しゅごキャラ第1話「とあるキャラ持ちのハーフ少女」 | お姉さんとJust be friends

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ショタを探して叫んだー、反響、残響、空しく塵にー、飛びそうな理性のその先で警察に捕まる夢を・・見たんだ・・・orz

「キャァァァァァァァァ!!!!!;」
少女は落ちていた。といよりも、落下中。
何故、人が降って来るのか。それは数時間前にさかのぼる。

        ~~~~~~~
 
「行って来まーす!」
少女は行き良い良く家を飛び出し走った。
少女の名前は「梅乃森 蒼空」、別名「ルート・ベツ・ヴィッフィ」。
スペイン生まれのハーフで、帰国子女。
今日から新しい日本での学校生活が始まるコトに胸を躍らせていた。
それ以外は特に普通の少女だが、ある秘密を抱えていた。
    それは、『キャラ持ち』と言うこと。
しゅごキャラを4体持っている少女は、走っていた。

    そもそも『しゅごキャラ』とは。
なりたい自分が形になった存在。掌に乗るほどの大きさで2頭身の人形のような姿をしている。空を飛ぶことができ、大抵は持ち主の近くにいる。体力は曖昧で、自分自身に信じてもらえなければ消えてしまう存在でもある。持ち主と顔や髪形が似ていることが多い。基本的にはキャラ持ちにしか姿が見えないが、幼い子供や霊感があったり過去にキャラ持ちだった大人ならば、しゅごキャラを見たり声を聞いたりすることができる。さらにはキャラ持ちの人物と長期に付き合うことによっても見えるようになる場合もある。動物とは普通に会話できる。お化けと勘違いされ腹を立てる場面も見られる。
その誕生の条件には2種類あり、それがキャラチェンジ後の性格やキャラなり後の全身のコンセプトを決定する条件にもなる。キャラ持ちの人間が本来弱い意志や不完全な意志の持ち主だったりする場合はキャラなりやキャラチェンジ後にしゅごキャラ自身の性格や特徴の影響を強く受けやすいもの。
 
「ギリギリ到着!;」
そうもこうも、少し寄り道してしまったのが悪かったのか、生徒はほぼ教室に入っていた。
「ん・・・?」
ふと、横を見てみると綺麗なガラス張りの建物があった。例えるならクリスタルで出来た建物・・・蒼空は綺麗と思った。
少し入ってみよう、好奇心が湧き、ついつい入ってしまった。
入ると、そこに広がるものはお花が沢山。に、真ん中に白いテーブルがあった。
「綺麗・・・・・」
少しテーブル近づくと、扉が開く音がした。少し吃驚し、後ろを振り向くと。
        王子様がいた。
黄色のショートヘアに、青いケープを着た男の子。
その隣には・・王様系の・・しゅごキャラ・・・??
「君、部外者は立ち入り禁止のはずだけど・・・?」
イキナリ部外者呼ばわり。まぁ、制服はスペインの学校にいた時の制服着てるから・・・;
「スミマセン・・・今日転入して来たばかりなので全然知らなくて・・・スミマセンでしたぁ!!;」
私はすぐさま男の子を押しのけて建物から出た。これでも足は人並外れの速さだから大人には負けない位はあると自身があった。
この時、気づけば良かった。まだ生まれていない、アックスの絵が画かれた蒼色のしゅごたまを走った弾みで鞄から落としてしまった。全然気づけなかった。そのまま私は校舎へ向かった。
「あっ、ちょっと!;」
「庶民はこれだからな、ただせ。」
「キセキ、言いすぎだよ・・・ん・・?」
ただせと呼ばれた男の子は、しゅごたまを拾い上げた。
「コレ・・・もしかしてあの・・・」
「行くぞっ、ただせ。」
キセキも校舎へ向かった。それにつられただせも。
 
                教室。 
 
「ねぇねぇ、今日転校生来るんだって~!」
「しかも、女の子でスペインと日本のハーフで、すごく可愛いんだって!」
「元アイドルマジシャンだって!」
「へぇ~。」
「日奈森さんは興味ないでしょ^^;」
「くだらないし・・・・」
ー本当はすっごく興味があるのになぁ・・・
日奈森 亜夢は4体のしゅごキャラを持つ、ガーディアンの『ジョーカー』だ。
学校では、『クール&スパイシー』と呼ばれている。
でも、本当は普通にオシャレや可愛いものが大好きな女の子。
その証拠に、しゅごキャラが生まれてきた。
ラン・ミキ・スゥ・ダイヤ。
4つのしゅごキャラ生まれた物はこの世に平和を齎すと言われている。
        『ハンプティロック』が証拠。

おっと、こんな紹介をしている間にホームルームが始まり先生が教室に入ってきたようだ。
ん?転校生?
亜夢は興味津々の様だが、外はまるっきり興味無さそうにしている。
よっ、クール&スパイシー。

「転校生を紹介する。入って来い」
 
教室内がザワザワする中、転校生という少女が教室に入ってきた。
 
「梅乃森 蒼空。Fue de España、GraciasPregunto。」
名前と英語で話した後、少女。蒼空は先生に席を聞き、座りに行った。
偶然に、亜夢の隣だった。

                        1話END