房総半島最南端の野島崎灯台周辺を散策した後、遅いランチを済ませて車に乗り込んだのは、午後3時半。

日の入り前には充分間に合うだろうと思い、車内に戻り音声で鋸山ロープウェイ乗り場へのルートをナビに入れようとしたら、「鋸山ロープウェイの本日の営業はまもなく終了します」とのアナウンスガーン


仕方ないけど、取り敢えず帰宅方面なので予定通り鋸山のある鋸南町(きょなんちょう)方面へ向かいました。



走行中、鋸山ロープウェイ入り口の大きな看板が目に入りました。

その時、助手席に乗っていた私は、大切な情報を見逃しませんでした。


『営業時間 OPEN9:00〜⬜︎:00CLOSE』

クローズ時間の箇所に不自然な張り紙がびっくり


私は見落としませんでした、そこには『19:00Close』と書かれているではありませんか‼️


慌てて車を停車して確認。

この前には少しの間だったら停車できそうな場所があったので、そこに車を停めて、夫がロープウェイ乗り場まで確認に行ってくれました。

しばらくして戻ってきた夫が聞いてきた内容に、鳥肌が立ちましたラブ


この日4月19日(金)は、ダイアモンド富士が観察できる日だというではありませんか⁉️

そのため19〜20日は、鋸山山頂駅へのロープウェイは臨時で最終時間を延長していたのです。

本当にラッキーでした。






窓口で乗車券を購入しました。


鋸山ロープウェイのパンフレット




ロープウェイの往復券(大人¥1,200)

今どき、なんとも珍しい、昔懐かしの厚紙の切符。そして乗降の際にハサミを入れてもらうタイプです。


ロープウェイは15分間隔で運行しています。



ダイアモンド富士が観察できる日というので、どんなに混んでいるかと思ったら、、、

駐車場もガラガラ、ロープウェイはガイドさんと私たちだけ。(今どきガイドさん同行って珍しいですね。)



ロープウェイからは、東京湾フェリーが久里浜まで運行している金谷港が見下ろせます。


大きく切り立った鋸山の断崖を目の前にできます。


山頂駅の近くには、日本寺があります。


日本寺には、百尺観音、千五百羅漢、石大仏、など巨大な岩に彫られた見どころがあり、また断崖絶壁から下を覗きこめる地獄のぞきなどもあります。興味ありますが、見学できる時間は午後4時で終了。この日はもう時間切れで残念。


私たちは、ロープウェイ山頂駅の上にある展望台へ。

展望台


鋸山山頂(標高329m)


午後5:30の三浦半島方面へ傾いた太陽


南房総方面


午後5:37現在

この日は快晴だったけど、黄砂のせいか?西の空はずっと霞んで富士山は一度も姿を現しませんでしたが、、、


石を切り出していた山にふさわしく、展望台には石を積み上げて作られたポストがあります。ラブレター💌を受け付けているそうです。ここから投函すると恋が成就する?



午後6:04

よく目を凝らしてみると、太陽の下に富士山のシルエットが浮かび上がってる?


西陽の力を借りて、ぼんやり姿を現した富士山。

見えました、ダイアモンド富士ラブラブ


鋸山山頂から見る東京湾と三浦半島越しのダイアモンド富士❣️




太陽が富士山の向こうに沈んだ瞬間です。



展望台の下には、小さな資料室もあります。


昔の石を切り出していた方法や写真などの展示


石を切り出していた昔の道具の展示


江戸時代には、伊豆の石切職人たちが渡来し、鋸山周辺で石切りを始めたそうです。

ここの資料によると、江戸末期の横浜港開港に伴い護岸工事用、土木工事用として、生産も大規模化されたとか。

明治時代になると、港のある金谷地区の全人口の80%が石材業に従事していたそうですが、その後関東大震災で多くの護岸が崩れて、石積みの時代からセメント工法の時代へと移り変わっていきました。




先日訪れた横浜大さん橋そばの古い防波堤の『象の鼻』に使われ、今も一部残っている石積みも、ここ鋸山から切り出されたものだったんですね。




鋸山は、採石場としての役目を終えたあとも、この奇岩怪石の景観美は国定公園に指定されて、私たちの目を楽しませているのですね。


(パンフレットからお借りしました)

四角く切り出された採石場跡、今回見ることができませんでしたが、どこかでこの景観も見学できるのでしょうか。


それにしても、訪れる人も少なくもったいないですね。この日この時間に展望台にいたのは、私たちを含めてわずか7、8人。今日本各地に海外から押し寄せているインバウンドには、この場所まだバレてないようですね。

ダイアモンド富士が見られる穴場スポットです。