先日出かけたばかりの京都市ですが、コンビニの深夜営業の規制 の方針が打ち出されました。地球温暖化防止と景観保護の観点です。京都市中心部の景観保護の傾向は、年々強まる傾向です。聞いた話なので真偽のほどは不確かですが、限定された場所だと思いますが、今後建設する民家も、木造建築しか認められないというのです。
確かに京都は昔に比べると企業論理の無秩序な色と明かりで、ずいぶん安っぽい街になっているような気がします。欧州の古い街並み、あるいはカナダのケベックのような街と比べても顕著です。それでも夜の暗さは、東京とは比べ物になりません。ちょうど今年の3月、雪の日の御所近辺は、ただただ美しく、凛とした佇まい、高い街並みの質を感じました。住んでいる人には反論があるかもしれませんが、景観を守るという強い姿勢には賛成です。ついでにパチンコ屋や風俗も規制してほしいものです。市内全域である必要はありません。ケベック市が城壁で区分し、その中を保護しているように中心部と、有名寺院の周辺だけでもいいと思います。
でも埼玉県や神奈川県に関しては、そう簡単にはいかないのではないでしょうか。次々に表明する現象に呼応し、大手コンビニが声をあげ始めました。ローソンは店内照明にLED使用を打ち出し、セブンイレブンはそのことによって削減できるCO2の規模という数字を根拠に、反対の声をあげています。
確かにコンビニができる前は、私たちは大して不自由とは思わず、暮らしていました。しかし当時とはライフスタイルも、家族構成も変化しています。もちろん夜働かなければならない職業は、当時もありました。でも家に帰れば家族が代わりに買い、作ってくれた食事が用意されていたのです。近所づきあいもありました。高齢者の単身世帯も今ほどは多くなく、家の近所に便利な店がなくても、スーパーまで買出しに行ってもらえました。もっとも今より地域の商店街が充実していました。高齢者が深夜買い物をしないだろうと思われるかもしれませんが、立地にもよるでしょうが、深夜営業をしないことで採算性がとれず、閉店する店舗も中には出てくると思います。コンビニは原則フランチャイズなので、本部が各店の採算性の維持を守りきることはできません。
すべてを失ってから、その補完要因となっているものを排除するという発想はどうなのでしょうか。
ただ、このままでいいということではなく、コンビニもビジネスモデルを修正すべきですし、景観や環境問題には最大限の配慮をすべきです。本当の意味での単身者の駆け込み寺のような店…本当に困ったときに助けてくれるサービスモデルはできないのでしょうか。







