一時期、“破れないタルト生地の作り方”の研究に没頭した私。根が飽き性なもんで、それも下火になると一気に熱は冷めてしまい、随分長い間タルトは焼いていませんでした。
ところが、今度は“縮まないタルト生地”を発見し、殆ど消えかけた火がまたかっかかっかと燃え始めました。(笑)先週からどんだけタルトを生地を作って焼いてん?って感じ。ブルーベリーパイにカリーパイ、それにいちじくタルト...
そして夕べ、またまた“破れない&縮まないタルト”を焼き、晩御飯にこんなものを作ってしまいました。
ベーコンとゴーヤの和風キッシュ
アテクシ、ゴーヤはアメリカにある日系スーパーでは買ったことがありますが、一般のアメリカンスーパーではこれまで見かけたこともありませんでした。
オーガニック専門のスーパーやポッシュなスーパーにはあるんだろうけれど、そういうところは2ヶ月に1回行くか行かないかの庶民なもんで。(笑)
ところが数日前、初めて、近所の普通のアメリカンスーパーで、これを見つけました。
アメリカでは“bitter melon”(ビターメロン、和訳すると“苦いメロン”)、イギリスでは“bitter gourd”(ビターゴード、こちらも和訳すると“苦いひょうたん”)と呼ばれるこの野菜。“苦瓜”です。
3カ国の呼び名を比較すると、メロン、ひょうたん、瓜と、いずれも似た様なもので、でも違うものに“苦い”と形容詞を付けその名にしているところが実に面白い。
品種のことなど詳しいことは存じませんが、苦瓜とゴーヤは同じものらしいし、日本で売っているゴーヤで作っても、同じ結果が得られると確信しているので、ここから先は料理に使ったビターメロンを、ゴーヤ呼んで記事の続きを書きたいと思います。
私、ゴーヤってあまり好きではありません。あの苦味が苦手だからです。旦那はそれが好きなんですけどね。
でも、当地の、しかも田舎町の普通のアメリカンなスーパーで初めて見たゴーヤ。やっぱ、買わずには居られずかごに入れてしまいました。
かごに入れたものの、ゴーヤチャンプルを作って食べる気分でもないし、かと言って、滅多に買わない野菜だけにそれ以外の調理法を知らない。どうやってこれを食べようかしばらく思案した結果、キッシュの具にしてみることにしました。
ゴーヤって豚と良く合うじゃないですか。ベーコンがふと頭に浮かび、そこからキッシュロレーヌを連想して、ゴーヤキッシュとなったわけです。
私がゴーヤと呼んでいるアメリカのビターメロンは、苦味がゴーヤより更に強いように感じます。
キッシュを作ることに決めたのは良いけれど、その強い苦味をどうやって適度なものにするか、今度はそれが課題。
しかし、塩と湯、それにある和な調味料を加えることで解決し、しかもゴーヤの風味を損なっていない、とても美味しいキッシュに作り上げることができました。
<材料 26~27cmのフラン型1個分>
(タルト生地)
小麦粉、薄力粉でもオールパーポスでも...220g
塩...ひとつまみ
有塩バター...110g(私個人の意見ですが、有塩の方がキッシュには美味しい!)
卵黄...1個分
冷水...適宜(大さじ3程度が目安)
(フィリング)
ゴーヤ...大き目のもの1本
塩...適宜
ベーコン*、細かく切る...120g
味噌...大さじ1
チーズ、スイスチーズの削ったものまたはピザ用細切りチーズ...100g
(卵液)
全卵...2個
卵黄...1個分
生クリーム...200ml
牛乳...100ml
パセリの葉、みじん切り...大さじ2~3
塩ブラックペッパー...適宜(但し塩は入れ過ぎないように注意!)
*ベーコンは脂身多いものを使用。日本のスーパーで売っているものであれば、ブロックベーコンかパンチェッタが良いです。ハムの類のベーコンしか手に入らない時は、豚バラを使った方が良いです。
<作り方>
1.タルト生地を作り空焼きをしておく。詳しい手順はこちらのレシピの手順 を参照。
2.ゴーヤは縦半分に割り種と白い皮膜をスプーンなどで綺麗に取り除く。2~3mm幅にスライスしてボウルに入れ、塩をかけて15分程度置く。
3.沸騰している鍋に塩を洗い流さずそのまま2を入れ、さっと2~3分茹でる。ざるに取り出ししっかり水気を切る。
4.フライパンを油を引かずに熱してベーコンを炒める。ほぼ火が通りたっぷり脂肪が湧いてきたら一旦皿に取り出し、同じフライパンでベーコンの脂肪だけでゴーヤを2~3分炒める。
5.4にベーコンを戻し、味噌を加え、木べらで混ぜながら味噌が全体に万遍なく絡まるまで1~2分炒める。火からおろし粗熱を取る。
6.空焼きして冷めたタルト皿の底に5、チーズの順に広げる。
7.卵、生クリーム、牛乳を混ぜ合わせ一度濾し、パセリのみじん切りを加え塩こしょうで味を調え卵液を作る。(塩はベーコン、ゴーヤの塩分、味噌、そしてチーズの塩分を考慮し少なめに!)
