外はカリッと中はもっちもちのパン。
山椒のさわやか風味とうぐいす豆の甘さのバランスがたまらない
個人的にかなりヒットです。
みなさん、今年山椒の実を買いましたか?
私は今年気の遠くなる作業をしました。
詳しくはここに→「この時期だけのお楽しみ 山椒の実の下ごしらえ」
軸を取り除く作業が地味に大変で、8時間も山椒の実と格闘。
来年はもう下ごしらえ済みのものを買おうと心に決めました。
これ
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8時間もかけて下ごしらえしたのは、爽やかな風味としびれるような辛さが他では味わえないから。
特に夏の料理のアクセントとしては優秀です。
まだ冷凍庫にたんまりあって、冷凍庫を開けるたびにニンマリしてしまうコックしろです。こんにちは。
さてさて、ちりめん山椒や佃煮のレシピはいろんな方が書いていらっしゃるので、今回はちょっと変わった山椒レシピを書き残します。
山椒の実を使ったパン。
山椒の実をパンに?おいしいの?と思った方もいらっしゃるでしょうが、これがおいしいのですよ。
そして、なんともうれしいのが、作り方が超ズボラ。
パンといっても捏ねないので、とても簡単。
作業時間自体は10分以内。
2次発酵も必要ありません。
パンは捏ねて1次発酵して、ベンチタイムをとって、成形して、2次発酵・・・が一般的。
何時に作り始めたら焼きたてを食べられるだろう?と時間を逆算するのもけっこう大変。
1日仕事になることも。
でもこれなら、夜にパパっと仕込んでおいて、朝焼きたてを食べるとか、午前中に仕込んでディナー用にとか、けっこう自由がききます。
そして水分量が多い、いわゆる「高加水パン」の部類になるので、もちっとした弾力がたまりません。
そこに山椒の実のさわやかさが加わります。
そしてそして、甘いうぐいす豆入り。
こちら
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これが、良い仕事をしてくれます。
私は富澤商店のリアル店舗で買ってきました。(冷蔵コーナーにあります。)
うぐいす豆のしっとりとした甘さの後に、さわやかな山椒の風味がきて、なんともいえないおいしさ。
大納言でもやってみたけど、山椒に合わせるなら、断然うぐいす豆がおすすめです。
昔、ロブションのエグゼクティブシェフをされていたアランシェフが「色が同じ食材は相性がいいですよ。」とおっしゃっていたけど、本当にそうなのかも。
(この言葉を聞いたとき、理論的ではなかったからあまり信じていなかった私・・・さすがフランス人だなぁ。言うことがポエムみたいだ。と思ってました。シェフ、ごめんなさい。)
さてさて、ということで、まずは材料。
◆ 材料
・ 強力粉 150g
・ 薄力粉 100g
・ ドライイースト 2g
・ 砂糖 5g
・ 塩 3g
・ うぐいす豆の甘納豆 85g
・ 山椒の実 5g (下ごしらえしたもの)
・ 水 225g
今回はお食事パンとして作ったので、うぐいす豆は85gにしました。
甘いのがお好きな方やおやつに召し上がるときは、100gに増やしてもOKです。
山椒の実は包丁で細かく刻みます。
山椒を刻んだ後、山椒の辛み成分がついたままの手で目をこすらないようにご注意を。←私だけ?
ボウルに強力粉、薄力粉、砂糖、塩、ドライイースト、刻んだ山椒の実を入れます。
ゴムベラでサッと全体が混ざるようにします。
水(常温)を一度に加えます。
ゴムベラで混ぜます。
最初は優しく混ぜてください。
勢いよく混ぜると粉が飛び散ります。
粉っ気がなくなって、全体がしっかり混ざるような状態にしてください。
混ぜ始めて3分くらいでこの状態になるんじゃないかな。
持ち上げるとこんなかんじ。
どろっとした生地なので、「これ、本当にパンになるの?」と不安になると思うけど、大丈夫です。
手で成形しないので、ご心配なく。
ここでうぐいす豆を加えます。
うぐいす豆を加えてからは、豆がつぶれないように優しく混ぜてください。
うぐいす豆が全体に広がったら、混ぜ終わりです。
ラップをして、冷蔵庫で寝かせます。
イーストを少なめにしているので8時間くらいがおすすめ。
10時間たってもそれほど問題ないので、時間の自由は結構ききます。
もっと早く食べたい!というときは、ドライイーストを3gにしてください。
3gだと、冷蔵庫で3時間から4時間休ませるだけでしっかり発酵します。
8時間後、冷蔵庫から取り出したもの。
けっこう膨らんでいるのがわかると思います。
ここで、オーブンを250℃に予熱します。
天板にクッキングシートを敷きます。
中央に18㎝のセルクルを置き、内側にクッキングシートを添わせます。
18センチセルクルはこちら。
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緩い生地なので、セルクルがあると高さが出しやすいけれど、セルクルがなくても作れます。
セルクルなしだと生地がアメーバのように広がりますが、焼いた後切ってしまえばそれほど気にならないので、そこはお好みで。
生地をゴムベラで軽く押さえてガス抜きをします。
型に流し込むときにガスは抜けるので、軽くポンポン、くらいで大丈夫です。
生地を流し込みます。
この時、生地が偏っていても型に沿って広げなくて大丈夫。
少しいびつでも気にしないでください。
生地を流し込んだら、間髪入れず250℃に予熱しておいたオーブンで30分焼きます。
2次発酵いりません。
焼き上がり~
高温で焼くと皮がカリッと焼きあがってとてもおいしい。
カリカリの層がしっかりあったほうが好き!という方は、270℃で焼いても。(その時は、25分くらいから焼き色をチェックしてください)
外はカリカリ、中はむっちむちです。
甘いお豆がおいしい。
後味がさわやか。
ついつい手が伸びて、気づくとあっという間になくなります。
山椒の実がおうちにある方は、ぜひぜひお試しを。
個人的には、もっと水を加えても作れるんじゃないかなぁ。と思っているところ。
いろいろ試しておいしいのができたら、またご報告しますね。
追伸
以前ご紹介した巨大ハンバーガー。
これ→家族が驚く巨大ハンバーガーを作ろう
↓
あのレシピを書いたときはこれが売り切れだったので、ご紹介できなかったんですが、今は購入可能。
バンズとパティのセットなので、レタスやトマト、チーズなどを用意するだけで作れちゃう。
私も3年前くらいに頼んだことあります♪
気軽にできるし食べ応え満点で楽しかった。
夏休みにおうちで盛り上がるハンバーガーを作りたい方はぜひ。
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