昨日ご紹介したコッパーリバーサーモン。いっくら美味しいと言っても、脂ののったサーモンの身を、二人で1kgは食べるきることが出来なかった。(汗)1/3ほど残りました。


高価なお魚だからね、最後の一口まで無駄にすることは出来ない。で、残った身をリメイクし、翌日の晩御飯の献立にすることにしました。


突然の日本帰国で、留守中に使わないまま賞味期限に達した食品が冷蔵庫の中にたくさん残っている。未開封の生クリームもその1つ。それを使ってペンネ・アル・サルモルネ を作ろうかと思ったのだけど、卵もしこたま残っていたのでキッシュにしました。


サーモン&アスパラガスキッシュ

和・美・Savvy Cooking

日本を発つ日、もう1回病院に寄って母の顔を見ようと思っていたら、父から、"そんなことして寂しがったら、せっかく良くなりかけているのに逆効果”と注意され、その指示に従って会わずに飛行機に乗りました。


今の母には、元気な時の様な感情がほとんどありません。4週間の中で1回だけ私に、"ありがとうね”と言って涙を見せたけれど、ほとんどの時は、自分が入院していて、娘がアメリカから戻り、付きっ切りで看病しているという事実さえ理解していない。


とは言うものの、私がアメリカに帰ってしまうことは、心底では寂しがっていたんだろうと思う。


最後の1週間、今週末には一度アメリカに帰るからと毎日納得させていたら、看護婦さんに紙をもらって手紙を書いてくれたり(読めたもんじゃなかったけど...汗)、私が病院に行く度、もう会えないと思っていたのに来てくれて嬉しいと言ってたから。


だから父の指示に従って、最後の日会わずに帰って来たのだけど、前日、もう一回会いに来るからって約束して別れたのに、その約束を破って黙って帰ってしまったことで、落胆していないか心配で仕方なかった。


会わずに帰る理由を手紙に書き父に託しました。でも、父の話によると、私がアメリカに帰ったと聞いても泣きもしなかったら、手紙は読みもしなかったんだって。(苦笑)


夕べ、お見舞い中の父の携帯に電話を入れ、母に代わってもらって数日振りに声を聞きました。したら、開口一番に母はこう言いました。


"注射打ってもらってもぜんぜんうんちが出ないし、もう諦めて家に帰ってきてん”(←何やねん、それ!爆)


母は意識が戻るにつれ、度々交差する夢と現の世界の出来事が、どちらも実際に起こっていることと思っている様子。いわゆる幻覚をみているんだね。


父や兄、兄の家族や親戚には普段どおりに会話するのに、私には100%気を許しているのか、こんな風に幻覚の中の出来事をさも現実に起こったことのように話します。


これが認知症の始まりであっても、母の命が助かったことを思えば、私は受け止めるつもりでいるんだけれど、それにしても、これがブレインインジャリーの後に起こるせん妄で、その内またいつもの母に戻ることを願ってやみません。


とにかく、母の声が聞けて嬉しかった!そして心配していた父の食生活も、聞いてみると、私が作りだめしたおかずを毎日1つずつ解凍して食べてくれているみたいで、前日は肉じゃが、昨日は寿司を食べると言ってました。


私はまた7月12日から30日までの間、日本に帰国し、母の看病と父の世話をします。8月は旦那の父親夫婦がシアトルに来るので残念ながら帰国することは出来ないけれど、9月にもまた帰国の予定を入れています。


50だからね、私も。時差ぼけと看病でほとほと疲れます!


昨日は午後2時間も犬ころ達の横で昼寝してしまい、夜は食事のあとソファーで3時間も転寝。その後ベッドに入り、メラトニンの力でまた朝までぐっすり眠ってしまいました。ほんでもまだ眠たい!今日も午後から昼寝しちゃいそうだ。(笑)


閑話休題。ここらはお料理のお話です。


前日にBBQしたコッパーリバーサーモンは300gくらい残っていました。1ポンド(約450g)が29ドルだったと記憶していたのだけど、旦那曰く24ドルだったのだそう。それにしても、100g500円以上するサーモンって高級!


その残ったサーモンを、以前にファーマーズマーケットで買って冷凍してあったアスパラガスと共に、キッシュにリメイクしていただくことにしました。


今回は深めのタルト型を使って、見掛け倒しに不味いホールフーズのキッシュ風に、分厚いキッシュを焼いてみることにしました。(笑)ブラインドベイクしたタルトにフィリングを、アスパラガス→サーモン→チーズ→タラゴンの順に2回重ねました。

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日本に帰国する予定なんかなかったからね。その寸前にコストコで買ったオーガニックエッグは、あと1週間で賞味期限が切れるってのに24個も残っている。生クリームは未開封のまま、すでに3日前に賞味期限切れ。


その卵と、開封してないから大丈夫であろう生クリームと牛乳で卵液を作りタルトに注ぎいれ、分厚いからいつもより長めに、190度のオーブンで50分焼きました。

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うちの旦那は料理が上手なくせに、自分のために何か作るってことをまったくしない人。なもんで、急に私に4週間も置いてけ堀にされ、まともな夕飯を食べてなかったようです。2キロも痩せてしまいました!(詫)


いつものテーブルのいつもの椅子に腰掛け、旦那と二人で食べる夕飯。4週間の間に不足していた栄養を、たっぷり摂ってくださいまし。(笑)

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残念だったのは冷凍のアスパラガスを使ったこと。ちょい水っぽかったんだよね。でも、キッシュの味は最高に美味しくて、旦那もお腹がはちきれそうになるまで、たくさん食べてくれました。

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次回の帰国までに、今度は留守中の旦那の食事も準備して冷凍しておいてあげないといけない。ただこの人も父と同じでうるさく言わないと、せっかく作っても食べず仕舞いしちゃう、自己管理がまったく出来ない人なんだよね。(苦笑)