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https://news.infoseek.co.jp/article/joseijishin_1778992?scid=news2mm
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あるサイトで偶然にこの記事を拝見したのですが…
私見としては、
【ああ、結構前に「愛のエプロン」とかいうテレビ番組で新人イビりみたいなことまでもやってたあのエラソーな歌舞伎役者のオッサンか~、発言の内容から察するに、一種の「勘違い的差別主義者」なのかな、この梅沢某とやらは?】
というのが率直なところですね。

なんでも、その梅沢某とやらは、
「芸能界は特別な分野・領域だから、ハラスメントは許容される」といわんばかりの、あたかも、いわゆる「エセ部分社会論」のような論調を展開しているようですね。

ここで、「部分社会論」とは、憲法上の基本的な概念の一つで、「自律的な法規範を有する社会ないし団体内部の紛争については、その内部規律に止まる限りでその自律的措置に任せ、それについては裁判所の司法審査が及ばないという内容の理論」をいいます。
また、司法審査を及ぼす場合に、いわゆる「終局性の要件」(法律を適用することにより終局的に解決することができる紛争であること)が必要とされる根拠は、
【法律の専門職である裁判官が、国民の代表機関である国会が制定した法律を基準に、法定の手続きに従って裁判を行うことにより、判決に社会的な説得力が生じる】
という点に求められます。
そのため、
①ある団体においては、団体内部の規律に精通していない裁判官があえて裁判で判決を下しても社会的な説得力が生じない以上、原則として上記の「部分社会論」が妥当する
と言われています。
また、
②その内部規範・手続き・処分等が社会通念を逸脱していたり、一般市民法秩序に関係するような場合には、裁判所の判決の方が社会的な説得力を生じるので、例外的に司法審査が及ぶ
とも言われています。

これを本件の梅沢某や芸能界についてみると、
①芸能界全般を規律する団体や規範のようなものが果たして存在するのでしょうか??
もしそういう団体なり規範なりが存在していないとすれば、その時点で「部分社会論」なるものを論じる前提が欠けると思われます。
つまり、特定の団体内部の規律自体が明確に観念できない以上は、「団体内部の規律に精通していない裁判官等がみだりやたらに介入すべきでない」という理屈が成り立たないんですよ。現に、「他の芸能人の方々からは異議がそれなりに出ていた」といった事実は、「芸能界という特定の団体・業界内部の規律自体が明確に観念できない」ということの評価根拠事実になりますよね。
従って、この点で、上記の梅沢某の「エセ部分社会論」は妥当ではありません。

また、
②「ハラスメント」は、その行為の性質上、民法の不法行為や刑法の特定の構成要件に該当する行為になりえます。そして、一般的に、「芸能人」はその職業としての性質上、他人に観られることを受忍せざるをえない立場にいる以上は、一般人に比してプライバシー権がある程度制約されてしまうことはやむを得ないと言われていますが、民法の不法行為や刑法に規定される行為までも受忍するいわれはありません。なぜなら、「芸能人」といえども人権の享有主体たり得ることは全く異論がないですし、保護法益の対象から芸能人を除外する旨を規律した趣旨の規範は存在しないと思われます(仮に存在するとすれば、憲法13条違反・憲法14条違反の可能性が高いと思われます)。
つまり、ハラスメントについては、その行為自体が社会通念を逸脱している可能性が大いにあるし、まがりなりにも芸能人も「市民」に含まれることは否定できないので一般市民法秩序に関係があることも否定できないと思われます(ハラスメントの影響が必ずしも芸能人以外の一般人にも波及しないとは限らない、という点をも勘案すれば、尚更です)。
従って、この点でも、上記の梅沢某の「エセ部分社会論」は妥当ではありません。

以上により、上記の梅沢某の「エセ部分社会論」は、何ら正当な理由・合理的な理由もなしに、芸能人という特定のカテゴリーに属する者に対して、「芸能界にいる者はすべからくハラスメントを受忍すべし」という趣旨の不利益な扱いをしていることも認められる以上、その梅沢某とかいう糞なオッサンは「差別主義者」ではないかという謗りを受けることも免れないと考えます。

総じて、
【上記の梅沢富美男とかいう芸能人のオッサンは、芸能界を妙に特別視しつつ、「その領域においては大概どういうことをしても許されるんだ!」といわんばかりの差別主義者的な決め付けなり自分勝手な価値観なりを他人に押し付けて勝手に規律しているような真似までもしている、という点で、近世以前によく存在していた糞な「専制君主」どもとレベル的には大して変わらないのではないか】
とも言えるかと。
事実、とりわけ近世以前によく存在していた糞な「専制君主」ども(近世以後もそいつらの同類はいたようですけどね)は、「俺様は特別な存在なんだ~! とりわけこの領域は特例が認められるんだ~!だ~か~ら~、とりわけ俺様のやることは大目に見てちょうだいね~♥」みたいなノリで、傍若無人でテメエのやりたい放題やっていた(→他人の人権を平気で軽視または無視するような極悪非道なことまでもやっていた)わけですからね。
上記の梅沢某とかいう糞な芸能人のオッサンについても、上記の糞な専制君主どもとどことなく似たような匂いがプンプンしてしまうのですが、この記事をお読みになっている皆様はどう思われますか?


ぶっちゃけた話、(推定年齢が誤っていたら申し訳ないですが、)
【これだから特に「団塊の世代」の人間は余計に嫌になっちゃうんだよね~、だてにいろんな方面で顰蹙を買ってる世代などと言われてないわな】
とまで思わざるをえませんね。