彼が暮らしていたマンションと私の両親が暮らしている団地は、小道を挟んだ近距離にある。
それを知った時、「ここにマンション買って16年になるのにやっと出逢えたなんて。灯台下暗しだな」と彼は言って笑っていた。
彼は生粋の九州男児で、私は父が東京で母が鹿児島の東南ハーフだ。母の世代のバリバリの鹿児島弁も話せるから、ある種のバイリンガルと言えるのかもしれない。
母方の本家の墓のあるお寺は、鹿児島空港から車で10分の場所にある。
何と彼の実家は、そのお寺を通り越して、ほんの5分程度の場所だと言う。彼は鹿児島空港からの道順に詳しくて、茶畑があって、ラーメン屋の前を通って・・・と、細かく知っていた。あの時は驚いて鳥肌が立って、のけ反ったわ!彼は鹿児島人ではないけど、鹿児島との県境の出身だった。
ほんに がっつい たまがった! こいは まっごて 運命じゃっど!
(訳:本当にぶったまげた!これは間違いなく運命だ!)
運命としか思えないし、運命以外に考えられない。
彼と私には、その外にも数々の共通点や二人だけに通じ合える感覚もあり、これは比翼連理の縁だと疑わなかった。
彼を喪った今、私は片翼だけで飛べず、トボトボと歩くしかできなくなってしまった・・・
淋しいな。
哀しいな。
逢いたいな。
当たり前か・・・比翼連理の二人だから(T_T)