うちは夫婦仲がつい最近まで、冗談抜きに、かなり深刻な状況でした。(苦笑)ところが、その仲が怪しくなるほんの2、3日前に、旦那の同僚にクリチーを使ったお菓子を作って差し入れようと思い、2箱も買ってしまっていたのです。


あの頃の私は頭の中一杯で、クリチーを使ったお菓子を考える能力も、作る気力もなかった。仮に作っても、旦那も素直に会社に持って行かなかっただろうし。(苦笑)結局、クリチーは開封されることもなく、そのまま冷蔵庫で放置状態となりました。


旦那はコッテージチーズは好きだけれど、クリチーはあまり食べない。私もそれほど好きじゃないので目に付いても無視。なのに2箱も、しかも賞味期限はあと1ヶ月と迫って来るし、そこで、久しぶりにチーズケーキを焼き、1箱をなんとか食べ切りました。(汗)


カロリーオフ but 濃厚!ベイクトチーズケーキ


私、いつも言いますが、和菓子の甘いのとか、チョコレートってのは好きじゃないけれど、洋菓子は好きなんです。とは言っても、食べたくなるのは、疲れたなぁ...と思う時くらいで、一般女性のように、満腹でも別腹で食べれるというレベルではないけれど。(爆)


洋菓子でもバターケーキのようなものにはあんま興味はないけれど、デリケートな食感のスポンジに、フワフワのクリームがたっぷり塗ったケーキや、ベイクしたチーズケーキは好きです。


ロンドンの東部に、ブリックレーンと言う通りがあります。そこはバングラディッシュのコミュニティーがあるところで、通りの入り口から出口まで、右も左もカレー屋ばかりという“ホットスポット”。メラメラ


ロンドン時代シティーで勤めていた私は、会社からバスに乗って数分で行けるブリックレーンに、仕事の後、辛いもの好きの友達とよく食べに行ったもんす。


その通りの奥に、ベーグルをメインに焼いて売るベーカリーがあります。ブリックレーンには、バングラディッシュ人が移り住むまで、ユダヤ系の人達のコミュニティーが存在したというから、恐らくその店もユダヤ系のエゲレス人が経営しているんだと思う。


毎回カレーを食べに行くと、食後の腹ごなしを兼ね、その店まで足を伸ばしていました。


焼きたてのベーグルはもちろん旨いんだけれど、私のお目当ては他にありました。チーズケーキです。ハンバーガー


日本で食べるベイクトチーズケーキ風で、しょっちゅう食べたい味でもないけれど、たまに食べると凄く美味しく感じ、大好きだったのです。(笑)


ケーキと言えど、おねぇさんがトングで丁寧にピックし、綺麗な箱に詰めてくれるケーキを想像しちゃいけませんぜぇ。無造作にブラウンバッグに詰めてくれる雑いケーキです。(爆)1切れ100円くらいだったと記憶。


私は今でもチーズケーキを焼くというと、そのブリックレーンのベーカリーのチーズケーキをイメージしながら焼いています。(笑)今回もそう!


ベイクトチーズケーキって、やっぱクリチーやサワークリームをケチって焼くと、いまひとつ濃厚さに欠けて美味しくない。けど、大さじ2杯で90カロリーのクリチーと、同じく大さじ2杯で60カロリーのサワークリームを、大量にケーキ作りに使うのは憚られる。


そこで、今回は旦那のスナック用に常備してある、クリチーのカロリーの約1/3程度のコッテージチーズと組み合わせ、焼いてみることにしました。


私、中学生の頃に初めてチーズケーキを作り、2時間くらいオーブンで焼いても、全然固まらず捨てちゃった思い出があるのです。その時のレシピが、コッテージチーズを使うものでした。


今回、チーズケーキを焼くのに、シンプルにクリチー2個使おうと一旦は手に取ったものの、目の前にある旦那のスナック用コッテージチーズを見て、40年近く昔の大失敗を思い出し、当時の敗者復活戦に挑んだわけです。(笑)


ゲストの女性達や旦那に評判良くて、みなカレーにラーメン、餃子、その上私の作り置きポテトサラダを、三つ編み渦巻きライ麦パンのトーストに載せて食べた後に、2切れずつペロッと食べてくれたチーズケーキ。


