本日は簡単に作れて、料理に使ってもよし、食卓のお供にしてもよしの、とても風味の良いスパイスの作り方のご紹介です。


ハーブ風味の自家製レモンペッパー

和・美・Savvy Cooking

私、日本では、スーパーの試食コーナーを見つけると、用もないのにその辺をうろうろし、“奥さん召し上がってみませんか?”と声をかけてもらうのを期待する、なんでも口に入れる厚かましいおばはん主婦でしたが、アメリカではそれは一切致しません。


理由は昨日の記事にも書いた通り、食品の多くに“どぎつい甘味”のコーンシロップが使われていたり、肉にはホルモンやステロイド、それに大量に水が打たれていたりするからです。


それらを摂取しないように自宅で心がけているのに、スーパーの試食コーナーでつまみ食いして体内に入れたら、努力が水の泡ですからね。


しかし、この前夕方の空腹時に旦那と買い物をしていた時、初めて、食肉カウンターの前でジュージュー音を立てて焼いた、試食用の味付けステーキ肉を一切れ食べてしまいました。それが、めちゃくちゃ美味しかったんです!


確かに空腹だったこともあるけれど、それを差し引いたとしても、アメリカには珍しく軟らかい肉を見事にミディアムに焼いており、何よりも、その味付けが最高に美味しかった。


店員さんに何味なのかを聞いたら“レモンペッパー風味”だと教えてくれました。


そのステーキがあんまりにも美味しかったので、今度、安心して食べれるオーガニックの肉を買い、自宅でも似たような風味のステーキを焼こうねと、旦那と二人話し合ったのでした。


レモンペッパーと言うスパイスは既に市販されています。けど、私ら夫婦が試食したそのステーキは、レモンと胡椒だけじゃなく、ハーブの風味も付いていました。そこで考えたんです。ハーブの風味のついたレモンペッパーが自宅で作れんものかと...


ネットでレモンペッパーの作り方と検索すると、こんなサイト (英語)が見つかりました。この作り方を参考にして、私は牛肉にも鶏肉にも、そしてお魚にも使える万能ハーブ、タイムの風味をつけたレモンペッパーを作ってみることにしました。


タイムも既にドライタイムという乾燥したものはありますが、ちょうど冷蔵庫にフレッシュレモンタイムが沢山残っていたので、それをレモンの皮ブラックペッパーコーンと共に乾燥させたんです。


<材料 卓上用ペッパーミル1/2本分>

ホールブラックペッパー...大さじ2
レモンの皮、ゼスターで白いところは加えないように削ったもの...1個分
レモンタイムまたはタイム、葉のみ枝からちぎる...大さじ1


<作り方>

1.ブラックペッパーを袋に入れ、肉用のハンマーなどで叩き粗く潰す。(潰しすぎないのがコツ)オーブンを95~100度で予熱する。

2.1にレモンの皮とタイムの葉を加え、風味がしっかりペッパーコーンに染み込むようyに、スプーンの背などで何度か押しつける。

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私はスパイス用のすり鉢、すりこ木でペッパーコーンを潰し、
レモンとタイムの風味もすりこ木で押さえつけブラックペッパーに染み込ませました。


3.オーブン皿にベーキングペーパーを敷き2を広げる。予熱が終わり更にもう5分そのまま予熱をしたオーブンにトレーを入れ、ドアを閉めると同時にスイッチも消す。そのまま一晩ドアを開けないように放置する。


これだけで、翌朝オーブンのドアを開けると、レモンとタイムの風味がすんごく良いレモンペッパーが出来上がっています。

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リンク先のサイトでは、出来上がったレモンペッパーをスパイス用のグラインダーか、コーヒーの豆をひくグラインダーでひいたらよいと書いてますが、私はいつも使っているミル付きのトレーダージョーのピンクソルトの空き瓶に詰め、使う時にミルから直接ひけるようにしました。

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山椒って英語では“ジャパニーズペッパー”と呼びますが、出来上がったレモンペッパーの味見をすると、これがなんと山椒の粉の味にどこか似ている。兎に角風味の良いペッパーです。


そして、昨日早速、オーガニックなサーロインを買って来て、スーパーの試食で食べたステーキを真似て焼いてみることにしました。

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と言っても、うちはステーキを焼くのは私ではなく旦那の役目。私が焼いたら生焼きだったり焼きすぎたりするのに、旦那は失敗なくミディアムレアーに焼いてくれるので。昨日も旦那に焼いてもらいました。


ステーキサンドにして食べたかったので、いっしょにはさむコンディメント(薬味)は私が作りました。キャラメライズトオニオン(たまねぎの飴焼き)と、ガーリックマッシュルームの2品です。、付け合せのシーザーサラダも私が作ったもの。

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小さな切れ端が載っかっていますが、これはフォアグラではありません!
脂身が多いのでそれを全部取り除こうと思うと、
ステーキの端の部分切らざるを得なかっただけです。(汗)


肉屋の兄ちゃんに、“軟い肉選んでやぁ!”と頼んだら、“奥さん、これは軟い!保証付きでっせぇ!”と言って出してくれた肉。食べてみると、確かに雨牛の割にはまずまずの軟らかさでした。


旦那の焼いてくれたステーキは、夕べもばっちりの焼き加減。レモンタイムの風味を効かせたくて、更に食卓でもふりかけながらいただきました。今度はこのスパイスで鶏肉を焼いて見たいと思っています。

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国産牛のステーキ肉は霜ふってるので、こう見えて結構淡白な私は100gも食べたら胸焼けをしてしまいます。それに反し、雨牛は霜どころか霧も靄も霞も、なぁ~~んもふっていないだけに、沢山食べれてしまって困る!(苦笑)


当然、完食でした!

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