シアトル、寒いよぉぉぉ...!寒すぎて昨日はブログを更新する元気がなかった!(苦笑)


今週中ごろから気温がどんどん下がり、朝起きると辺りは真っ白!と言っても雪じゃないのよ。氷、氷の結晶!太陽が昇っても一向に解けようとしないから、どんだけ寒いか分かるでしょう!


犬ころが外から帰って来た時足を洗ってやるのに、犬は冬でも平気なんだ!とプラマーのおっさんに笑われながら、それでも可哀想で庭の蛇口に引いてもらったお湯。彼等の足を洗った後ホースの中に残った湯が、1時間経たない内に凍ってしまう厳寒!


さて、本日もまた、エゲレス滞在中に義妹に感化されたお料理の1つをごご紹介します。正確にはこれは義父から義妹に伝授されたものを義妹に教えてもらったので、出処は義父なのですが...


【考察】全粒粉100%パンをふっくら焼く方法

和・美・Savvy Cooking

私はサンドイッチは絶対に全粒粉で焼いたブラウンブレッドで食べたい。でも、トーストはホワイトブレッドじゃないと嫌!ブラウンブレッドは目が詰まりすぎていて、トーストに倍の時間がかかるし、そのデンスさからすぐにお腹が膨れてしまう。


しかし旦那の実家の人たちは皆、サンドイッチもトーストもブラウンブレッドを好みます。我家にやって来ると皆一様に、どうしてホワイトブレッドみたいな不味いパンを食べるのかと文句を言います。(笑)旦那もいっしょに住みだした頃は同じ文句を言ってました。


でも、夫婦って面白いものです。違う環境で育った二人が共に暮らす内に、それぞれの好みが二人の好みとなり、特に私がメインで料理する食べ物は旦那が影響されることが多く、今ではホワイトブレッドじゃないとトーストは食べたがらなくなりました。(笑)


3年前、私はパナソニックのホームベーカリーを買いました。その機能の優秀さは、日本で使っていたツインバードのHBとは比べ物にはなりませんでした。あんまりにも優れているので、その年の義妹の誕生日に同じ機種の英国版をプレゼントして上げたのです。


以降、彼女は毎晩生地を仕込み、毎朝焼きたてのパンを食べています。ブラウンブレッド派の義妹一家、当然焼くのは全粒粉のパンです。先日滞在中も、毎朝キッチンには焼きたてのパンの良い香りが漂っていました。


他所の家に泊めて貰っていて、ブラウンブレッドのトーストは嫌いと文句も言えない私は、毎朝彼女の焼くブラウンブレッドをトーストして食べていたのですが、それが、全粒粉のパンとは思えないふっくらした焼き上がりで、トーストしても全然重く感じなかったのです。


レシピを聞いたら、ホームベーカリーに付いてきたレシピの1つで、全粒粉と強力粉を混ぜて焼くものだと言うではないですか。私も同じ様なパンを焼いたことがあるけれど、彼女の焼くパンみたいにふっくらしした焼き上がりにはならなかった。


その私達二人の会話を聞いていた義父が、“うちは全粒粉100%のパンしか焼かないけれど、毎回ふっくらと焼きあがるよ!”と口を挟んで来たのです。


義父は兎に角すんげぇ物分りが良く、初めて会った時、旦那より義父に惚れてしまいそうになった人なんですが(笑)、なぜかホームベーカリーでパンを焼き、焼きあがったパンを切る作業だけは、絶対に義継母にはさせないという、変なところで頑固な人なのです。(笑)


その義父が、どうして全粒粉100%のパンでもふっくら焼けるのか、秘密も教えてくれました。


私より前に義父からその秘密を聞いて知っていた義妹は、彼女の焼くパンがふっくらしている理由も、やっぱりその秘密のおかげだと言うではないかな!一体その秘密とは何じゃらほい...?


答えはこれなのです!

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粉末のビタミンCは日本でも買えるみたいです。
参考の リンク です!


サプリメントショップで売っている粉末のビタミンCを加えることにより、生地は酸性の常態となって、イーストがより多くの炭酸ガスを発生させる環境を作ります。グルテンの形成の少ない全粒粉の生地でも、この現象でふっくらと焼けるのだそうです。


海外にはイーストエンハンサー(イーストの働きを向上させるもの)なるものが売っているってことは知っていたけれど、粉末ビタミンCで代用できるとは知らなんだ!


