<グループE>
スペイン
コスタリカorニュージーランド
ドイツ
日本


深夜に行われた抽選会をリアルタイムで観ていましたが、正直ガッカリでしたね。グループBのイランの位置やグループFのモロッコの位置の方がよっぽどマシだったように思われます。最悪の場合、ドイツ大会やブラジル大会のときに匹敵するかそれ以上に悲惨な末路になることは覚悟しておいた方がいいかもしれません。
ただ、特にマスメディア関係の方々は盛んに「死の組」だと煽り立てているようですが、私見としては
【グループEは、「ワールドカップグループステージあるある」的な一種の「2強2弱」のほぼ無風地帯といえる組】
であるかと考えます。
そもそも、「死の組」とは、たとえ優勝候補国であっても敗退する可能性が相当程度に内在するような組み合わせを言います(2002年のワールドカップで例えるならば、アルゼンチン・イングランド・スウェーデン・ナイジェリアのような組み合わせがわかりやすいかと)。今回のグループEの国々を見て、そのように感じる人間がどれだけいるのでしょうかね。
また、スペイン・ドイツ・エクアドルorガーナorカメルーンと同組になったのならば「少なくとも日本にとっては『死の組』」であると評価できるのでしょうが、今回はそこまでの域には達しないでしょうし。

当面の戦略としては、「引きこもり的堅守速攻大作戦」を採るのが現実的かつ妥当でしょうね。先日のベトナム代表や北マケドニア代表が似たような戦法を採っていましたし、昨夏の東京オリンピックの準決勝でも日本五輪代表が似たような戦法を採っていました。
つまり、あのときの日本五輪代表の戦法をより高度に精緻化した感じで、粘っこく守った上で古橋選手や伊東選手や前田選手や三笘選手等のようなスピードのある選手をどれだけ効果的に活かせる戦略を練られるか、がカギになってくるのではないか、と考えます。
良いサンプルとしては、

や、

この試合

や、

この試合

等が挙げられるかと。



※私見の追記部分※
・FIFAランキングや過去の対戦成績や地域予選の戦績や大雑把な相手の印象論等はあまり気にする必要はありません。それよりも、具体的に相手のチームにどういう選手がいて、どういう戦術を採っていて、どういう長所・短所があって、どういう戦略を採るのが妥当なのか等をできる限り客観的に分析検討するのが肝要かと。相手への過度なリスペクトや油断は客観的な分析検討の邪魔になるだけです。
どこぞのマスメディアの下手な煽り記事等よりは、

上記の動画のような、親切な方がUPしてくださっている分析動画等を観ている方が余程有益です(事実、日本代表はロシア大会の初戦でコロンビア代表相手にセットプレーから2得点して勝利しましたよね)。




・ワールドカップ本大会開幕前の調整試合の出来に一喜一憂する必要は全くありません。2006年のドイツ大会や2010年の南アフリカ大会や2014年のブラジル大会が良い例です。あまりにも悲観的になりすぎるのも問題ですが、それ以上に、あまりにも浮かれすぎてやれ「自分達のサッカー」だのやれ「優勝できる」だのビッグマウスまで叩いて自信過剰気味になって雰囲気が弛緩してしまう方が大問題です。ああいう場はあくまでも一種の「コンディショニング調整の場」にすぎず、肝心の本番の試合で良いパフォーマンスを発揮できる方がはるかに重要です。
調整試合の相手は、欧州各国がUEFAネーションズリーグの関係でなかなか試合が組めない以上、ブラジル代表やアルゼンチン代表をはじめとした南米勢やメキシコ代表等の日本代表よりも格上で攻撃力の高いチームならばどこでも良いと思います。肝心なのは、「圧倒的に攻めてくる相手にどのように上手く守って効果的に攻撃に繋げられるか」を試す点にありますので。

・E2の位置のコスタリカorニュージーランドに関しては、個人的にはニュージーランドを希望します。なぜなら、コスタリカ代表もニュージーランド代表も日本代表が比較的相性の良くない5バックを採用しているようですが、どちらも日本代表にとって攻めにくい相手ならば尚更、ニュージーランド代表の方が2010年の南アフリカ大会のときのようにベタ引きをしてくれてスペイン代表やドイツ代表の勝ち点を削ってくれる可能性が高まる結果として日本代表にとっても都合が良いと思われるからです。

・特にスペインやドイツの方々にとっては日本代表の選手等に関してはそれほど知られていないようですが、むしろこちらのことをあまり知らずにある程度舐めてかかってきてくれた方が日本代表にとっても好都合です。とりわけドイツ代表がクソ真面目にガチでサッカーをしてくると2002年のサウジアラビア代表や2010年のオーストラリア代表や2014年のポルトガル代表みたいにチンチンにボコされるリスクもありますので。