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幸運な形でコロンビアを相手に金星をおさめ、セネガルを相手にスリリングな引き分けの後のポーランドとの第三戦…


率直に言うと、勝ってH組1位で通過してもらいたかったですね。そうすれば、日程的にも若干楽になりますし、決勝トーナメントで組み込まれる山がいくぶんマシな顔ぶれになりそうですから。
残念ながら、今の日本代表にはそこまでの底力はないということなのでしょう。



さて、日本代表が1点を先制された後の終盤でのパス回しについて諸外国からも批判されて論議になっているようですが、
私見としては、
【GL突破に向けた戦略の一環として、やむを得ない手段だったのではないか】
と考えます。
というのは、あの試合の流れから見て、無理に攻めてカウンターを食らって失点したり不必要にカードをもらってしまったりする確率も相応にあったと思われたからです(事実、2点目をとられてもおかしくない場面はありましたよね)。
また、裏カードで先制したコロンビアがセネガル相手に何とか必死こいて守り切る確率も低くないと思われたからです。

やれ「みっともない」だの「正々堂々」だの「エンターテイメント」だの「武士道」だの、キレイゴトじみた文言を持ち出して批判している方々は、
【そもそも、グループリーグは、計3試合270分+α全般を通して、どれだけ勝点等を稼げるかをみて、一定の基準の下、各々の出場国を順位付けするシステムにすぎない】
という、いわゆる「総合的な視点」が根本的に欠けているように思われます(そのシステムにおいては、「みっともない」だの「正々堂々」だの「エンターテイメント」だの「武士道」といった要素は、生憎、評価の対象になっていません)。
上記の基準の中にイエローカードの数なども織り込まれている以上、ワールドカップ本番の切羽つまった場面において、所定の順位(2位以内)を確保するためのより確率の高そうな戦略を練って遂行しようとするのはある意味当たり前だし、ルールの範囲内ならば尚更、責められることではないと考えます(どうしても文句を言いたいならば、上記のようなシステムなり基準なりを設定したFIFAに言うのが妥当かと)。
事実、ボールを保持する等して時間稼ぎをすることは、昔から大概どの国でも行われているでしょう(そういう事象自体に納得できないならば、TVで松木氏が仰ってたように、レフェリーに柔道でいうところの「指導」的な権限を与える趣旨のルール改正を提唱された方がよろしいかと)。

批判している外国のメディアの方々は、自国の代表が今回の日本と同様の立場に置かれた場合でも、似たような文句が言えるのでしょうかね?

それに、批判している方々は、仮に日本があの場面で無理攻めをしても、またなんやかんや文句付けていた可能性が高いのではないかと考えます。

また、どうしても迫力のある面白味のある試合を確実に観たいのならば、強豪国同士がガチンコで戦う試合を観ればいいわけで、世界的にみればさして強くもない日本代表の試合(それも今回のように膠着せざるを得ない場面)に見応えだのエンターテイメント性などを求めること自体がおかしいと思います。


ところで、個人的には、特にドイツ代表がああいう悲惨な形で敗退してしまったのが残念でなりませんし、スウェーデン代表の粘っこさ・勝負強さには感心させられます。

日本代表の次の相手はベルギー代表のようですね。向こうが舐めてかかっていくぶん弛緩した雰囲気で試合に入ってくれてコロンビア戦のような展開になることを期待します。