電車の中でもたれる肩があるのは幸せなことなんだな と今更気付く。
私と彼は似ていて、似ていない。
くっついている事に違和感がない。
ゆっくりと進む電車の中で
「もたれていい?」
と聞くと
「いいよ」
と。
そんな会話がどれだけ久しぶりだったのか。
きっと慶存以来だったかも知れない。
そんな電車の中で、何か淡い気持ちが揺れた。
別れた後、お互いがお互いの姿を見 合うとなんだか切なくなった。
恋じゃない、だけど家族のような気がするって感じだ。
変なの(笑)
でもまだ不安定な僕にはすごく心地良い。
電車の中でもたれる肩があるのは幸せなことなんだな と今更気付く。
私と彼は似ていて、似ていない。
くっついている事に違和感がない。
ゆっくりと進む電車の中で
「もたれていい?」
と聞くと
「いいよ」
と。
そんな会話がどれだけ久しぶりだったのか。
きっと慶存以来だったかも知れない。
そんな電車の中で、何か淡い気持ちが揺れた。
別れた後、お互いがお互いの姿を見 合うとなんだか切なくなった。
恋じゃない、だけど家族のような気がするって感じだ。
変なの(笑)
でもまだ不安定な僕にはすごく心地良い。
彼はブレない。
彼は真っ直ぐ。
彼はどんくさい。
彼は暖かい。
彼は優しい。
彼は僕の好意を許してくれている。
彼は僕を傍に置いてくれる。
なんでだか。
ヒデさんってよく分からないなぁ。
僕の事ちょっとでも好きなのか、好きでないのか。
ああ、でも草食動物ってそんなもんなのかなぁ。
多分、ヒデさんは僕の事、嫌いじゃないんだし、むしろちょっと気に入ってはくれてる。
だけど、僕の傍にいるのは僕が信用ならないんだろうなぁ。
謙一よりも、ヒデさんの方が優しいし、信用できる。
なーんて、僕はいつまで経っても優柔不断な生き物ですねー。
ううん。
違うんだよ。
本当はブレない人が好きなだけ。
副長も、ヒデさんもブレないから、好きなんだろうな。
じゃあ謙一はどうなんだろう?
この気持ちは消えるのかな。
無くなるんだろうな。
どうなんだろう?
いつか。
いつか。
明日、吉と出るか、凶と出るか、神のみぞ知る。
だけど、きっと副長もヒデさんも嫌いにならない。
それだけは分かる。
僕は嘘ばっかり。
嘘は女を綺麗にするっていうけど、僕は綺麗になれるんだろうか。
女の幸せってなんだろうか?
好きな男に抱かれること?
幸せな家庭を持つこと?
仕事で成功すること?
どうしてか。
竹内まりやを聞くと貴方を思い出すよ。
雨の夜、車の中で隣で貴方が歌いながら運転していた姿を思い出すよ。
きっと貴方も僕も未だに引きずってる。
お互いに傷を残してる。
なんでか、それが手に取るように分かるんだ。
好きなのに、好きだったのに、近づけなかった。
好きだったのに、愛しかったのに、頼れたのに。
誰とも違ったのに。
誰より傍にいたかったのに。
やっぱり後悔ばかり(笑)
ダメだなぁ。
セックスよりも暖かくしてくれたのに。
やっぱり若いってダメだなぁ(笑)
そんなところに愛なんて無いのに。
まぁ過去は過去だから。
いつか、まだ僕とあの人が繋がっていたら、一緒になってね。
貴方が先に死んだって、大丈夫。
僕も一緒に死ねるから。
征彦さんは言った。
「好きやで。」
「いつもそうは見えないかも知れないけど、好きやで。考えてたりするんやで。」
それをどこまで信じていいの?
僕は人がどれだけ脆いものか知ってるんだよ。
儚いから美しいかも知れないけれど、そんなのただの詩人の美学であって、現実はそんなに美しいものじゃない。
人は脆い。
想いなんてもっと儚い。
ヒデさんが寝てる。
それを横目で見つめる。
白髪、多いなぁ・・・
そっと白髪だけ引っ張ってみる。
この人はブレるだろうか。
あの時の言葉を今でも覚えて居てくれてるのだろうか。
待ってていてくれているのだろうか。
こんな僕にも優しくしてくれるのだろうか。
なんでこの人が好きなんだろうか。
なんでこの人じゃなきゃいけないんだろうか。
なんで忘れられないんだろうか。
なんでそばに居るだけでこんな気持ちにさせられるんだろうか。
教えてよ、ゆう。
征彦さんに話をした。
今の僕の体の事。
ゆっくりと聞いてくれて、抱きしめてくれた。
「ごめんなぁ。怖かったよなぁ。寂しくさせてもーたなぁ。」
そう何度も呟いて僕を抱きしめた。
そのままひっくり返して、彼は僕の深いところに入ってきた。
痺れとか細い罪悪感と快楽の中で僕は。
なんでか涙が溢れてた。
悲しい訳でもないのに。
やっと苦しい事打ち明けれたのに、なぜか涙は止まらない。
それに気付いた征彦さんは心配になって僕を抱きしめる。
「どないした?滅多に泣かないアンタが。」
「嫌やったか?痛かったか?」
「寂しかってんな。しんどかってんな。」
いなすように、あやすように。
僕の頭を撫でる。
僕は何を思ったんだろう。
ああ、それでも一緒に居てくれるんだなぁ。
きっとこれが最後の人なのかも知れない。
言ったらそれはないわぁって言われたけれど。
僕はもう気力がないんです。
一から関係を始めて、今の僕の事を理解してもらうことなんて。
もうしんどいんです。
そう思ったなら、きっと征彦さんが最後の人なんだろうなぁ。
そんなこんなで流した初めての感情だった。
こんな感情になれたのは征彦さん、貴方のお陰だよ。
ありがとう。
こんな気持ち、初めてだよ。
時間?
