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以下の記事はあるお方に送信したメールの内容を多少アレンジしたものです。



 

最初の自己紹介記事に書いたように、私は、別の分野から法律関係の分野に転身した身なのですが、

特に法律の分野において様々な方を見聞きしたり、相当期間司法試験の勉強をしてきた経験を通じて改めて痛感せざるをえなかったことは、

 

(このブログの最初の記事の自己紹介にも書いた通り、)

【やはり、自分は、あまり要領のよくない平凡な人間だ】

ということです。



 

この分野でも、凄まじくスゴイ?能力の持ち主(→どう逆立ちしても自分は敵わないな、と思えてしまうくらいの素晴らしい方)はそれなりにいらっしゃいますからね。

皆さんも、今までに、その類のお方を多少なりとも見聞きしたことはあるのではないでしょうか。



 

例えば、試験直前にサラっとおさらいするような感じで、サクッと8~9割程度の点数を、期末試験や法科大学院入試の適性試験や司法試験の択一試験で軽々ととってしまうようなお方とか。

かつての私の受験仲間には、旧司法試験の択一式試験当日の午前1~2時頃まで居酒屋で部活の後輩とマッタリダラダラと飲んだくれて、下宿先で少し休んでそのまま本試験会場に行って軽々と得点率約9割(ボーダーラインの約10点上)に相当する点数をとった猛者がいました(旧来からそのお方を知っている周囲の方によれば、「元々そういう性質をもっている人」なんだそうです)。
ちなみに、その方は、私が最後に受けた旧司法試験で、ボーダーギリギリの点数の私よりも10点上の点数で短答式試験を突破し(全国約10位)、そのままの勢いで論文式試験(総合成績約20位)、口述式試験(総合成績約20位)を軽々と突破されました。

また、難関といわれているロースクール(法科大学院)の入学試験(未習者コース)における小論文試験で、事前に何の格別の対策もしていない(つまり、ぶっつけ本番)にもかかわらず、制限時間約半分の時間で答案を仕上げてしまって軽々と合格してしまうようなお方までもいました。

 

(自分がそのような素晴しい才能を持ち合わせていれば話は別でしょうが、)そのような方々と自分とを安易に比較してしまったりすると、精神衛生上よろしくないのが実情です(私自身、一時期はノイローゼになりかけましたのでね)。



 

そして、そのような方々の経験則やノウハウが(一定の試験の合格に向けた実効的な勉強をするための)参考になるかというと、

【必ずしもそうではない】

という場合もそれなりに多いのではないでしょうか。

 

(上記の例でいうならば、前述の旧司法試験最終合格者の方に択一のノウハウ等を聞いても、「う~ん、まぁこういう感じで勉強してこういう感じで問題を解きまくればいいんじゃないですかね」くらいの感覚でしかないようですし、ロースクール入試合格者の方にいたっては「対策ですか?そもそもあまりしなかったですよ」「問題文を普通に読んで普通に書いただけですよ」程度の簡易な回答しかかえってきませんでしたから(苦笑))



 

むしろ、それなりに苦労をされて地道な努力を積み重ねた上で一定の好ましい成果を獲得された方の経験則やノウハウが参考になることの方が多いのではないかと考えます。

(その代表例が、かつてT予備校で講師をされていた「~の優等生になる講座」で有名なN山先生ではないかと)

 



受験生の皆さんが自分なりの勉強方法を構築するために情報収集をされる際には、以上の点にも留意して自分なりにリテラシーを高める必要があるかと考えます。

様々な合格体験記やブログなどで書かれてある勉強方法等の一定のノウハウは、その方の独自のバックグラウンドや価値観、相性、元々その方が兼ね備えている(天性の)能力等に裏打ちされている要素もそれなりにあるでしょうから。

(そのようなことを留意しないでやたらと特定のノウハウを妄信してしまったりすると、場合によっては痛い目に遭いかねません。

私が今まで様々な方を見聞きしてきた限り、相応に知識があるハズなのに試験で点数が伸び悩んでしまっているような方は、えてしてそのような悪循環に陥ってしまっている可能性が高いのではないか、というのが率直なところです。)



 

特に、私のような、ぶきっちょで比較的要領が悪いと思われるタイプの方は留意が必要かと考えます。

 

(元々ぶきっちょで、リテラシーがあまり高くない分、下手をすればより一層ヘンな癖がつきやすいということにもなりかねないでしょうから)



 



ちなみに、私がこのブログの一番最初の記事において、あのような形で自己紹介を書いた主な理由はそのためです。

つまり、

【私がこのブログに書くことは、根底的にはこのような大まかなバックグラウンド等に基づいたものなので、その点はご承知おきください
→それを踏まえて、ご自身のバックグラウンド等をもできるだけ客観的に見つめ直した上で、積極的に参考にするなりマユにツバをつけて見るなり、自分なりの審査基準の強弱をつけて検証されてみてください】


ということです。




ちなみに、リテラシーは多義的概念ですが、
ここでいう「リテラシー」とは「与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する能力」をいいます。


 

余談ですが、以上のようなことは、法律の勉強に限らず、恋愛関係のノウハウについても妥当するのではないか、と考えます。

つまり、巷にあふれている、いわゆる恋愛本や雑誌の記事は、元々異性にモテている・モテる要素を兼ね備えている男性がお書きになっているものである場合も多分にあります(そして、そういうのを鵜呑みにしてしまって損をしてしまっている男性もそれなりに見聞きしています)。

 

むしろ、決定的にモテない状態から這い上がってモテるようになった男性のノウハウの方が、参考になることが多々あったりするわけで。

<注>

特にこの点について、私のプライベートに関して妙な突っ込み等をするのはやめてくださいね(笑)

 

 

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