海外で一山当てたかったらこの商売しかない!って案が、私には2つあります!その1つが串カツ屋。食べた皿の数で料金計算する回転すしが海外で当たったのなら、食べた串の数を数えりゃ済みの串カツ屋は絶対に当たるはず!


外人さんは鶏皮はカロリーが高い云々と騒ぐ割に、揚げ物が大好き!カウンターに座ると、なんも考えなくても次から次にシェフが揚げて目の前に給仕してくれる。計算の弱い彼らでも、食った串の数掛ける単価くらいの計算は出来る。(笑)


普通の和食レストランと違い、食べたことのない和な食材の味を想像しながら、メニューから料理を選ぶわずらわしさはないし旨い。懐はコントロールできるし、この商売が当たらないはずがないと、私はここ20年くらいずっと考えています。(笑)


いや、別にだから、自分で商売するのにその練習に、夕べ串カツを揚げたのではないんすよ!そんな金があったら家のローンに回すし。(滝汗)どなたか私のアイデアをタダで差し上げるので、やってくれんやろうか?(結局、外人さんやなく、お前が食いたいんやろう!滝汗)


昭和のおうち串カツ

和・美・Savvy Cooking

私が初めてこの串カツを食べたのは6歳の時でした。


お隣に結婚したばかりの若い新婚さんが越して来て、当時近所のおばやん達はみな30前後だったのに、その奥さんだけ子供の目にもえらく若く見えたので、たぶん22、3だったのだと思う、その若奥さんが作っておすそ分けにくれたのがこの串カツでした。


それまで私は串カツとは、肉屋のコロッケコーナーで揚げている、赤い腸詰ウインナーと鶉卵を串に刺したものだけをそう呼ぶんだと思っていたので、肉や野菜が串に刺さって揚がっているこの串カツの味が斬新で、この世のものとは思えん旨さを味わったのでした。


私だけじゃなく、父も母も兄もみなこの串カツにぞっこん惚れこみ、以降、母の料理のレパートリーに加わり、普段の食卓にもちょくちょくお目見えしてたし、人が集まるって言うと、母は必ず大量に揚げていました。そして誰に出しても大好評だったのです。


私は20年前イギリスに本格的に住みだした頃、料理のレパートリーってのがマジなかったんです!


なもんだから一番困ったのが、ゲストを食事に招待したり、元彼の実家の人が泊まりに来たりする時の献立でした。


特に外人さんの場合、味噌がダメとか鰹だしが生臭いと嫌う人がたくさん居るでしょう。ただでもレパートリーが少ないのに、その中から作れないものがいくつかあると、本当献立に難儀致しました。(涙)


そんな私が、子供の頃の母と同じように、もてなしの献立に必ず加えていたのが、フライパンで作るパンフライドの焼き鳥 とこの串カツだったのです。どちらも誰に出しても絶対に大好評でした。


特に串カツはエゲレス人には大うけでした!なんでか?それには大きな理由がありました。


この串カツには柔らかい豚フィレに、芳ばしいたまねぎと、それにエゲレス芋大国の芋にいちゃん、芋ねぇちゃんの大好きな芋が刺さっていたからなのです。(爆)


トンカツソースを“ジャパニーズブラウンソース”と呼び、どばどばかけてみな串カツを喜んで食っとりました。(爆)


旦那と一緒になって初めて作って上げた時も、やっぱり彼も非常に気に入って串カツの大ファンとなり、なんと、テーブルの上で揚げたてが食べれる電気の串カツ鍋まで買ってしまいました。(驚)


日本から持ってきたその鍋、変圧器を使えばここでも使えるのですが、初めに厳しく躾けたから普段は絶対にテーブルや流し台に前足をかけないシーちゃんとベイ坊だけど、もしかの時のことを考え、昨日はそれを使わずコンロの上で揚げました。


そして、そして、昨日はなんとパン粉も手作り!


