同じ英国のパンでも、スコーンやイングリッシュマフィンはすでに日本でもおなじみですが、これだけは未だに日本の店頭で見かけたことがありません。


クランペット

クッキングリッシュの会

直径10cm足らずのこのパン、表面が気泡の穴だらけで、まるで出来損ないのイングリッシュマフィンの様ですが、この穴だらけのところがクランペットの特徴なんです。


クランペットとは、イーストを加え発酵したゆるい生地をフライパンで焼いたものです。


先日クッキングリッシュの会でこのクランペットが話題になり、「ほんじゃあ今度焼いて来て食べさせて上げるわ!」と大きな口をたたいたものの、私の持っているレシピは昔ながらの作り方。私はパン作りが大の苦手なので、生地を発酵させて作る気にならない。


そこで、私の助っ人・我家の9800円のホームベーカリー(通称キューパチ)を使って生地が作れないものかと、HB用レシピを海外のサイトでサーチしたら、ありました、ありました!


ちょこっと味付けだけ我家好みに変えて、今朝は朝ご飯にそのレシピのクランペットを試作してみました。


<材料 約8~10枚>

水...250ml
卵...1個
サラダ油...大さじ1
塩...小さじ1
砂糖...小さじ1
スキムミルク...大さじ2
強力粉...200g
ドライイースト...小さじ2

(その他)
サラダ油...適宜(焼き用)


<作り方>

1.材料を上から順にホームベーカリーに入れ、生地作りコースを設定。コースが終了したら生地をボールに移す。

2.少し多めに油を熱したフライパンの上に、全体に油をしっかり塗ったセルクルを並べ、その型の中に1の生地を流し入れる。

クッキングリッシュの会

3.5~6分焼き、表面全体に穴が開いたらセルクルを抜き、フライ返しで裏返しもう一方の面を約1分焼く。


昔イギリスには“クランペットリング”なる専用の型が売っていたそうです。


でも、最近では既に焼いたものがスーパーで簡単に手に入るので、自宅でわざわざクランペットを作る人など殆どおらず、だからクランペットリングなるものも、売っているのを私は見たことがありません。


仮に未だにそんなリングが存在するしても、日本ではまず100%手に入れることは不可能でしょう。


私はそれどころか、10cm程のちょうどよいサイズのセルクルを持っておらず、100均の目玉焼きの型を3つ買って来て代用しました。


と言うことで、高さが1cm足らずの目玉焼きの型では、薄っぺらいクランペットに焼き上がってしまいましたが...(苦笑)

クッキングリッシュの会

本来のクランペットは厚みがこれの倍はあります。でも厚みは薄くても味にはまったく変わりなく、とっても美味しく焼けました!


熱い内にたっぷりのバター載せて溶かし、穴ぼこの1つ1つに染み込ませます。すると水を含んだスポンジの様に、口に入れた時にジュワーっとバターが出て来るのがたまらず旨いのです。


蜂蜜やメイプルシロップをかけてもとっても美味しいです。冷たくなったらトースターで焼き直すと、焼きたて同様に芳ばしくて美味しいです。


余談ながら、イギリスの俗語ではクランペットと言うと、“セクシーな女性”という意味があります。しかしこんなあばた面をなんでセクシーな女性に喩えるのか、私にはよぉーわからんばい!(爆)

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