昨日、冷凍庫の整理で当てもなく合い挽きミンチを解凍しました。冷蔵庫には前日に特売で買った大きなキャベツがある。ミンチにキャベツと言うと、即思いつくのがロールキャベツ。
私、ロールキャベツってあんまり作りたくないの。嫌いじゃないし、特に難しい料理でもないのに作りたくない理由は、葉をめくろうと思うと、不要な分までボイルしないといけないから。ボイルしてしまったキャベツの使い道を考えるのがうざいの。(笑)
昨日、献立がロールキャベツの方向に向き出し、なんとか必要な葉だけをめくって作る方法はないものか、かなり頭をひねりました。でね、発想の転換をしたらミルフィーユにすることを思いついた。そこからは早かったよ、新しい料理のアイデアが思いつくの。
ミルフィーユキャベツケーキ
ロールキャベツはお料理をするようになってから今日まで、2、3回しか作ったことがありません。自分のブログを振り返っても、たった1回だけ、ブドウの葉の代用でドルマデスを作ったきりだった。 (その時の記事はこちらから...)
理由は冒頭で言った通り葉がめくれにくいから。二人家族でせいぜい6個ほどのロールキャベツを作るのに、一玉茹でないといけないなんて、残った茹でキャベツを一体どないして消化せいっちゅうねん!(爆)
サボイキャベツ(ちぢみキャベツ)でも運よく見つかれば、あれは葉がめくれやすいからロールキャベツも作りますが、葉で巻いた料理を食べたけば、使い勝手の良い白菜やスイスチャードを代用します。
でもね、巻こうとするから破れていない大きな葉が欲しいわけで、肉と葉の重ね煮にしたら、少々葉が小さくても、破れていてもえやないのって思ったわけ。キャベツのミルフィーユってのを何度か目にしたことがある。あの調理法を活用!
即思いついたのがラザニア風。もっと早くにこのアイデアを思いついていたら、ミンチの代わりにミートソースを解凍したのに、すでにミンチは半解凍状態。冷凍庫に戻す訳に行かないし、かと言って、そのミンチで新たにミートソースを作るのもばからしい。
最終的にまとまった考えは、ミンチで肉種を作り、キャベツと重ねてラザニア風にオーブンで焼き、上から肉の入っていないトマトソースをかけるレシピ。それが今日ご紹介のミルフィーユキャベツケーキなのです。
どこの100均でも売っている直径10cm程度のラメキン(ココット)を使えば、破れかぶれの葉でも小さい葉でも、重ねて焼いて上下を返したら綺麗にケーキになるはず。不要な葉までボイルしなくていいし、これは画期的なレシピだと我ながら感心しましたワン。
見栄えも良いので凄くオススメです。ただね、スープで煮込むロールキャベツとは違い、出来上がったキャベツが結構クリスピーです。 なので、オーブンで焼く際に、お湯で割った固形コンソメなどをちょっと加えて焼いても良いかなぁ...と思いました。
作ってみようと思われる方は、その点ご自身で工夫してみてくださいませ。
<材料 直径10cm程度のケーキ2個分>
キャベツの葉...下記手順1を参照
(肉種)
合い挽きミンチまたは豚ミンチ...140~150g
たまねぎ、極力細かくみじん切り...1/2個
ニンニク、極力細かくみじん切り...1かけ
干ししいたけ、湯でもどし石づきを取り除き極力細かくみじん切り...2枚
パセリの葉、極力細かくみじん切り...大さじ1
溶き卵...1個分
パン粉...大さじ5
レモン汁...小さじ1
ドライセージ...小さじ1(ドライタイム、ドライローズマリー、ドライオレガノなどでもOK)
塩ブラックペッパー...適宜
(即席デミグラスソース)
味の素固形コンソメ...1個
ケチャップ...大さじ2
リー&ペリンウスターシャーソース...大さじ1(日本のウスターソースでもOK)