余裕?
お金?
愛?
優しさ?
ちょっと前まで僕は情が誰よりも深い人間だと思ってた。
誰かをずっと愛してあげたいと思っていた。
だけど僕ほど薄情な人間は居ないだろうと、今は思うんだ。
征彦さんがいつまで僕と居てくれるかなんて分からない。
だけどそうは長くないと思う。
それは契約であって宿命であって恩返しなのだから。
彼にとって僕から愛されることが恩返しだとは限らないけれど。
人間は1人じゃ生きてゆけないから。
せめて彼が寂しいと思うときに、僕の存在が力になればと思うんだ。
今、正直どうしていいのか分からない。
どうしたらいいのか分からない。
さしてショックは無かったけれど、やはり中高リスク型が僕の中で生きているんだと分かると怖かった。
先生はああ言ったけれど、決して気を抜くなと、そんな風に聞こえた。
ああ、やっぱりゆうは教えてくれたんだ。
ゆうは僕に教えてくれたんだ。
天命なんてこんなものなんだ。
僕はどうたらいいのか?
征彦さんに言うべきか。
別れるべきなのか。
僕がどこまで耐えられるのか。
何をどうすればいいのか、わからない。
いつかね
今度
近いうち
きっと
希望ある騙し言葉を並べてみた。
ねぇ征彦さん
いつまで一緒に居てくれます?
あとどれくらいですか?
あとどれくらい?
僕の寿命。
僕の体にガン細胞がいる。
別に大した事はないっていう。
7%の確立で発祥するという。
もしも僕がその7%を引いたら征彦さん、せめて僕が死ぬまで一緒に居てくれますか?
泣いてくれますか?
手を握っててくれますか?
でも言えない。
言わない。
僕は長く生きちゃいけない。
ううん。
長く生きたくない。
こんな悲しみの溢れた世界で長くなんて生きれない。
僕は罪人。
そう、罪は潰れちゃうくらい、重かった。
むしろ潰れれたら良かったんだ。
なんで僕は人よりも頑丈なんだ。
どうしてこんなに薄情なんだ。
どうしてこれだけで済ませれるんだ。
征彦さん、僕は一緒にいていいんですか?
あの時のように、純粋な気持ちで手は繋げないけれど。
ごめんね。
また、貴方に傷を付けることをしてしまったね。
今、僕が生きる意味は贖罪だ。
贖罪を糧にして生きている。
それは、ゆうや、征彦さん、慶存の為なのだと思う。
僕は長く生きちゃいけない。
これ以上、誰かを悲しませちゃいけない。
馬鹿じゃないの?
なんで今更、なんで今なんだよ、馬鹿。
やっとヒデさんの事吹っ切れて、みぃだけになったのに。
どうしてなんだよ。
「彼氏と、別れるとか考えなくてええからな」
なんでそんな余裕ぶった事言うんだよ。
本当は別れて欲しいだろ?
それが普通だろ?
自分のものにしたくなるって前言ってたじゃん!!
それなのに・・なんで僕がしんどくないような気の使い方するんよ。
なんでそんなに優しいんよ。
なんでそんなに好きでいてくれるんよ・・。
馬鹿じゃないのけ?
すごい愛おしそうに抱きしめた癖に。
最近、あまり自分が良く分からない。
沈みっぱなしな気がする。
泣くことも、ある。
なんでだ。
みぃのことは好きなのに。
でも、気付いちゃったんだ。
前はヒデさんは僕に触れようとしなかったのに、昨日は触れてくれた。
昨日、散々ヒデさんの試合にくっついていって、ベタベタしてた。
今更なってヒデさんが好き!!
だなんてそんな無かったけど。
昨日、触られて初めて受け入れられた気がした。
ああ、触られるって肯定されるってことなんだ。
いいよって許してもらえることなんだ。
触られるってことは、許してもらうことは、触ってもいいってことなんだ。
みぃには触れることは出来ない。
だっていないんだもの。
遠いんだもの。
仕方ないじゃないか。
泣いたって届かないじゃないか。
どうしたらいいんだ。
急にみぃに触れたいだなんて、思っても居ないとか、寂しいとか、苦しいなんて。
どうしてヒデさんはこんなにも僕を引っかきまわすんですか。
酷いよ。