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美咲ゆうのキュン♡をお届けします

美咲のきゅん♡が詰まっています
ぼーいずらぶにはまってしまった美咲の勝手な妄想をダダ漏れ公開チュ♡賞味期限が切れているので、注意してね☆

! ATTENTION!
この小説は、BL小説です。
不快に思われる表現が出てくるかと思われます。
BLにご理解のない方は、この先に進むことをお勧めしません。

これまでのお話はこちらから
# Prologue 
#1 #2 #3 #4

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『恋心koigokoro ボクノオモイ・・・』 #最終話




 演奏が始まる前の会場は、独特な雰囲気がある。
 演奏者以外にもいろんな人たちが入り乱れていて、忙しない。音響や照明の打ち合わせ、マイクテストを繰り返しこれから始まろうとする音の世界は、だたそれだけで俺の体を興奮へと高ぶらせた。


「やっべー。緊張してきた…。結構クルな…これ」 

 山川の音がいつもより走っている…。こいつでも緊張するのか…そう思ったら、俺は何かがパチンとはじけると頭の中がものすごくクリアになった。
 言いようのない焦燥感に追いつめられるのも、次第に快感へと変わってくる。


「おいおい…雰囲気にのまれんな…いつも通りにいこーぜ」


 佐伯の一言で、メンバーの音が落ち着きを取り戻す。やっぱりこいつリーダーで正解。そんなことを考える余裕が出てくるくらいこの場の空気感は最高に気持ちがよかった。


「今日はよろしくね。自分たちの好きにやっていいから。あと十分位で会場だから」

「いえ…。こっちこそ、ありがとうございます」


 山川の先輩と軽くあいさつを交わした。

 


 本番までの数分舞台のそでで、客が会場内に入ってくる様子を眺めていた。
 次第に気持ちが高揚してくる。その横で山川がポツリと言った。

「今日……あいつ来るの?」

「………たぶん」

「そか……じゃっ、いこーか」


 ステージに上がると今日のイベントの事を聞いていた学校の奴らが結構来ていた。
 大きな歓声の渦に一瞬足元をすくわれそうになるが、ドラムのカウントが条件反射にとなって正常のスイッチを入れた。
 定番のアップテンポの二曲は山川のMCを挟み、これ以上のない盛り上がりを見せた。

「えー最後の曲は、今回が初披露になります。作詞作曲はリードGの野島鳴海。今日はサプライズ!ヴォーカル交代」

 山川の煽りに一気に会場のボルテージが上がり、歓声が地響きのように腹の底から伝わってきた。

「ちょっ……ちょっと聞いてねーよ。いつ決めたよっ」

「さっき。お前がトイレ行ってる時にみんなで決めた」

「ま…まじ?無理だって…」

「お前の曲だろ。今日お前が歌わないとこの曲の意味ねーんだよ」


 キーボードの入りからコーラスが重なる、8ビートの心地よいリズムがベースの上を軽やかに刻む。
 何十回…いやもっと何百回と自分の中で歌い続けてきた歌。不思議なぐらいに曲に声が溶け込んでいく。
 胸の奥から泉のように湧き上がる感情が、会場中に言葉のかけらとなって降り注いでいるのが見えた。
 客席は薄暗くてこちらから顔なんて見えない。それなのに一番奥の壁際に持たれて腕を組むたった一人の人物が誰なのかはっきりとわかる。
 こんな状況でも見つけられるんだ…相当重症―――。

 

 

「お疲れ様でした」

 外にでるとさっきの熱気を一瞬で吹き飛ばすぐらいズンっと冷えていた。
 ガードレールにもたれるように克哉が立っていた。

「今日はおつかれ。打ち上げは明日だから…じゃぁな」

 山川がそういうと、みんなあっさり帰って行ってしまった。
 なんとなく取り残された俺は、目の前の克哉をまともに見れずにいた。

「おつかれ。鳴海のマイク越しの声…初めて聴いたよ」

「お…おう………」

「帰ろっか……鳴海ん家行っていい?」

「うんって言わなくったって、来るんだろ」

「あはは…。そうだね」

 お互いの喋る息が白く目の前を濁らす。こんなにまともに克哉を見るのは、とても久しぶりな気がした。

 

 

 家に着くと家族は出かけているようで、誰もおらす俺たちは二階へとすぐに向かった
 部屋着に着かえているとかがポツリといった。

「鳴海…。こないだ、聞いてほしいことがあるって言ってたよね」

「う…うん」

「聞いてもいい?」

「うん」

ちゃんと言おう…。俺は大きく深呼吸をした。

「あの中二の時の事…」

 俺は、どこまで克哉がわかってくれるかわからないが、あの時の思い出したくもないあの出来事を話し始めた。



 あれは、中二の夏休みに入る直前の事だった――――



『なーるー。キスしたことあるん?』

 克哉が突然何の前触れもなく聞いてきた。かなり俺は動揺した。そんなキスどころか恋のこの字も知らない俺には愚問だった。
 当時校内で一番かわいいといわれていた三年の先輩から告白され、初めてキスをしたという報告だった。
 俺は軽くショックを受けた。同じ目線で歩いていたやつが急に大人になってしまっておいて行かれた気がした。
 俺のそんな気持ちはよそに、克哉はいつもと変わらず家に入り浸っていた。


