急性心筋梗塞 発症 | 急性心筋梗塞からの生還2012

急性心筋梗塞からの生還2012

総合格闘技ヲタとして生きてきた中年に襲い掛かった急性心筋梗塞と、その闘病記です




2012年6月16日 土曜日






昨日の朝から身体の具合は悪いままだが

今朝は普通に目覚める。

血圧を計る。 150/95-(脈拍忘れました)やはり、少々高め。

あまり食欲は無かったが体調を回復させたいと思い朝食は無理やりだが多少の量を食べる。

煙草は何年か前から意識して量を減らすようにはしていたが、この日も朝から普段通り煙草に火をつける。

煙草とは関係なく胸のもやもやした感じが残っていた。

この日は特筆する事も無く夜が訪れたが、やがて24時になろうかとしていた時、さすがに普段が早寝なのでうとうとし始めた。

気持ちの中では昨日の朝に起こった発作のような体験から、何か眠る事に対して恐怖心みたいなものがあり

無理をして眠らないようにしていたように記憶している。

だけど、眠気には敵わなかった。

そして日付が変わる頃眠りついた。



2012年6月17日 日曜日



眠りについて約4時間くらいが経過した時、急に胸の辺りに激痛を感じ目覚める。

一昨日の朝起こった発作とは違い格段に痛みや苦しさが強い。

頭の圧迫される感覚も凄く、ズキンズキンと物凄く痛む。

両方の奥歯下側もズキンズキンとしていて首の両側、頸動脈(けいどうみゃく)もズキンズキンとしていた。

やがて胸の前後にも、もはや「ここ!」って、特定出来ないほど胸全体に痛みが広がり、下腹もズキンズキンと痛むし胃が強くムカムカするような感覚や吐き気もあった。

呼吸も、苦しくなってきた。

そして気付いた時には上半身は酷い冷や汗が出ている。

部屋は暑くないのに、かえって寒いくらいだった。

本能的に、今は素早く動いたりしてはいけないと感じ、ゆっくり布団から起き上がりダイニングテーブルへ向かい歩き、椅子に座って血圧を計る。

220/139-90!

よく脳出血しないでいられるって数値だ。

普通に考えても、ただ事では無いし、一昨日の朝より状態は酷い。

気持ちの中では動揺しまくっていたが、冷静になる努力をしつつ症状のキーワードをケータイに入力、病名を調べる。

後々思い起こせば、そんな事をしている場合では無かったが

どこか、ただの思い過ごしであって欲しいという願望、早とちりだった時には病院関係者、家族に迷惑が掛かるかも、そんな事を考えていた。


しかし検索結果に並ぶ

「急性心筋梗塞」の文字。

心筋梗塞がなんたるかを知らない自分だったが

それが恐ろしい病名である事は直ぐに理解出来たし

もしかしたら、今日死んでしまう可能性があるかもって事も頭を過る。

時計を見る。

午前4時を過ぎたばかり。

もし、このまま全体症状や血圧の改善が無ければ救急要請、若しくは救急対応してくれる病院へ連絡して自力ででも向かわなければと決めて15分置きに血圧を計り経過を観察。

この時、家族を起こしに行き現状を伝えた。



今の自分の状態と、経過観察をして改善が見られなければ、その後の対策を決めた事も教える。

15分後に血圧を再度計測 219ー136-86


さらに15分後に血圧を計測 221-139-76

それから、15分待ち血圧を計測 208-126-77

午前5時に近づいても血圧は物凄く高いまま。

もう、自然と改善する事は無いと思い、近所に在る救急対応してくれるS.C総合病院へ電話連絡をして、家族に連れて行ってもらう。

S.C病院へ到着、即、血液検査、心電図計測、当直医からの問診を受ける。

その後、何だか自分の周りで当直医や看護師が慌ただしく走り回っている。

時間にして、どれくらい経過したかは失念したが、病院へ到着から検査、その結果が出るまでは早かったと思う。

当直医が駆け寄り、どこからか戻ってきて自分に慌てた様子で話し始める。


「Cさん(←私の事です)、貴方は急性心筋梗塞を発症しています。治療には一刻を争います。

しかし、当院では対応出来ません。

なので、対応出来る病院に連絡をしましたから、当院の救急車でそちらの病院へ救急搬送します。」

何となく分かってはいたが病名を告げられて物凄くショックを受ける。

そんな病状を告げられた自分の横で心配そうにしていた家族に

C「もしかしたら…これでお別れかも知れないな…」

その時の自分が言える精一杯の言葉だった。

















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※発症時の血圧メモを発見したので追記