以前の取引き業者さんで
気の合う方がいた。
その方は、大きくは無いが
会社の経営者さんで、二人で
出張に行く時には道々
よく色んな会話をした。
・・・と言うか色々、教えて貰った。
その方の見習うべきひとつは、
誰に対しても、話し方が一緒なのだ。
いい意味で・・。
相手が年上、年下、得意先または、
自分の社員でも一貫して敬語を
使っている。
もちろん家族はベツだと思うが・・。
これってナカナカできる事ではない。
しかも、ヨソヨソしい・ギョウギョウしい
感じじゃないのが、
その方の持ち味だ。
その方をSさんとする。
僕の会社はSさんの会社に
仕事を依頼する側だった・・。
Sさんよりも僕は年下で、
かなり親しいし、
気心も通じているので
「Sさん、気をつかわないで
普通に話してくださいね」
と時々言っていた。
Sさんは「全然、気なんて
使っていませんよ(^^) 普通ですから(^^)」
と、人ナツこい敬語で答えていた。
ある日、Sさんと、
二人で車に乗っている時に
何のイキサツか、
超常現象、世間で言う霊体験話になった。
二人とも霊感は無い。
特に僕は、今まで生きてきて、
幽霊を見た事もないし、
霊的体験?といったものに
出合った事が無い。
Sさんは一度だけ怖い体験を
したという。
それは、あるホテルでの事。
取引先の宴会にSさんは出席した。
Sさんは、疲れていたので
一人、早めに宴会を上がり、
ホテル、シングルルームの
ベッドへ入った。
ちょっと、マドロみかけた時、
急にナニモノかに両足首を掴まれ、
足側へ引っ張られた続けたとの事。
僕が「夢じゃないんですか?」
と聞くと
Sさん「いえ、意識はハッキリ
していたんですよ、コワくてコワくて・・。」
更に僕が「誰かが忍び込んでイタズラでも・・?」
と聞くと
Sさん「ホテルのシングルルーム、オートロックで
誰かが忍び込むってありえます?
その宴会は、誰も親しい人が出ていなかった
んですよ」と言った。
ふむふむ・・、解せない・・。
気持ちのいい話ではない。
僕「それで、どうなったんですか?」
S「私はねぇ、その時、
やめてください!やめてください!
・・・とフトンを掴みながら
必死に叫んだんですよ・・。
その後の記憶はありません」
仮に幽霊だったとして、その相手に対しても
この人は敬語なんか・・(^^)
そこは普通「ヤメロ!!」でしょ・・(笑)
本当に丁寧なお方だ。
そうゆう「Sさんらしさ」に
僕は敬意の気持ちと、
笑みがこみ上げていた。
その現象の真相解明はできていない。

