ミッドウィンターはイギリスのミッドセンチュリーデザインを代表する素晴らしいシリーズをたくさん生み出したメーカーです。
それまでのクラシカルでエレガントなテーブルウェアとは違った新しいデザイン・販売方法で、変わりある時代の波をうまく捉えて新しい風を吹き込みました。
今の時代で見ても、お洒落でスタイリッシュな数々のシリーズは、きっと当時はとてもパンクでロックだったんだろうなあと思う、大好きなメーカーです。
そんなミッドウィンターから、今回は60年代のシリーズ。
チェリーツリーです。
1966年にナイジェル・ワイルドによってデザインされたシリーズ。
可愛いさくらんぼが連なった構図は北欧デザインを思わせます。植物をモチーフにしながらもポップでレトロで可愛い
このあたりの年代では、ホーンジーのサフランシリーズも北欧テイスト。ホーンジーのデザイナーのジョン・クラッピソンは北欧の留学経験もあるようで、当時はイギリスと北欧の間でそういった交流があったのでしょうか。
そういえば、日本の民藝のようなスウェーデンのテーブルウェアもあるし、デザインが海を越えおたがいに影響しあっていたのですね。
こういうの、テキスタイルにもありそうなパターンですよね
お皿はこんな感じで、リムが賑やかに彩られてます。
バックスタンプはこんな感じ。
こちらのチェリーツリー、好きそうな方も多そうかな〜なんて思うんだけど…
あんまり見ないんですよね…
生産数が少ないのか、あまり取り上げられることがないのか…もっと見たい。
ミッドウィンターは50年代のデザインは斬新で攻めたものがとても印象的なのですが(ザンベジやプリマヴェーラ…あるいは毒キノコのような)、60年代に入ると、このチェリーツリーのようなレトロポップな可愛らしいデザインや、スパニッシュガーデンのようにサイケなもの、シエナのようなスタイリッシュなもの、バリエーション豊かになっていると思います
フォルムも四角い50年代のスタイルから丸いスタイルに変わり、より可愛く親しみやすいフォルムになっています。
ほっこりする素敵なトリオです
おわり