今日はブログを更新し始める時間が午後になりました。午前中、ウワジマヤにおせち料理の材料を仕入れに行ったからです。


爺さんは年内退院は無理だと言われたし、母は介護老人ホームでショートステイの連続中。65年の我家の歴史の中で、今年初めて、みなそれぞれバラバラの場所で新しい年を迎えることになりました。そんな状況下、あんま正月気分ではないんだけれどね...(苦笑)


でも、旦那はおせちが大好きだし、そして、今年はどうしても、フルの手作りのおせちをプレゼントしてあげたいカップルがいるです。だから、気分は腐っていても、2家族分のおせちの材料を揃えてきました。


さて、今日のブログのタイトル、その① その② で製作過程を記事にしましたが、その③、肝心の出来上がりと試食の報告を、まだ記事にしてアップしていませんでした。エゲレスに28年関わって私が初めて作った、伝統のお菓子の出来をご覧下さいまし。


ブリティッシュ・クリスマス・プディング


クリスマスの日、このプディングの蓋を開けて食べるのを、めっさ楽しみにしていたんだ!


作ってからほぼ2ヶ月、中がどうなっているかドキドキしながら、待ちに待っていたクリスマスプディングだからね。


これのために、当日はディナーもいつもの夕飯の時間より数時間早めました。食後のデザートの時間までに、メインの料理がほぼ消化されるようにと思って。(笑)なのに...


ここのところ寝不足でお疲れ気味の私は、その晩、ディナーの後3時間もソファーで転寝してしまったのです!(汗)


気が付いたらもう甘いものを食べる時間じゃなかった。せっかくクリスマスにと作ったプディングだったけれど、翌日に回すことにしたのです。そして...


昨日の夜、再び湯煎でプディングを温め直し、待ちに待ったアルミフォイルの蓋を開けたのでした!


シアトルはイギリス同様に寒いところ。まず大丈夫だとは思ったけれど、手作りして長期間保存していたジャムの瓶を開けるのと同じ心境で、もしかしてカビていたらどうしよう...と、ハラハラドキドキもんで蓋を取りましたワン。すると...


中はカビてなんかいませんでした!砂糖やドライフルーツの蜜が表面に浮いて、しっとり感200%なプディングに熟成されていました!


これみてもう、感激もんでした!生まれて初め作ったものにしては、上出来以上の上出来だったんだから、私の興奮は収まるわけがない。(笑)


このプディングを皿の上に取り出し、ブランディーを大さじ3杯くらいたっぷりとかけて、ライターで火をつけ、フランベしました。これぞ伝統的なエゲレスのクリスマスプディングの食べ方です。


火をつけて強いアルコール分が飛んだら、後は好みの大きさに切って食べるのみ。


みてみて、このしっとりとしたプディング。マークス&スペンサー(エゲレスのちょっと高級スーパー)のプディングでも、こんな美味しそうじゃないぞぉ!(爆)


旦那のために2~3cmの厚みに切ろうとしたら、その1/3で良いって。旦那はクリスマスプディングが、本当、大嫌いなのです!実は、私もクリスマスプディングは超苦手。


だから、エゲレス時代から作ったこともなければ、買ったことさえ数えるほどしかない。しかも買ったプディングは一人前の小さいプディング。それを二人で4~5等分にし一口ずくクリスマスを味わった程度。(爆)


とりあえず旦那のは1cmの厚み、私のはもう少し分厚く切り分け。シンプルに生クリームをかけて食べることにしました。


一口食べた旦那は、こう言いました。


一分の差もなく、これはマームが作っていたクリスマスプディングと、全く同じ味だ。どちらも...


Disgusting! 叫び叫び叫び


Disgustingとは「不愉快な」とか、「実に嫌な」という意味のある単語。旦那は母親の作っていたプディングも、私が初めて作ったプディングも、どっちもうんざりするほど嫌な味だと評したのでした。(笑)


私の感想は旦那とは正反対。私、ミンスパイも市販のは絶対に食べないのね。超甘くて、全然旨くないからです。でも、自宅でミンスミートから自分で作ると、いくつでも食べれてしまうんです。このクリスマスプディングはミンスパイと全く同じ!


買ったプディングの味は、旦那の言う通りDisgustingだけれど、自宅で作ったプディングは、心底、美味しいと思った!


クリスマスプディングってね、やたらドライフルーツが入っているから甘いんです。そして蒸すケーキだから、やはり、蒸しパン同様の食感があります。蒸しパンよりもっと目が詰まった、実にどっしりした重い食感のお菓子です。


その甘さと食感が嫌いで、クリスマスプディングにはこれまで見向きもしなかった私ですが、もちろん、自宅で作ったプディングも同様の甘さや食感はあるものの、店で買ったのは全然違う美味しさも備えています。


そして、旦那にキツイこと言われても、腹も立たなければ、また作ろうって思いました。一分の差もなく義母の作っていたプディングと同じ味という、旦那のこの食べた感想がとっても嬉しかったからです。


嫌いなものだったのがちょっと残念だけれど、もういっくら食べたいと望んでみても、義母の作ったものを食べることは旦那には叶わないんだよね。それが1つでも、義母の味のものを私が再現することが出来たってのが、実に、嬉しかったのよ。


来年はもしエゲレスでクリスマスを過ごすのであれば、義妹一家と、義継父に、この義母のクリスマスプディングの味と同じ味のプディングを、1つずつ作って持って行ってあげようと思っています。


でも、大量に残っているんだけれど、誰か我家に食べに来る?熱いエングリッシュティーと共に振舞いますが...(滝汗)

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