ある社長が設備投資をするのに、こんなに借金しても大丈夫か、
と不安になりました。
顧問税理士に「わが社はいくらまで借りても大丈夫か?」と聞いたのですが、税理士からは答えが返ってこなかったそうです。
そこで、その社長は、「毎月の返済額が、前引き前利益+減価償却の
合計額以下ならいいか」と考えて借入金額を決めたそうです。
この社長、キャッシュフローの考え方を取り入れているのは良いのが
2つの点で惜しい。
1点目:キャッシュとして会社の手元に残るのは税引き前利益でなく、
税引き後利益です。税引き後利益からお金を返済します。税引き後利
に社外流出しない減価償却を加えたものがキャシュフローです
2点目:キャッシュフローの何年分か、という視点がないと総額は決ま
らないはずです。
この年数の上限は10年、健全な会社であれば7年でしょう。
つまり、
借入可能額=キャシュフロー×10
キャッシュフロー=税引き後利益+減価償却 ですから
借入可能額=(税引き後利益+減価償却)×10 となります。
先ほど10年と書きましたが、この年数は業種によっても違います。
はやりすたれの激しいラーメン屋さんなら3年、ITも5年でしょう。
一方、ホテルなどの箱物では、土地と建物にお金がかかるけど、キヤッ
シュフローは安定していますから20年以上は普通見ていいでしょう。