8.タルト皿に静かに卵液を注ぎいれ、190度で予熱を済ませたオーブンで40~45分焼く。
先日カスタードクリームを作るのに卵液を一度濾したら、えらく肌理の細かい滑らかなクリームに出来上がったので、それ以降、卵を使うこの手の料理は、面倒でも一度濾すようにしました。このひとてまで食べた時の食感が全く違うんですよね!
味噌を使った理由は、阿呆なアサヒの考えそうなことと笑われるでしょうが、味噌は食品の臭みを取るってことを知っていたので、もしかしたら苦味も取るんではないかと期待して使ったんです。(汗)
私の考えが正しかったのか、あるいは、洗い流さず茹でたゴーヤに残る塩分と、味噌の旨味が苦味をまろやかにしただけなのか、いずれにせよゴーヤの風味は残しながらも、際立った苦味は取り除かれていました。
そして味噌を加えたものは綺麗な色に焼けるといいますが、その通りにとても良い色に焼き上がってオーブンから出てきました。
美味しいに違いないと、私の想像だけに基づいて作る料理の日は、必ず食事の前に旦那に、もしかしたらドミノになるかも知れんでぇ~と、念を押してからテーブルに着かせます。昨日もしっかり“ドミノ警報”を発令しておいてからの晩御飯。(爆)
私がブログ用の写真を撮っている間に、先に食べ初めた旦那は一言も言葉を発しない。あれ、またこの間の低カロリーピザタルトに続き、ゴミ箱行きかいなぁ~と心配になり、恐る恐るキッシュの感想を聞くと...
Well...actually... it is very tasty!(実に旨い!)と言う答えが返ってきました。
食べてみると、確かにめちゃめちゃ旨いやおまへんか!
苦手だったゴーヤに対する考えが、これで一気に変わるような絶品和風キッシュでした。
ところが、今度は“縮まないタルト生地”を発見し、殆ど消えかけた火がまたかっかかっかと燃え始めました。(笑)先週からどんだけタルトを生地を作って焼いてん?って感じ。ブルーベリーパイにカリーパイ、それにいちじくタルト...
そして夕べ、またまた“破れない&縮まないタルト”を焼き、晩御飯にこんなものを作ってしまいました。
ベーコンとゴーヤの和風キッシュ
アテクシ、ゴーヤはアメリカにある日系スーパーでは買ったことがありますが、一般のアメリカンスーパーではこれまで見かけたこともありませんでした。
オーガニック専門のスーパーやポッシュなスーパーにはあるんだろうけれど、そういうところは2ヶ月に1回行くか行かないかの庶民なもんで。(笑)
ところが数日前、初めて、近所の普通のアメリカンスーパーで、これを見つけました。
アメリカでは“bitter melon”(ビターメロン、和訳すると“苦いメロン”)、イギリスでは“bitter gourd”(ビターゴード、こちらも和訳すると“苦いひょうたん”)と呼ばれるこの野菜。“苦瓜”です。
3カ国の呼び名を比較すると、メロン、ひょうたん、瓜と、いずれも似た様なもので、でも違うものに“苦い”と形容詞を付けその名にしているところが実に面白い。
品種のことなど詳しいことは存じませんが、苦瓜とゴーヤは同じものらしいし、日本で売っているゴーヤで作っても、同じ結果が得られると確信しているので、ここから先は料理に使ったビターメロンを、ゴーヤ呼んで記事の続きを書きたいと思います。
私、ゴーヤってあまり好きではありません。あの苦味が苦手だからです。旦那はそれが好きなんですけどね。
でも、当地の、しかも田舎町の普通のアメリカンなスーパーで初めて見たゴーヤ。やっぱ、買わずには居られずかごに入れてしまいました。
かごに入れたものの、ゴーヤチャンプルを作って食べる気分でもないし、かと言って、滅多に買わない野菜だけにそれ以外の調理法を知らない。どうやってこれを食べようかしばらく思案した結果、キッシュの具にしてみることにしました。
ゴーヤって豚と良く合うじゃないですか。ベーコンがふと頭に浮かび、そこからキッシュロレーヌを連想して、ゴーヤキッシュとなったわけです。
私がゴーヤと呼んでいるアメリカのビターメロンは、苦味がゴーヤより更に強いように感じます。
キッシュを作ることに決めたのは良いけれど、その強い苦味をどうやって適度なものにするか、今度はそれが課題。
しかし、塩と湯、それにある和な調味料を加えることで解決し、しかもゴーヤの風味を損なっていない、とても美味しいキッシュに作り上げることができました。
<材料 26~27cmのフラン型1個分>
(タルト生地)
小麦粉、薄力粉でもオールパーポスでも...220g
塩...ひとつまみ
有塩バター...110g(私個人の意見ですが、有塩の方がキッシュには美味しい!)