私は最後に残った小さい1切れを翌日食べてみたのですが、カロリーを控えた割りに濃厚で、美味しいなと思ったのでレシピにしてブログに残すことにしました。


<材料 20cmのスプリングフォーム型1個分>

バター...適宜
グラニュー糖...90g+型用
クリームチーズ...1箱(226g)
コッテージチーズ...200g(裏漉し後の目方)
卵、卵黄と卵白に分けておく...4個
薄力粉またはケーキフラワー、篩っておく...25g
オレンジ皮、グレーターで削る...1/2個分
オレンジ汁...1/2個分


<作り方>

1.型にバターを厚めに塗り、グラニュー糖を全体にしっかり振っておく。生地が出来るまで冷蔵で待機。

2.クリームチーズは電子レンジで数秒加熱し柔らかくする。コッテージチーズは目の細かいざるなどを利用し裏漉す。(但し日本で売っている裏漉しタイプのものであれば、再度裏漉す必要なし。)

3.ボウルにクリームチーズとコッテージチーズを合わせ、電動泡だて器で1分ほど混ぜ、固めにホイップした生クリーム状にする。

4.3に卵黄とグラニュー糖(90g)を加え、電動泡だて器の中速で滑らかになるまでよく混ぜ合わせる。

5.別のボウルに卵白を入れ、ヘッドを洗って水気をしっかり切った電動泡だて器で、角が立つまでしっかり泡立てる。

6.4に粉、オレンジ皮、オレンジ汁を加え、電動泡だて器でさっと混ぜ合わせる。


7.6に泡立てた卵白を加え、へらに替えて、気泡を潰さないように注意しながら、且つ、よく混ぜ合わせる。(型に流しいれた時、綺麗に混ぜ合わさっていない卵白が表面に残っていると、その部分がメレンゲ状に固まって焦げます。from 私の失敗談!苦笑)

8.冷蔵庫から型を取り出し生地を流しいれる。2、3回持ち上げて落とし、生地の中の空気を抜く。


9.180度で予熱を済ませたオーブンで1時間焼く。焼きあがったらワイヤーラックの上で粗熱を取り、スプリングを外して側面の型を抜く。そのまま完全に冷まし、チーズケーキがしっかりセットしてから底面の型を取り除き、冷蔵庫で冷やす。


土曜日、飾り付け大の苦手な私が、ゲストが到着する前にラズベリーとミントで、ちょっと可愛く飾ってみただわさ。で、キッチンで写真を撮ったら暗かったので、明るい部屋に持って行って写真を撮り直し。したら...


みてみて、ラズベリーが1個、しかも、皮肉にも写真に写る側の、ど真ん中のが1個が倒れているの!(滝汗)こう言うところ、ファインダーから見つけられないのが情けないねぇ...


ちなみに、私の使っているオーブンは電気ですが、結構火力が強い。以前アパートででも似たような電気のを使っていたけれど、断然今の方が火力が強い。


その火力強めのオーブンで180度で焼いたら、ちょっといい色に焼けすぎたので、オーブンによっては、170度くらいで焼いた方が綺麗に焼けるかも知れません。


特にガスオーブンで焼くなら、温度は160度もしくは150度くらいまで下げて焼き、1時間経った時点で竹串を真ん中に刺し、中の焼け具合を確認しながら、低音で時間をかけて焼いた方が綺麗に焼けると思います。


ゲストにはこのチーズケーキにバニラアイスをつけてサーブしましたよん。みんなが美味しいと言ってたくさん食べてくれたのが、私は凄く嬉しかった!なにせスイーツっを作るのが超苦手なもんで...(汗)


ちなみに、上の手順7が終わった時点で、生地を半々に分け、一方にヌテラを好みの量加えてチョコ生地にし、型に白い生地を流しいれた後、チョコ生地を流しいれて箸などでグルグルっと軽く混ぜると、マーブルベイクトチーズケーキになるはず。


試していないから旨いかどうかの保証はありませんが、冒険好きな方はお試しくださいませ。結果を教えていただけたら幸いです。

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