数日前に買って食べるタイミングを逸していたバゲット、すでにかっちかちの鉄の棒の様になっていました。それを小さく切って、買ってもらってたっただけで2回ほどしか使っていないフープロで粉砕致しました。(笑)

和・美・Savvy Cooking

<材料 2~3人分>

豚フィレ...1本(500~600g)
たまねぎ...中1/2個
じゃがいも...中1個
塩ブラックペッパー...適宜
小麦粉...適宜
溶き卵、牛乳大さじ1と合わせよく溶いたもの...1個
パン粉...適宜
揚げ油...適宜


<作り方>

1.豚フィレは表面を被っている薄い皮や白い脂肪を手や包丁で捲り取り、2cmほどの角切りにする。1串3切れ計算で合計が3の倍数になるようにする。たまねぎは皮を剥き豚肉のサイズに合わせて切る。


2.じゃがいもは皮を剥き豚肉のサイズに合わせて切り、流水ででんぷん分を綺麗に洗い流す。鍋に入れ水を張って火にかける。沸騰したら1~2分で火からおろしざるに取り出し水気を切る。(茹で過ぎると串に刺す時潰れるので要注意!)

3.豚肉、たまねぎ、豚肉、じゃがいも、豚肉の順に串に刺す。

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4.全て串に刺し終わったら軽く塩、ブラックペッパーを全体にする。

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5.4に小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつける。アルミフォイルで包んで30分程度冷蔵庫で休ませる。

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6.油を熱し、豚肉の芯まで火が通り、全体にこんがり良い色がつくまで揚げる。

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冷水にしばらく浸けてシャキッとさせたキャベツの千切り、チェリートマト、パセリを大皿に盛り、その上に油を切った串カツを並べて食卓へ。昨日の汁ものは先日の残りのセロリスープ。あっさりと旦那の大好きなお酢の物も作りました。

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うちはこの串カツに、ブルドッグのトンカツソースとコールマンのイングリッシュマスタードをつけて食べます。懐かしい“昭和”の味がするおうち串カツ、めっさ美味しいぃ...!!!

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私が初めて食べた串カツには、フィレではなくシチュー用の角切り肉が使われていました。母もしばらくはシチュー用肉を使って作っていたけれど、柔らかいから家族がみなフィレを好み、いつからかフィレ肉を使うようになりました。


淡白な部位だからしつこくなく、6本くらい1人で楽勝で食べれます。(笑)


そうそう、フードプロセッサーは未だにアンチな私ですけど、自宅で作ったパン粉があんまりにも美味しかったので、これからフライの時は洗うが面倒でも、フープロ出してきてパン粉から手作りしようと思いました。


ところで、私が海外で一山当てられると思うもう1つの商売は、床屋さんです!


日本人経営の美容院ってのはたくさんあるけれど、床屋ってのはなかなかないんです。なもんだから、日本人のエクスパットの男性達は、日本人経営の美容院で散発ではなくカットをしてもらっています。


30代の若い男性ならまだしも、50がらみの現地法人社長や支社長のタイトルが付いたおじ様まで、娘くらいの女の子がカラリングしてもらう横で、おとなしく若いおねぇちゃん美容師に散発ではなくカットしてもらっている光景、私は見る度気の毒になる。


しかしそれでも現地の床屋には行きたくない気持ちも良く分かる。そんなことしたら、翌日からクライアントのところへいけない虎刈りされちゃうし。(爆)


だから、日本人経営の床屋さんを海外で経営したら儲かるとおもうんすよ!念入りにサービスして1回50ドルくらい取っても、絶対に行列が出来るんじゃないかと思う。まぁ衛生上の理由などで、お顔剃りなんてのは無理なのかも知れないけれど...


ちなみに私の住んでいる町には日本人女性の床屋さんがあります。美容師さんみたいだけど、いつからかか男性メインになってしまったみたいです。


そこはやっぱりたくさんの日本人男性が通っているし、雨人男性だって、“ここで散発してもらったら他へは行けない!”と言い、遠方からやって来てますもん。


旦那もそこの常連。昨日仕事中に抜け出して散発してもらってみたいで、カラッとして帰ってきました。(笑)