この試合を単体で見る限りでは、上手いこと先制点が取れなくて、吉田選手の中途半端なクリアが元凶となって負けてしまった、と言えるでしょうが、
総合的にみれば、
【森保ジャパンの悪い点が凝縮された形で本大会で白日の下に世界中に晒されてしまった】
と言えるのではないか、と考えます。
明確な戦術がない、相手が引いたときになかなか崩せない、修正力に欠ける、攻撃時のセットプレイでの怖さが全くと言っていいほどない、守備時に圧力をかけられてポカミスをして失点しまう等といったようなことって、数年前から様々な方がいろんな媒体で手を変え品を変えといった感じで散々指摘してきたことは、特に長いこと日本代表のサッカーを観てきた方々にとっては明らかな話ですよね。
私自身、このブログのいつぞやの記事や他のSNS等でも、「仮に自分が日本代表の対戦チームの関係者ならば、遠藤選手や守田選手や吉田選手等に圧力をかけて、伊東選手や三笘選手等にできるだけ前を向いてプレイさせないようにして、いざとなったらファイルで止めてしまうことを徹底して行うという戦略をフツーに採りますよ。セットプレイの怖さもほぼ皆無だし、これだけわかりやすくてスカウティングしやすいチームはワールドカップ本大会出場国の中でもなかなかないですもん」という趣旨の指摘を何回もしてきましたし。
即ち、プロのサッカー集団ならば尚更、きちんと日本代表のスカウティングをすれば上記のようなことは「さも当然」的にわかることではないかと思われるので、コスタリカ代表にもフツーに対策を立てられてしまったということではないかと。現に、アジアカップの決勝戦やコパ・アメリカや東京五輪やワールドカップアジア最終予選でも似たようなやらかしをしてしまっていますよね。
とどのつまり、
【監督やその監督を任命して支持し続けた日本サッカー協会の上の方の連中の責任も看過できないのではないか】
ということです。

ちなみに、かつてGKをやったことのある私から見れば、日本代表の失点の場面では、GKの権田選手としては、両手でボールを処理しにいかずに左手をボール方向に精一杯伸ばした上で右方向に向かってボールを可及的遠くに弾くのがもっとも妥当な対処だったと思いますが、前述のように、今回の元凶はもっと根深いところにあるように思われます。

こうなったら、裏カードでスペイン代表がドイツ代表に勝ち切ってくれることを祈るしかないでしょうね。仮にドイツ代表が勝利または引き分けの場合には、最終節のスペイン戦はかなり厳しい状況で臨まざるをえなくなることが想定されます。

私見としては、これだけ「学習能力」の無さを露呈しているようでは、特に監督をはじめとした首脳陣の方々や日本サッカー協会の上の方の連中はいろんな方面から厳しい批判をされても文句は言えないのではないか、と思わざるをえないですね。

あと、今回の件で、サッカー日本代表が世界の中では「強豪国」の範疇には入らない(大相撲で例えるならば、幕内中位~下位くらいの新鋭力士程度である)ことも再確認できたのではないかと考えます。というのは、相応にサッカーIQのある強豪国ならば、かなりの確率で、今日のような試合展開であったとしてもパフォーマンスが悪ければ悪いなりにしぶとく勝点1をGETしてきますので。