赤ワイン...大さじ1
ブラックペッパー...適宜
(その他)
バター...10g程度
<作り方>
1.キャベツ一玉を半分に切り分け、内1つの芯を取り除く。芯を取り除いたキャベツの葉を、芯の方から出来るだけ破らないよう注意しながら10~12枚めくる。洗った葉を沸騰している湯に潜らせ1~2分さっと茹でてざるに空ける。手で触れるようになるまで冷ます。
2.さっと茹でたキャベツの葉の水分をペーパーで押さえるようにして拭き取り、固い芯のすじを包丁で削り取るようにする。
3.肉種を作る。肉種の材料をボウルに入れ手で粘りが出るまでしっかり練る。
4.ラメキンの内側全体にバターの半量を2等分して塗り、塗った残りのバターををラメキンの底数か所に分けて載せて置く。
5.キャベツの葉の大きいものを選び、バターを塗ったラメキンに、縁から十分垂れる分があるようにし、且つ、底・側面もしっかり隠れるように2~3枚貼り付ける。(大きな葉が破れていたら、破れた部分を重ね合わせる様にして貼ればよいです。)
6.肉種を2等分し、更に各1/3をキャベツを貼ったラメキンの底全体に広げる。残ったキャベツの小さい葉を1~2枚を使い、肉種をすっぽり覆う。もう1度リピートし、最後の残った肉種を広げて、手でしっかり底に向かって押さえつける。
7.ラメキンの縁から垂れているキャベツで、最後に載せた肉だをすっぽり覆う。
8.残りのバターを2等分し、それぞれちぎって2~3か所に載せ、アルミフォイルで蓋をする。180度で予熱を済ませたオーブンで40分焼き。焼きあがったら10分程度、蓋をしたまま蒸らす。
9.即席デミグラスソースを作る。水300mlをオムレツ用のフライパンに熱し、その他の材料を全て加え、木べらで混ぜながらコンソメとケチャップを完全に溶かす。中火程度の火で1/3くらいに量が減り自然なとろみがつくまで煮詰める。
10.蒸らしたケーキの上下を返す。盛り付け用の皿を逆さにしてラメキンに載せ、グローブをはめた手でラメキンをもち、一気に上下を返す。(熱々に溶けたバターと肉汁が出てきますので、火傷しないように注して下さいませ。)
11.即席デミグラスソースをケーキの上にかけて出来上がり。
写真を撮るのを忘れちゃったけれど、昨日はサイドにニンニクの芽を、ベーコン、たまねぎ、ニンニクと共にさっと炒めて塩、ブラックペッパーで味付けしたものを付け合わせました。
私は下にボウルを受けて置いて、穴の開いたフライ返しの上にケーキを返し、クリーミーにマッシュしたポテトの上に載せてから、ボウルに溜まったジュースをかけ、その上から即席デミグラスソースをかけましたよん。
上でも書いたように、スープで煮るロールキャベツと違い、キャベツの芯の辺りはちょっとクリスピー。思ったほど肉汁が出なかったから、お湯で割ったコンソメを加えて焼いても良かったかなぁ...と思いました。
キャベツがしっかりしているのに、クリーミーなマッシュポテトの上に載せたもんで、ナイフで切る度、ポテトが皿の縁までこぼれそうなくらいに移動しちゃって、ちょい盛り付け失敗と思った一品でした。
でもね、この肉種がめっさめさ美味しい! レモンとセージの組み合わせが、本当、いい仕事してました。
キャベツも一切無駄にすることなく、茹でて2、3枚残った葉は、キャベツ大好物のシーちゃんとベイ坊が喜んで食べてくれました。
切り分けるミルフィーユと違い、一人丸ごと1個お皿に盛るので見た目も豪華。是非お試しくださいませ。
ちなみに、この即席デミグラスソースは、ハンバーグ、ミートローフ、オムレツ、オムライスなどにすごく重宝します。市販の苦みが気になるこってりデミと違い、簡単に作れるのに最高に美味しいソースですよん。