50を過ぎた頃から、年末が近づくと喪中ハガキが毎年のように届くようになった。
同級生からのそれをよく読むと、亡くなったのは親ではなく彼女の夫であるという。
羨ましい。
不謹慎だが、心底そう思った。
澄子の夫は、暴力的なわけでも浮気をしているわけでもない。
しかし、娘たちが小さい頃から、家事、育児、パート、義両親の介護まで一手に引き受けてきた妻のことを下女か奴隷とでも思っているように振る舞う。
心底、夫が嫌いなんだ。
離婚したい。
でも、パートの給料で、噂があっという間に広まるこの田舎でたった一人で生きていけるものか。
そう考える度に暗澹とした気持ちになるのだ。
垣谷美雨さんといえば
移動図書館で背表紙だけ見て3秒で決めたのですが、一気に読みました。
いや、おもろ〜![]()
最初は、離婚したいというだけで一冊持つのかと思ったら、意外や意外ドラマチックでしたよ。
友人たちと女子会すればいつも夫の愚痴大会だというのに離婚に踏み切る人はおらず。
まーそうだよねぇ。
作中では、主人公の澄子が夫のことをありとあらゆる悪口でこきおろすのですが、それが実に面白い。
「あんなにも気難しくて、偉そうで、食べ物の好き嫌いが激しくて、自分以外はバカだと思っているような男」
なんてサイコー![]()
うちの夫かと思ったわ。

