レシピブログさんで今、アマレットを使ったカクテルのレシピコンテストが開催されていますが、八岐大蛇とニックネームを付けられたほど酒飲みの私が、この夏ちょっと飲みすぎてしまったアマレットを使ったオリジナルカクテルをご紹介したいと思います。


アーモンド・ロック・ジャポニカ

クッキングリッシュの会

20年ほど前、大阪・曽根崎新地のちょっとお洒落なお好み焼き屋さんで、私は凍結酒なるものを飲みました。凍ってシャーベット状になった日本酒がグラスに入って出てきて、そのシャーベットをストローでこつきながら解けたところから順に飲むんです。


私はお酒大好きでなんでも拒まず飲む人ですが(笑)、日本酒だけは自分から注文しお金を払ってまで飲むほど好きではないんです。でもその時友達につられ飲んだ凍結酒は、銘柄とか甘口辛口を除外し、人生最高の日本酒だったのです!


この夏大阪に帰省した時、20数年ぶりにそのお好み焼き屋さんを訪ねてみました。もう店はないかも...と思っていたのに、昔と同じところに同じ店構えでなんとその店はあったのです!


ウエイトレスさんに、「ねぇ、凍結酒って、まだメニューにある?」って聞いたら、「それ、何ですか?」と、その20代前半の若いウエイトレスさんは反対に問い返して来ました。最高に美味しかったあの凍結酒は、もうそこのドリンクメニューから消えていたのです。


その話をうちに帰り旦那にしたら、よっしゃぁ、うちで凍結酒を作ってやろうと言い、日本酒を製氷用のトレーに流しいれ凍らせたのです。(笑)


アルコールと言うのは度数が高かったり、糖分が多いと液体でも凍りません!


例えば40度あるジンやウォッカ、これは1年間冷凍庫に置きっ放しでも液体のままの姿です。ただ、サラサラの液体はシロップ状に変化し見るからに美味しいそうになるので、我が家ではジンとウォッカは必ず冷凍庫で保存しています。


日本酒はジンやウォッカよりアルコールドが低いので凍りました。でも、その姿は水を凍らせた時とは違い、ガリガリ君の様な目の粗い固体となりました。


しかし、一応凍結酒にはなったものの、記憶の中の凍結酒はもっとしっとりしたシャーベットだったような気がするし、これなら、日本酒がそんなに好きじゃないのに、わざわざ手間暇かけて凍らせる必要もない。


そこで、甘いお酒を日本酒に混ぜて凍らせ、もう少ししっとりしたシャーベットにしてはどうかと思いつき、手近にあったアマレットを日本酒に加え凍らせてみたのです。


結果は大成功!アマレットを加えた日本酒のシャーベットは、溶けかけの雪の様にしっとりしていました。それをグラス入れ、レモンをキュッ、キュッと2回絞って飲むと、味はまるで梅酒のよう。


それ以降癖になり、我が家の冷凍庫には常に、この日本酒とアーモンドフレーバーのアマレットを混ぜた凍結酒・アーモンド・ロック・ジャポニカ(私が命名!笑)が、いつでも飲める態勢で冷凍保存されています。


<材料>

日本酒...400ml
アマレット...100ml
レモン汁...適宜


<作り方>

1.日本酒とアマレットをよく混ぜ合わせ、製氷用のトレー(シリコン製のものであれば尚良し)に流しいれ、数時間から一晩凍らせる。

2.凍ったカクテルのキューブをフォークで取り出しグラスに入れる。レモンを2回キュッと絞ったら出来上がり。


ストローでこんこんとシャーベットをこつくと、まるで大人のカキ氷を食べているよう。子供の頃麦茶を凍らせて学校に持って行き、解けたところから冷たい麦茶をちびちび飲んだ懐かしい思い出さえ思い出させてくれます。(笑)

クッキングリッシュの会
写真だからマラシーノチェリーやミントの葉でおめかししていますが、
普段はこんな手間なことはいたしません!(笑)


日本酒にアマレットを加え凍らせることで、“日本酒=おっさんの飲むアルコール”と言う若い女性の考えを、完全に覆してしまうオサレなカクテルに変身します!是非一度お試しを!

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