誕生日や結婚記念日の晩御飯と言うと、我が家ではほぼパターン化してて、ラムチョップリゾットかオッソブッコが決まり。
どちらも今の我が家にはかなり高価な食材。でもでも、冷凍庫にはお友達が届けてくれたラムのフレンチラックがある!今年の誕生日はこのフレンチラックでラムチョップリゾットと計画していたんですが...
2、3日前、オッソブッコの代用で、これを煮込んだら美味しいんじゃないかしらん?と思いついたものがあり、そうなると悪い癖でどうしても作ってみたくなり、今年の旦那の誕生日のご馳走には、ラムはスキップしてこの新作料理を作りました。
オッソブッコ風スペアリブのトマト煮込み
オッソブッコとは子牛の骨付きすね肉を輪切りにしたもの、またはそれをトマトで煮込んだ料理。
日本でもネットでお取り寄せできなくはないんだけれど、最後にお取り寄せしたオッソブッコが、高価なくせしてあんまり美味しくなかったの。もう2度と日本ではオッソブッコは買うまいと決めました。
アメリカ時代にはオッソブッコの代用として、オックテールやラムチョップでこのお料理を作ったことがある。でも、オックステールも今じゃ高級食材になってしまったし、ラムチョップを使うならいつものリゾットの方が旦那は喜んでくれる。
でね、もう少し手ごろな値段で手に入る肉で、しかも骨付きと代用肉を考えたところ、即浮かんだのが豚のスペアリブでした。お店に行ったら好都合に、消費期限が翌々日(12月2日)に迫って2割引きになっているパックが2つあった!
こうなったら作るしかないっしょっ!
でもね、スペアリブって結構汚いじゃない。火が入ると骨と肉の間から血が出てきて、それが黒い塊になるのが私は超苦手なのです。(とか言いつつ、イギリスに帰ったらブラックプディングが好きで食べまくっているくせして。 )
そこで、沸騰している湯で5分ほど茹でこぼし、流水で綺麗に血の塊を洗い流してペーパーで水分を拭き取ってから、今度はオリーブオイルを薄く引いたフライパンで、蓋をしてじっくり蒸し焼きし焼き目を付けました。
スペアリブの問題は血だけではなく脂肪分も多い!
なので、面倒でしたがスペアリブを焼いたフライパンは綺麗に洗剤で洗い流し、新たにバターを熱してたまねぎやニンニクを炒め、そこにスペアリブを戻す作り方にしました。後はこちらのオッソブッコの作り方と全く同じ。
久々のオッソブッコもどきの料理は、絶対にリゾットアラミラネーゼと共にいただきたい!最近では絶対に手を出さない高価なサフランも、旦那の誕生日のご馳走だから奮発して買っちゃった。
そして、誕生日のご馳走だからスターターも準備して上げたくて、鯛のお刺身まで買ってしまった。 これも今の私にはかなり痛い高価な買い物だったけれど、『おめでたい』の語呂合わせで、大好きな鯛のお刺身を食べさせて上げたかったのね。
そのお刺身はカルパッチョにしました。
と言っても、けんを下に敷き、その上にお刺身を載せて塩こしょうしてから、オリーブオイル、醤油、わさび、ワインで作ったドレッシングをかけただけの簡単なもの。
でも、これ、かなりいけたよ。 お刺身や寿司が嫌いじゃないのに、1切れ、2切れ食べると胸焼けしてしまう私が、3切れ美味しくいただけたし。
デザートも作ったのよ。でも、旦那が食後すぐに寝落ちてしまったので、それは今晩にでもいただくことにします。
スペアリブ、骨から肉が簡単に取れて、柔らかく煮れていました。ソースの味もバッチリ。付け合わせのご飯も夫婦して大好きなサフランの香りのリゾット。カルパッチョも美味しく、99%満足した誕生日のご馳走でした。
ただ、オックステールにしてもラムチョップにしても、そしてこのスペアリブにしても、100点満点上げれないのは、オッソブッコにあってこれらにはないものが1つあるから。
それは骨髄です!
私が数ある料理の中で、世界一好きと言っても過言でないオッソブッコは、その骨の中のゼラチン状の骨髄をフォークの柄で取り出して、肉やソース、ご飯に絡めて食べるのが最高に美味しいから。
生まれて初めて私が作ったオッソブッコの煮込みは、ロンドンのデパートの1つ・セルフリッジのお肉屋さんで買ったものでした。
あぁ...買いに行けるものなら、ちょっくら飛行機に乗って、あのオッソブッコを買いに行きたい!あれを煮込んで食べたいよ!