卵黄...1個分
冷水...適宜(大さじ3程度が目安)
(フィリング)
ゴーヤ...大き目のもの1本
塩...適宜
ベーコン*、細かく切る...120g
味噌...大さじ1
チーズ、スイスチーズの削ったものまたはピザ用細切りチーズ...100g
(卵液)
全卵...2個
卵黄...1個分
生クリーム...200ml
牛乳...100ml
パセリの葉、みじん切り...大さじ2~3
塩ブラックペッパー...適宜(但し塩は入れ過ぎないように注意!)
*ベーコンは脂身多いものを使用。日本のスーパーで売っているものであれば、ブロックベーコンかパンチェッタが良いです。ハムの類のベーコンしか手に入らない時は、豚バラを使った方が良いです。
<作り方>
1.タルト生地を作り空焼きをしておく。詳しい手順はこちらのレシピの手順 を参照。
2.ゴーヤは縦半分に割り種と白い皮膜をスプーンなどで綺麗に取り除く。2~3mm幅にスライスしてボウルに入れ、塩をかけて15分程度置く。
3.沸騰している鍋に塩を洗い流さずそのまま2を入れ、さっと2~3分茹でる。ざるに取り出ししっかり水気を切る。
4.フライパンを油を引かずに熱してベーコンを炒める。ほぼ火が通りたっぷり脂肪が湧いてきたら一旦皿に取り出し、同じフライパンでベーコンの脂肪だけでゴーヤを2~3分炒める。
5.4にベーコンを戻し、味噌を加え、木べらで混ぜながら味噌が全体に万遍なく絡まるまで1~2分炒める。火からおろし粗熱を取る。
6.空焼きして冷めたタルト皿の底に5、チーズの順に広げる。
7.卵、生クリーム、牛乳を混ぜ合わせ一度濾し、パセリのみじん切りを加え塩こしょうで味を調え卵液を作る。(塩はベーコン、ゴーヤの塩分、味噌、そしてチーズの塩分を考慮し少なめに!)
8.タルト皿に静かに卵液を注ぎいれ、190度で予熱を済ませたオーブンで40~45分焼く。
先日カスタードクリームを作るのに卵液を一度濾したら、えらく肌理の細かい滑らかなクリームに出来上がったので、それ以降、卵を使うこの手の料理は、面倒でも一度濾すようにしました。このひとてまで食べた時の食感が全く違うんですよね!
味噌を使った理由は、阿呆なアサヒの考えそうなことと笑われるでしょうが、味噌は食品の臭みを取るってことを知っていたので、もしかしたら苦味も取るんではないかと期待して使ったんです。(汗)
私の考えが正しかったのか、あるいは、洗い流さず茹でたゴーヤに残る塩分と、味噌の旨味が苦味をまろやかにしただけなのか、いずれにせよゴーヤの風味は残しながらも、際立った苦味は取り除かれていました。
そして味噌を加えたものは綺麗な色に焼けるといいますが、その通りにとても良い色に焼き上がってオーブンから出てきました。
美味しいに違いないと、私の想像だけに基づいて作る料理の日は、必ず食事の前に旦那に、もしかしたらドミノになるかも知れんでぇ~と、念を押してからテーブルに着かせます。昨日もしっかり“ドミノ警報”を発令しておいてからの晩御飯。(爆)
私がブログ用の写真を撮っている間に、先に食べ初めた旦那は一言も言葉を発しない。あれ、またこの間の低カロリーピザタルトに続き、ゴミ箱行きかいなぁ~と心配になり、恐る恐るキッシュの感想を聞くと...
Well...actually... it is very tasty!(実に旨い!)と言う答えが返ってきました。
食べてみると、確かにめちゃめちゃ旨いやおまへんか!
苦手だったゴーヤに対する考えが、これで一気に変わるような絶品和風キッシュでした。