昨日の午後イギリスから義母が来日しました。これですでに5回目、いや6回目の来日になるのかな?勝って知ったる他人の国(って息子が住んでいる限り他人の国とも呼べんが...爆)で、堂々余裕で無事到着しました。


私が外国人に料理を作る上で何を作って良いか迷う時、それは体調を壊して寝込んだ時と10時間以上のロングフライトで到着した当日の晩ご飯です。


日本人なら、体調が悪ければお粥に梅干、長旅の後はあっさり和食が大概お決まり。でも、気分の悪い外国人にお粥を作ってもゲェ~って言われるし(旦那は好きだけど...)、お疲れだろうからとお茶漬けを出しても、なんやこれ?と言われたらしまいです。


昨日も迷いました、何を作ったら義母に食べてもらえるかって。前回は旦那が勧めるのでキムチ鍋を作ったら(義母はキムチが大好物!)、殆ど食べてくれませんでした。ってそりゃあ旦那が悪い!私でも長旅の後のキムチ鍋はご勘弁願いたい。(笑)


で、考えた挙げ句、中近東生活が長く、さっぱりした地中海料理が大好物の義母の為に、メッツェ風献立を準備ました。

クッキングリッシュの会

まず午後一にピタブレッドを焼いておいて、タブーレ(レシピはこちら から)、タラモサラータ、それに今月のクッキングリッシュの会の題材の1つで、最近義母からレシピを伝授してもらったこれを作りました。


ババガヌーシュ

クッキングリッシュの会

これはフムスと並んで、レバノン料理を食べに行ったら必ず登場する茄子のディップです。レモンとにんにくの風味が効いていてとっても爽やかな味です。フムス同様に、やはりタヒニと呼ぶ練り胡麻が入っています。

クッキングリッシュの会
上の写真はレバノン料理のレストランで撮影したものです。
手前のサラダがタブーレ、時計回りにフムス、
そして赤いトマトが真ん中にアクセントとなっているのがババガヌーシュです。

これらをピタに挟んで食べます。

昔はあまり見かけなかった米茄子も、最近ではスーパーでよく見かける様になりました。作り方はフムスよりずっと簡単。是非一度作ってみて下さい。


<材料 3~4人分>

米茄子...大きめのもの1本
レモン汁...1~1.5個分
オリーブオイル...大さじ1+仕上げ用適宜
タヒニ...大さじ3~4
にんにく、みじん切り...2~3かけ
クミンパウダー...少々(隠し味程度)
塩...適宜
味の素...適宜
パセリ、みじん切り...大さじ2~3

★タヒニはレバノン料理のシェフの話では、東京・麻布または田園にあるナショナルで売っているそうです。しかしその他の店では、これまで私は見かけたことがありません。我家ではネットで購入するか、海外に出た時に買って帰って来ます。

日本製の練り白ごまを代用したらよいでしょう。ただし練りごまを使うにあたり注意しないといけないことは、タヒニは同じ練りごまでも外皮を取り除いたごまで練ったものに対し、日本製のものは外皮を取り除かずに練ったものです。

その為、タヒニと同量の練りごまを加えて作ると、恐らく苦味が際立って美味しくないと思います。まずタヒニの半分以下の量を加え、あとは味見をしながら少しずつ足して作ってみて下さい。



<作り方>

1.竹串かフォークで何カ所か米茄子に穴を空ける。250度で予熱を済ませたオーブンで約30分焼く。

クッキングリッシュの会
25分焼いた状態の米茄子

2.焼けた米茄子は粗熱を取った後、皮を剥いて実だけをボールに入れ、マッシャーまたはフォークの背で少し潰してから、ブレンダー(バーミックス)を軽くかけてペースト状にする。

3.2にレモン汁、オリーブオイル(大さじ1)、タヒニ、にんにく、クミン、塩、味の素を加えスプーンで混ぜ合せる。味見をし必要に応じてレモン汁、タヒニ、調味料を追加する。

4.最後にパセリのみじん切りを加えさっと混ぜ合せたら出来上がり。


実はこれが私の初トライアルババガヌーシュでした。自分的には今一...と思う味ではあったのですが、食の細い義母が、美味しい言っては何度も手を出し、たっぷりとピタに挟んで食べてくれたので、まずは成功かと。


しかし夕べはタラモサラータがよろしくなかった。新しい電動ミキサーの癖がまだ掴めていないのと、オイルの足し方が早過ぎたのかもしれません。分離してしまいました!

クッキングリッシュの会

本来のタラモサラータは、この下の写真のようにもっと白っぽく、もったりふんわりに出来上がります。

クッキングリッシュの会

今月のお料理集会では、夕べ作ったメッツェの一品達にさらにフムスも作ります。その模様はまた会の後ブログでご紹介致します。

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