またまた“塩の麹実篤”!あっ、あれは同じ“こうじ”でも、武者“小路”実篤さんでしたねぇ。しょーもないジョークから始まった今日のブログ、どうもすんまへん!(滝汗)


塩麹はうわさほどに美味しいものではない!


ブームの真っ只中の今、火付け役の業者やマスコミからはお叱りを受け、世間からは冷たい視線を向けられること間違いなしの発言をしてしまった私ですが、私も塩の麹を見放した訳ではないんですよ!


どうすれば美味しく食べれるのか?どうしたら麹の持つ特質を料理に利用できるか?頭悪いのに、ない知恵をしぼっておる今日この頃でございます。


その私の浅はかな知恵から生まれた、本日のお料理をご紹介いたします。


豚の塩麹味噌漬け

和・美・Savvy Cooking

先日塩麹を使って鶏の串焼きを作った時、私、みりんを結構たくさん使っていましたよね。あれは照りを出す目的のほかに、別の目的があってのことでした。


私、旦那から、アメリカに入国の際には、持ち物などを正直に申告するようにと、やかましく言われております。ビザを所有しこの国で働き生活させてもらっている以上、旦那は嘘を申告して、それがばれてビザ取り消しなんてことになるのを恐れているんです。


今回もだから、私は入国の時に正直に日本で買ってきた物や、持ち帰った食品を申告しました。


もち塩麹も!


そしたら、いっつもそうなんだけど、またまた今回もラッキーな選ばれた入国者となり、税関のおやじに、スーツケースも手荷物も中までしっかり調べられてしまったのです。(苦笑)


うわさに聞き、一度使ってみたいと思いそこらじゅう探してやっとゲットした塩麹を、税関のおっさんに没収されないか、ハラハラ、ドキドキものでした。幸い没収は免れ、待望の塩麹は私と共に自宅へとやって来たのです。


嬉しくって、家に帰ってくるなり封を開け舐めてみたわん。でも...


かなり期待はずれな味だったのですよ!


こりゃあ塩麹だけを使って料理を作ったら、味にパンチがないものは何でも嫌う旦那に、絶対気に入ってもらえないと思う味でした。そこで私は、塩麹を他の調味料と組み合わせて使うことを考えたのです。


まず手っ取り早くい思いついたのは、同じ麹から出来ているも。ってなると。知恵のない私にも思いつくのが、みりんと味噌です。味噌は豚肉で試してみたかったので、例の串焼きはみりんを効かせ焼くことにしました。これが、照り目的以上にみりんを使った理由だったのです。


私の考えていることを見透かしていたかのように、サリーさんがコメント欄で塩麹と味噌を組み合わせたものの話をしてくれました。それも後押しになって、今日のお料理が生まれました。


私が学生時代、好きなお弁当のおかずベスト3の1つが豚の味噌漬けでした。これを塩麹と組み合わせ、麹のもつ特質で、味噌とダブルに肉を柔らかくし、且つ、深い旨味のあるものにしようと考えたのです。


<材料 4枚分>

(つけだれ)
味噌...大さじ3
砂糖...大さじ2
塩麹...大さじ1
酒...大さじ1
みりん...大さじ1
すりおろしにんにく...1かけ分
すりおろし生姜...1かけ分

(その他)
豚ロース肉...4枚
サラダ油...適宜
たまねぎ、薄く櫛形切り...中1個


<作り方>

1.つけだれの材料を合わせる。

2.豚肉の表面に、たれがしみこみやすいように包丁の先で4~5箇所穴を開ける。

3.つけだれに豚肉をつけ、ジプロックなどに入れて一晩冷蔵庫で寝かせる。

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4.フライパンにサラダ油を熱したまねぎを炒める。量が半減し、あめ色に変るくらいまでしっかり炒め、一旦皿に取り出す。

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5.たまねぎを炒めたフライパンに油を追加し、表面のたれを軽く落とした豚肉をこんがり焼く。蓋をして蒸し焼き状態にすると芯まで火が通りやすく、油はねも少ない。ただし、味噌や塩麹は焦げやすいので火加減に注意。(この段階でつけだれは捨てずに取っておく!)