 あるとき克哉が俺のベッドを占領して昼寝をしていた。
 忌々しくその寝顔を見ていたら、言いようのない感情が込みあげてきた。今思えば、その感情が今ここにある想いの発端だったのかもしれない。気が付くと俺は、克哉の唇に自分の唇を重ねていた。

 あまりにも唐突な自分の行動に、なぜそんなことをしたのか理由が見つけられず、罪悪感が心を締め付けていた。

 だが、事の次第はこれだけにとどまらなかった。
 その時大学生だった兄貴の彼女が遊びに来ていて、その現場を見られていた。
 誰にも言わないからと半ば脅迫され、無理やり体の関係を強要された。屈辱的な行為なのに俺の気持ちとは全く関係なくその行為にのめりこんでしまった。

 

「…最悪だよな…俺…。克哉にひどいこと言った」

 最悪だ…。やっぱりこれ以上、俺の気持ちなんて言ってはいけない。克哉を直視できず、うつむくしかできなかった。
 ベッドに腰掛けていた克哉が、俺の目の前に腰を下ろし手を取った。

「鳴海…。俺は……たけ兄の彼女を憎んだよ…。どうしようもなくて…女の子たち利用した。だから、鳴海に本心言われて…それで…まさか…そんなことがあったなんて、わからなくて……ひどい言い方した……」

握られた手に克哉の熱い滴がポタッポタッと落ちてきた。

「なっ……なに…言って…んの……」

 俺は、克哉の言っている意味がすぐには理解できなかった。予想をしていなかった展開に頭の中がついていけない。
 克哉は、うつむいている俺の視線を拾うように覗き込みまっすぐ見つめてきた。

「鳴海……。俺は…俺の気持ちは不毛だと思っていたんだ。だから、ずっとそばに居られるだけでいいって思っていた…ホントは…」

待て―――。克哉。

俺はつかまれている手に思いっきり力を入れ、握り返した。


「鳴海…?」


「言うな…。言うなって…」


やっぱり、おかしいって……。


「鳴海?どうして……?俺…鳴海のこと好きだよ」


「なんっ…で、そんな…簡単に言うなよ」

 俺は、克哉の腕を振り払った。

「簡単じゃないよっ…。今まで、何年かかってると思ってるの?……何が怖いの?男同士だから?」


「そうだよ…。おかしいだろっ……」


「おかしくていいよ…。鳴海と一緒に居られるなら……。周りにどう思われようが構わない。俺は鳴海が好きだよ。……昨日の歌は……俺のためだよね…。自惚れじゃないよね。
だから、言って…。鳴海の気持ちが知りたい」

 まっすぐな克哉の視線と気持ちがうれしいと思うのに、胸が苦しい。
 ずっとずっと、想い続けてきた…。何度も、何度も心の中で想ってきた。


「お…俺のほうが…ずっと…ずっとお前といたかったんだ…。彼女ができるたびに嫉妬した…。一人で帰るときも…。いつ部屋に来るか…バカみたいに……待って」


「な…なるみ…ごめ…ん…」


「ホントに俺…可笑しいぐらいに……お前が好き……。どうしようもねぇーぐらい…好きだよ…
どうすればいいんだよ。責任とれよ」


 そういった瞬間、克哉は力いっぱい頭から抱え込むように抱きしめてきた。


「うん…とるよ……俺たち……ずっと恋し合っていたんだね」


「はっ…はずかしいヤツ……よく言えるな」


「鳴海とだったら…何だってできるよ」


「なんだって…って……なにすんだよ」


克哉は身体を離し、額を合わせかすかにうるんだ瞳で俺を見つめた。

「これからは……愛し合うんだよ……ねっ?」

克哉のはずかしい甘い言葉に毒されたのか、不覚にも心が躍ってしまった。

そして俺たちはそっと唇を重ねた。

 

 


『恋心koigokoro ボクノオモイ…』   おわり


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 やっと終えることができました・・・。
今はちょっと感無量です。

正直、これで終わり???と・・・
これはBL小説ですよね・・・。
はい・・・。ごめんなさい。まったくえ♡ちな場面がありません・°・(ノД`)・°・

かなり悩んだのですが、「ボクノオモイ…」とタイトルにあるように
片思い成就にスポットを当てました。


稚拙な文章に長い間お付き合いくださいましてありがとうございましたWハート
これからももっともっと、美咲のきゅんwハート☆ をお伝えできるよう書いていこうと思います。


予告時間を大変過ぎてしまいました。(待っててくれた方いますかね…?
次回からは、確実な時だけにします。ごめんなさい。




読んでくれてありがとwハート☆ 感謝ですぷ