COOLのチャンネル2(レモンちんのへそ天で失礼しまっす!) -240ページ目

どりーむぼっくす 1(フィクション)

目の前に車が止まり男性が二人降りて来た

二人は真っ直ぐにこちらへ歩いてきて軽く会釈をしながら口を開いた

「鈴木さんですか?」

「あ・・・そうですが何か?」

「動物愛護センターの者なのですが 野良猫の件で伺いました」

犬の散歩を終えて戻って来たところだった

「野良猫・・・が?何か?」

「実は苦情がありまして お宅が餌をあげてる猫が庭に糞をして困ると・・・。」

二人の内の20代後半と思しき男性が訪問の要件を話し出した

「確かに餌は与えましたが 家の猫では無いんですけど・・・」

「餌付けしてる時点でお宅に責任があるのですよ」

「はあ・・・そうですか・・・。それで?」

「で、猫を処分して欲しいとの苦情でして」

「え?処分ですか?」

「はい 飼い猫にして家から一歩も出さないか、どこかに引き取って貰うかして・・・。」

「急に訪ねてきていきなりですね?」

「はい先方が一刻も猶予出来ないって言ってるんですよ」

これまでに苦情も予告も一切無く 突然の事に唖然としていると

「さあ?どうされますか?お宅で飼って外に出さないかそれとも・・・。」

「それとも??」

若い方の男性がこんな事案は早く済ませてしまおうと急いて来た

「センターに連れて来て下さい」

「センターに連れて来いって?センターで里親が見つからなかったら・・・

殺処分じゃないですか?」

「そんな それはあまりに急な話でしょ・・・家で面倒見るにしたって
里親を探すにしたってもう少し時間的猶予が無くては何もできませんよ」

「だからさっきから うちに連れて来いって言ってますよね・・・。
それで 片付くんですから。」


私は昼間っから夢を見てるのか 自分の頭がおかしくなってしまったのかと
そればっかり考えていた

青年は確かに愛護センターの者だと言ったか?
いやもしかしたらセンターの方から来たと言ったのでは?

いくら苦情の電話があったからと言って 何度も何度も繰り返し連れて来いと
連呼する青年がセンターの者であるはずがない・・・ではないか・・・。
あまりにも機械的過ぎる対応では無いだろうか

それとも私はセンターその物を誤解してたのか?思い返してみても
センターと直接関わった事は無いし詳しく調べたことも無い
伝聞とイメージだけでその様な物と理解してたのか?

もう一人の40代位の男性に向かって言ってみた

「センターで貰い手が現れ無かったら当然『殺処分』ですか?」

「はい 期間を過ぎれば・・・ですね・・・。あ でも稀に見つかる事もありますよ」

「子犬や子猫だったらそれもありかもだけど成猫ではまず無いでしょう?」

「まあ 確かに可能性は低いですけど・・・。」

「兎に角、突然の話なのでこの場で直ぐに返事はできません、家で飼うにしても
何にしてももう少し時間を下さい 過去に苦情とか有って放置してたのなら
最後通告でも仕方無いですが今来て、さあ!って言われても納得できませんよ

「センターに連れて来い 持って来いって・・・。」





つづく