6.豚肉の芯まで火が通ったら取り出し一口大に切る。豚を切って皿に盛っている間に、残ったつけだれの内大さじ1杯程度とたまねぎをフライパンに戻し、たれを全体に絡ませたら出来上がり。


キャベツの千切りと共に皿に盛って、豚肉でたっぷりのたまねぎとキャベツを包むようにしていただいちゃってください!今日はウワジマヤに買い物に行ったついで紫蘇を買ったので、細く刻んでキャベツの千切りに加えました。

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汁ものは白菜とにんにくの中華風スープ。サッポロ一番の塩ラーメン風な淡白なお味のスープ。とっても美味しい!


さてメインの豚のお味ですが、ダーラリン、今晩はいかがでしょうか?また前回の串焼きの時みたいに、ぼろっかすに評さないでおくんなましぃ...(ドキドキ)


味噌と組み合わせて使った豚肉の味は、みりんと組み合わせた塩麹鶏より数段美味しかったです!


でも、旦那と私の意見をまとめると、塩麹だけを使って豚を焼いたのでは、これだけの出来上がりは期待できないのではないかと思うんです。


鶏で試した時より、今回は味にパンチがありました!


でもそのパンチは、味噌をレシピから取り除いてしまうと、またこの前の鶏同様、いやそれ以下に、平坦な味になってしまうような気がします。


それなら、私は塩より割高の塩麹をわざわざ買って来たり、時間と手間をかけて作ってまで使おうとは思わない!素直に塩、醤油、味の素と、自宅にある調味料を使って料理いたします。


塩麹を使うと肉が柔らかくなるって言うけれど、確かに先日の鶏も、今日の豚も柔らかかったです!


しかしそれも、和洋亜な調味料を問わず、数時間から一晩マリネすると、大概の肉は柔らかくなりますし、やっぱどう考えても、塩麹を使う意味が私にはわからんのです。


ただし、塩麹を完全に否定するつもりは私にはない!


今朝、塩麹を使うことで、これはスゴイと思うエフェクトを得たものを朝ごはんに作りました。これざんす!

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アメリカの乳製品って、日本の乳製品よりさらに劣ります!


中でも、ウマウマなイギリスバターを食べ続けてきた私らには、アメリカの屁のつっぱりにもならないバターは、カロリーの無駄遣いでしかないのです。


そこで、無塩バターに塩麹を加え、塩麹バターってのを作ってみることにしたんです。塩麹には旨味があるとかって言うし、麹だから、発酵バターなイメージを描いて。


そのバターで今朝、スクランブルエッグを焼いてみました。したら、英、米、日の普通のバターとは比較にならない、ふっくらで美味しいものが焼けたのです!


私が食卓でケチャップをかけるものって、ベークトビーンズとスクランブルエッグのみ。後はあの甘ったるい味が嫌いで、食卓では一切使いません。


ところが、今朝のこの塩麹バターで焼いたスクランブルエッグには、ケチャップは要らん!って思いましたもん。


ほのかな塩分ですが、それがただの塩味とは違い、旨味が効いていてまろやかで、これは正直、私的にリピートしたい塩麹の使い方でした。


分量などはこちら に保存しました。卵を焼くのに使うだけではなく、ジャケットポテトやマッシュポテトに使っても美味しいのではないかと思います。


また、これでスコーンやマドレーヌを焼いても、美味しいのではないかと思います。麹はベーキングパウダーの臭みや粉臭さを消す力があるって、前にどこかで聞いたことがあるので、ホットケーキなどにもちょこっと加えたら、いつもより美味しいものが焼けるかもしれませんよね。


私はまた次の塩麹レシピを考えます。塩麹に対し120%ネガティブな旦那に、これは旨い!とうならせるようなレシピを考えますわん。(笑)

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