前の記事において｢疑似宗教｣という表現をそれなりに用いたので、今回はそのことをネタにして私見を更に展開してみたいと思います。
ここで、(某裁判例によれば、)
宗教とは、｢超自然的、超人間的本質の存在を確信し、畏敬崇拝する信条と行為｣をいいます。
上記の定義を踏まえれば、
疑似宗教とは、上記の定義の範囲をより拡大させた形で、｢特定の概念の存在・不存在等を確信し、そのことについて殊更に拘泥してしまっているような心理状態と行為｣をいうのではないか、と考えます。
そして、
ロシア革命を起こした連中は、「この世の中には神や宗教なんて存在しないんだ！ そんなのがいたら俺達がぶっ殺してやるぜ！」という価値観に狂信的に固執していたところ、神や宗教といった概念の不存在を確信し、かつ、そのことについて殊更に拘泥してしまっているような心理状態と行為を持ち・行っていたことが認められます。
従って、ロシア革命を起こした連中は、一種の「疑似宗教」の信者と評価できます。
また、
特に私の学生時代に、私に対して執拗に誹謗中傷する等して、名誉毀損罪の共同正犯・侮辱罪の共同正犯を常習犯的に行っていた輩についても、上記のことと同様のことが言えるかと。
つまり、「あいつは変な奴だ！バカだ！ きっと将来はどこかの狂信的な宗教団体等に入るに違いない！」といった概念にとらわれている点で、当該概念の存在を確信しているのと同等の行為を行っていると認められます。そして、そのようなくだらない概念をふまえて執拗に人格攻撃その他不法行為等を行っていた点で、上記の概念について殊更に拘泥してしまっているような心理状態と行為を持ち・行っていたことが認められます。
従って、上記の犯罪者・不法行為者的な輩どもも、一種の「疑似宗教」の信者と評価できます。
以上のようなこともあって、私は、特定個人の思想や信条等にドップリとのめり込むような真似はしませんし、さすがにこれは妥当でないと思わざるをえないことに対しては相応の理由をつけた上で批判等をします。
その際に留意することは、
【相手に対する露骨な人格攻撃はできる限り控える】
ということです。というのは、そういうことをしたところで、まったくもって自説の補強資料たりえないし、自説の説得力が高まることにも全くならないからです（相手の人格と相手の心情・行為等の不当性は厳密には別問題なので）。
また、
【自分が絶対に正しいなどとは思い込まない】
ということにも留意します。というのは、世の中にある大概の問題は数学のように厳密な正解のある問題ではないところ、正しい・間違いというよりは当・不当という視点で捉える方が適切であると思われるからです。
以上の理由により、私は「勉強ができること」と「頭が良い」ことを厳格に分離せざるをえないですし、軽々しく感情移入等をせずにルビーの鑑定をするがごとく多少↗️的な目線で多少離れた位置から物事をみざるをえないことも往々にしてあります。
現に、学歴が良いと言われている人の中にも、上記の事柄に留意した形態でもって、相手の主張等をそれなりにきちんと理解して、それを踏まえてそれなりにきちんと批判したり自説を展開したりすることができない人はわりといます。
事実、旧司法試験にかなり上位で合格したお方や、旧司法試験500人合格枠時代に合格したお方ですら、そういうことができていません（詳細については、このブログの関連記事を参照していただければと思います）。厳しい言い方で申し訳ないですが、少なくとも私からみれば、その方々にお仕事をご依頼したクライアントの方々が心底気の毒ではないか、などと思わざるをえないレベルです。
あと、この機会にあえて憎まれ口を叩いておきますが、
【理屈っぽいのを毛嫌いしたりウザいなどと思うのならば、特に法律関係の専門職にはまず向かないでしょうし、極端な話、他人を説得等するのは諦めた方がいい（→自分の言動を批判等されても文句は言わない方がいい）のではないか】
と思いますよ。
なぜならば、
【確かに世の中は法律や理屈だけで動いているわけではないが、かといって、あなたの価値観や感情だけで動いているわけではない】
からです。
つまり、この世の中に様々な感情なり価値観なりを持ち合わせている人間が数多くいる中で、少なくとも自説の存在意義をある程度認めていただくためには、対立利益に対する配慮や、できる限り筋の通った形態での客観的かつ説得的な理由付けは必要不可欠になると思われます。
しかるに、根なし草的でフワフワしたような自分勝手な感情論を唱えたところで、その人間と異なった価値観を持つ他人を説得できるとは到底思われないし、信用すらされないと思いますよ（∵そいつのご都合で主張が場当たり的にコロコロ変わりかねないですし）。ましてや、義務教育で習得したであろう国語の知見を有していることすら疑わしい程に教養の乏しそうな言動をする奴も信用されないと思いますね（∵基本的な日本語の知見すらないとおぼしき奴のホザくことにどれだけの信憑性があるのかが甚だ疑わしいですし）。