しかし、色々調べてみたら、大きな気泡が命のフランスパンを焼く人達の間では、生地にビタミンCを加えるってのは珍しくないみたい。またまた知らなかったのは自分だけでしたが、それでも、私にとっては目からうろこな情報で、その効果を是非試してみたかったのです。


今回私がコッペパンとディナーロールを焼くのに考えたレシピはこちら...


<材料 5個程度 ← 私は7個にしたら小さくなりすぎた!>

全粒粉...300g
塩...小さじ1/2
砂糖...大さじ1/2
バター...30g
牛乳...70ml
水...120ml
ドライイースト...小さじ1


このレシピに加えるビタミンCの量ですが、義父に教えてもらった分量は、“常にドライイーストと同じ量”です。つまり今回の場合なら小さじ1の粉末ビタミンCを加えました。


義妹や私のホームベーカリーにはイーストディスペンサーが付いていて、生地がある程度温まった時点で、自動的にイーストが生地に投入されます。初めから容器にドライイーストも投入する機種の場合は、牛乳や水を人肌に温めた方が効果はさらに大だと思います。


また、義妹はそのイーストディスペンサーに、ドライイーストと共に粉末ビタミンCも加えると言ってましたが、私はビタミンCは粉類と共に容器に初めから加えて生地コースを選択。


そうして出来上がった生地がこちら。実はあやまって全粒粉の生地コースを選択せず、ホワイトブレッドの生地コースを選択してしまったのですが、出来上がった生地はビタミンCを加えない時よりかなりもっこりと膨らんで出てきました。

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これを7等分して丸め15分ほどベンチタイム。その後4つはコッペパンに形成し、3つはシンプルに丸め直して2次発酵。

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45~50分くらいしてふっくら膨らんだ生地に溶き卵を塗ります。

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ディナーロールの方はナイフの背で割れ目ちゃんを入れてからエッグウォッシュ。190度で予熱を済ませたオーブンで15分焼きました。

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オーブンに入れるとふっくら膨らんで、ディナーロールの割れ目ちゃんは殆どなくなってしまいました。(汗)

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そしてコッペパンやロールより、このビタミンCの効果が顕著に現れたのは、やっぱりホームベーカリーにおまかせの全粒粉100%の食パンでした。

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食パンの食感はホワイトブレッドのふんわり感とは少し違い、蒸しパンに似たようなしっとりしたふんわり感に焼きあがります。


但し、手で形成した場合もホームベーカリーにお任せで焼いた場合も、所詮グルテン形成の少ない全粒粉のパンですから、中の生地はふんわりしていても、ホワイトブレッドみたいにもこもこ大きくは膨らみません。


私のビタミンCへの期待度は大きすぎ、ホワイトブレッドのように大きく膨らむことを期待して、上記のコッペパン&ロールの生地を7つに分けたら、かなり小さいパンになってしまいました。


バーガーバンズなどを全粒粉100%で大きめのロールを焼く場合は、ホワイトブレッドの時より個数を少なめに形成された方が良いでしょう。上の分量だと5個がMAXだと思います。


一昨日の夜は全粒粉100%で焼いたディナーロールを晩ご飯に食べました。前夜の牛肉のチョコレート煮の残りを挟んでサンドイッチにしたのです。

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牛肉のチョコレート煮の残りに細切りチーズを載せてオーブンで焼いて温め直し、好きなだけロールに載せてプルトポーク風なサンドイッチに!

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ロールは食パンほど顕著に気泡が見れないものの、全粒粉に強力粉を混ぜて焼いたパンほどのふんわり感が味わえました。

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昨日の朝はコッペパンを利用し、キャベツとソーセージでホットドッグを作ってブランチにしました。キャベツはバターで炒め、塩、ブラックペッパー、それに隠し味に少量のガラムマサラを加えると美味しいです。

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そしてこちらは今朝のブランチ。焼いてから1日経った全粒粉100%の食パンで作ったサラダサンドイッチです。

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これが本当に全粒粉100%?って疑うくらい、1日経っても柔らかい食パン!全粒粉独特の風味と塩分が効いていて、めっさ美味しいサンドイッチでした。


私は依然トーストはホワイトブレッドの方が好みですが、このビタミンCを加えた全粒粉100%の食パンは、当分間違いなく、なくなると即次ぎを焼いてしまう、はまるパンです!