郵便ポストに入っていた封書を確認して、急に思い出した!


受験票


こっこれは!


確か5月の1日だったか2日、彼の死去の事実が確定して絶望の最中でのこと。

生前に何度となく私に言った彼の言葉を、私は当初、行き場のない絶望感の支えとして勝手に遺言に結びつけた。それを遂行すべく申し込んだ国家資格だ!あの時は朦朧とする中で、受験に必要な書類を取りにフラフラになって駆け回ったっけ。


すっかり忘れてた!


その試験日が10月の上旬に迫っていた。
そのことを今日の今日まで私は綺麗さっぱりと忘れていて、当然ながら勉強の〝べ〟の字もしていない。これは直ちに集中して猛勉強に突入したいところが、日々の仕事もカツカツに詰まっている現状である。


この場合、私の中にある父のDNAの目覚めに期待するしかない。


父は、長男、長女、次男、三男の中の次男になり、全員が超天才かつ超秀才だ。
その中でも一番のボンクラだと父自身は謙遜しているが、それでも勉強は学校の授業のみで80点以下は取ったことがないと言う。それは他界した祖父母から通信簿を見せられたこともあり、間違いない事実である。


「犬猫でさえ3回言えば大抵はわかる。3回も同じ間違いをするならお前は畜生以下だと思え!」

これは私が幼い頃の父の口癖だった。


ちなみに、私は普通科の高卒だが、試験で85点以下は取ったことがなく、教科書も殆ど丸暗記していて、偏差値73、興味本位でIQテストを受けたら134だった。この数値の善し悪しに関しては全く興味ないけど。


その一方で、母は四姉妹の次女。そして姉妹全員が女帝の如く気が強い。南国の女ってこともあるだろうが、私は個体の特性だと思っている。そして伯母も叔母2人も誰もが認める素晴らしい才女なのだが、次女が・・・母だけは・・・例外だった。


不幸にも母だけに劣性遺伝子が集結してしまったとしか考えられない。その独特の土地柄とその時代背景で、当時は例外なく一姫二太郎を一途に願い、無駄撃ちも多かったに違いない。「息子が欲しい」「男を産まなければならない」の一心で長期間に渡る繁殖に励んだ結果、母だけ薄まったもので出来上がってしまったのだろう。


だから頼む!父のDNAよ、覚醒せよ!


そして母のDNAはお願いだから眠っていて欲しい。

秘湯を「ひゆ」と読み、ハーゲンダッツを「ターゲンハッチ」だと今も信じている奇妙なDNAは必要ないから。


できれば永遠に。