今回はイギリスヴィンテージからOld Hall(オールドホール)のプロダクト。
まずはオールドホールについて簡単にメモ。
Old Hall (オールドホール)は、ステンレス製のテーブルウェアですが、1893年創業のイギリスのJ&Jウィギン社によって発売され、1922年よりオールドホールというブランド名になりました。
J&Jウィギン社はステンレスが錆びない金属として画期的な素材だった時代に、刃物以外のキッチン用品を展開した初めての会社として知られているそうです。プロダクトはそのデザイン性の高さから多くのミュージアムに所蔵されており、マーガレット・ハウエルも愛用していたとか
クールでスタイリッシュなたたずまいと液ダレしない注ぎ口、高い熱伝導率という実用的な機能を併せ持つ、まさに機能美。こういうのいいな(カイフランクデザインとかジャスパーモリソンとか)
そして錆びにくく衛生的で落としても割れない
と、素晴らしいシリーズでありましたが残念ながら1984年にその長い歴史を閉じました。
ヴィンテージとなった今でも、ポットがイギリスのレストランでウォータージャグなどとして使われていたりするそうです。
ポットが有名ですが、お茶まわりのセット(クリーマー、シュガーボウル、ティーストレナーなど)やトーストラック、トレーなどどれもかっこいい
スプーン。18cmで実際手に取ったら結構大きめだった。
スプーンのバックスタンプ。シンプル。
そして。
ティーストレナー。
シンプルでかっこいい
シリーズはデザイナーによりいくつかあり、質感がマットなもの、ブライト(鏡面仕上げで光沢があるもの)、とバリエーションがあるシリーズも。
我が家にはマットでコロンとしたデザインのconnaught、持ち手のついた光沢のあるcumberlandというシリーズがある模様です(まだよくわかんない)
あと、ティーストレナーはロバートウェルチというデザイナーのデザインしたCAMDENという人気のシリーズのようです。
彼はストックホルムに留学していたそうで、北欧のデザインエッセンスを取り入れたジョンクラッピソンみたい
合わせるアイテムや状況に応じてマットか光沢か変えてみても素敵ですね。
無機質なステンレスとブルーの陶器とミックスしたら冬っぽいかな
個人的にはマットな方が傷があまり目立たず落ち着いた雰囲気で良さそうな気はします。
これはマットなシュガーボウルのバックスタンプ。
ポットがあるのですが、写真に撮ると荒れた室内をしっかり映してしまうので、またの機会に…
生産国:イギリス
メーカー:J&Jウィギン社
ブランド:Old Hall
デザイナー:Robert Radford Welch、Leslie
Wiggin
年代:1950年代〜70年代
アイテム:コーヒーポット(1.5pt)、シュガーボウル(3oz)、ミルクジャグ(1/2pt)----connaught
ティーストレナー---CAMDEN
ハンドル付きシュガーボウル(6oz)---cumberland
おわり