道静脈瘤破裂」は、もっと恐ろしい
病気だ..。
飲酒が続き、食道の静脈に血の溜まり場が
できる..。
これが破裂すると、当然、胃へ向かい、吐血もする..。
自分の血は消化しないので、血の行き場が
無くなり、心臓へと血が逆流する..。
のたうちまわり、死ぬ場合が多い..。
何度も救急車を呼ぼうとしたが、
近所の体裁もあり、我慢していた..。
・・・が、更にネットを見ると、
「病院が開くまで我慢せず即、救急車!」
と言うコメントが多く意を決した..。
時刻は深夜3:30 119にTEL。
病院へ搬送され、朝方内視鏡を入れる。
結果は「アルコール性の逆流性食道炎」
胃と、食道の間に傷があった。
現在は内視鏡の
先っちょにホチキスのようなものがあり、
それで止血し、次の日にもう一度
内視鏡を入れ、血が止まっていれば、
退院して自宅安静と医師は言っていた。
・・・その日、一日入院の予定だった。
その晩は、ずっと点滴を打ちっぱなし..。
翌日も絶飲絶食で、点滴打ちっぱなし..。
夕方になっても医師は来ない..。
痛みは治まっていた..。
看護師さんに「あれ?再検査は?」
・・・と聞くと「もう一日様子を見ましょう」
と言われ、「えぇぇ~!?」と思ったが我慢する。
その翌日再検査..。
内視鏡を見ると血は止まっており、医師は
「退院できますね」と言う..。
ホっとした..。食欲も出て来た..。
しかし、病室に戻ると看護師さんが
「もう一日様子を見ましょう」と言う..。
点滴打ちっぱなしの絶飲絶食は、
変わらない...。
その後2日延長..。
痛み地獄から開放された僕には、
「退屈」という地獄が待っていた..。
まず、点滴針が常時刺さっていると言う
不自由感..。
そんな時、唯一の楽しみと言うのは、
三食だ。放送で「お食事の用意ができました」
と流れても僕にとってはヒトゴト( ̄Д ̄;
隣の患者さんの食事する音に、
羨ましさを感じる..。
TVも3時間位見ると飽きる..。
料理番組を見て生唾を飲む..。
短期入院予定だったので本も持って来ていない..。
相部屋の方々3人は、夜中に叫ぶ人もいれば、
徘徊する人、ナースコールも押せず、
寝返りがしたくて「すみません、お願いします」
・・・と10分置きにつぶやく人...。
やっと、うとうとすると、その声で目が覚める..。
1日平均2時間位しか眠れなかった..。
時間が経つのが長い事...(;。;)
何より、会話が看護師さんとちょっとだけで、
あとは無言の日々...。
健康と自由のありがたみを痛感する5日間だった。
退院して病院の出口を出た時、受刑者が
出所した時の開放感が解るような気がした..。
もっとも刑務所は更に過酷だろうが..。
今朝の新聞にこんなコラムが...。
【下記引用文】
大阪大学大学院教授の
志水宏吉氏(教育学博士)が、
昭和と平成に実施された全国学力テストの
結果を分析している。
学力の差は、かつては「都鄙格差」に由来した。
端的に言えば、都会の子の学力は田舎の子よりも高く、
都市の経済・文化的水準の
高さが密接に関連していた。
一方、平成のテスト結果からは
“子どもと家庭や近隣社会、
学校とのつながりが豊かな地域では、
概して学力が高い”
との仮説が浮かび上がった。
格差克服の手だてとして、
氏は、地域あげての「つながりの再構築」を提唱する
(『「つながり格差」が学力格差を生む』亜紀書房)
・・人と人のつながりは、まちづくりにも力を発揮する。
福岡・大牟田市が目指すのは
“安心して徘徊できる町”。
認知症患者の行方不明者が
社会問題化しているが、
同市では十数年前から地域住民が一体となり、
徘徊する人を見守り、支える取り組みを行う。
全国からの視察も相次いでいるという。
子どもの教育、超高齢社会への対応、
さらには災害対策も、インフラ整備の
発想だけでは限界がある。
“人のつながり”への視点が欠かせない。
それが、時代の共通認識になってきた。
「対話の秋」
【上記引用文】
病気の苦痛は避けたい、または乗り越えたい。
また、退屈・沈黙・孤独に対して、
健康な状態で人と会話をしている時、
脳は刺激され、向上する。
たった五日間の経験だったが
対話とは何にも換えがたい
充実した価値があるものだと勉強になる...。
孤独にさせない、孤独にならない、意識を
強く持ち続けたいと今は思っている。


