一昨日、私がプチアメリカと呼んでいるコストコへ買物に行きました。夫婦二人だけの我家には、コストコでの大量ショッピングはちょっと割が合いません。でも、あのアメリカンな気分を味わうのが楽しくて、月に一度は必ず行ってしまうのです。(笑)


毎回お目当ては肉!クッキングリッシュの会を継続させる為には、コストコのお手頃な値段の肉は必須なんです。今回もサマーパーティーのお好み焼き用の豚バラ肉がお目当て商品でした。


その肉売り場で、2.5kgで1300円と言うお買い得な国産丸鶏を見つけ、久々にローストチキンが食べたくなって買ってしまいました。その丸鶏にドライクランベリーを使って焼いたローストチキンが、我家の夕べの献立でした。


クランベリースタッフィング詰めローストチキン

クッキングリッシュの会
ちょっと皮がめくれておりますが...(汗x2)

ドライクランベリーなんかどこにも見えないじゃないの!一体にどこにどうつかって丸鶏を焼いたと言うの?


そう思われるか方も少なくないでしょう。実は、ドライクランベリーはこの丸鶏のお腹の中に隠れています。


日本でも近年は、クリスマス前になるとスーパーに丸鶏が並ぶようになりました。なんでもかんでも外国の文化の影響を受ける日本。ここでもクリスマスターキーの代わりに、丸鶏をローストする人が増えて来たということでしょう。


クリスマスにローストチキンを作る方の中には、そのまま焼く人もいれば、色々工夫を凝らした詰め物を、丸鶏のお腹の中に詰めて焼いていらっしゃる方も少なくないと思います。この詰物、あるいは詰めることをスタッフィングと呼びます。


イギリスでも丸鶏をローストする時には、必ずと言って良いほどスタッフィングを作ります。どこの家庭にも好みのスタッフィングがあり、それをぎっしりと鶏のお腹の中に詰めて焼くのです。


そのスタッフィングの種類は無限です!


パン粉ベースのもの、オートミールベースのもの、豚肉やソーセージミートがベースのもの等々あり、それに加える風味も、ハーブ風味、野菜風味、フルーツ風味と種々あります。それを各家庭ごとに独自のレシピで作る訳だから、無限にあるとしか言い様がありません。


我家のドライクランベリースタッフィングも、そんな無限にあるスタッフィングの内の1つです。


クランベリーと言えば七面鳥ともベストマッチ!クリスマスになると七面鳥を焼いていた頃は、このクランベリースタッフィングでスタッフィングボールをよく作ったものです。


今回はその我家のクランベリースタッフィングを、コストコで買った丸鶏のお腹に詰めて焼いてみました。そしてグレービーソースも、クランベリー料理には絶対の引き立て役オレンジの風味を生かし、甘酸っぱい味にしてみました。


<材料 丸鶏2.5kg 約5~6人分> カップのサイズは250ml

(スタッフィング)
豚ミンチ...350g
ドライクランベリー、細かく刻む...60g
リンゴ、皮を剥き芯を取って細かく刻む...1/2個
パセリの葉のみじん切り...大さじ2
タイム、葉のみ指で摘んで入れる...3~4本分
オレンジの皮...大さじ1
卵...1個
塩黒こしょう...適宜(こしょうは多めに)
味の素...適宜
パン粉...約1/3カップ(粘り具合で加減する)

(ローストチキン)
丸鶏...1羽(2.5kg)
バター...適宜

(グレービーソース)
チキンの焼き汁...オーブン皿に残った分全て
冷水...500ml
オレンジ汁...1個分
コンソメキューブ...1個
塩黒こしょう...適宜
味の素...適宜
水溶き小麦粉、小麦粉大さじ1を水で溶いたもの...適宜
コワントロー...大さじ1

クッキングリッシュの会

<作り方>

1.パン粉以外のスタッフィングの材料を全てボールに入れ、塩黒こしょう、味の素で調味する。ハンバーグの肉だねを練る要領で手で具をしっかり混ぜ合せる。肉だねの粘り具合に合わせパン粉をつなぎに加える。オーブンを180度で予熱開始。

2.スーパーで購入した丸鶏は流水で洗う。お腹の中には血の塊が多く残っているので、指で丁寧にこそげながら水洗いする。また鶏皮に残った毛や、余分な脂肪等も同時に取り除く。

上質のクッキングペーパーで外側を拭き、お腹の中には数枚ペーパーを詰め10分程置き、水分をしっかりと吸い取らせる。

3.2のチキンのお腹に1のスタッフィングを詰める。

クッキングリッシュの会

4.詰め終わったら竹串などで両サイドを合わせて閉じる。(下はアメリカ製専用留金)たこ糸で足と手羽を縛り、肉汁が外に逃げない様にする。

クッキングリッシュの会
丸鶏の胸の部分が上になった状態

5.オーブン皿にバターを分厚く塗り、その上に鶏肉を胸の部分を下にして載せる。オーブンに入れ30分焼く。30分経ったら一旦取り出し、今度は胸の部分を上にして残りの時間を焼く。途中焼き目がつき過ぎるようならホイルを軽く被せると良い。

クッキングリッシュの会
丸鶏の胸の部分が下になった状態

6.焼き上がった鶏肉は皿に取り、ホイルででしっかりと包んで30分蒸らす。

7.オーブン皿に残った丸鶏の焼き汁をボールに取り、一気に冷水を加えて、更に冷凍庫で約20分程度急冷する。

8.グレービーソースを作る。7を冷凍庫から取り出し、上質のクッキングペーパーでこして余分な脂肪分を取り除く。こした焼き汁は鍋に入れオレンジ汁を加えて火にかける。沸騰したら固形コンソメを加え溶かす。塩こしょう、味の素で調味する。

9.8を一旦火からおろし、水溶き小麦粉を徐々に加えとろみをつける。

10.再び8を火に戻しコワントローを加え煮立ったら火を止める。


鶏肉を切り分け皿に盛り、クランベリースタッフィング、ローストポテト(レシピはこちら から)、茹で野菜を添え、たっぷりグレービーソースをかけて食べました!

クッキングリッシュの会
ローストチキンの右横、大きなミートボールのようなものが、
丸鶏のお腹の中に詰めて焼いたクランベリースタッフィングです。

大きな丸鶏を一羽も買うとなると、なんとなく贅沢な気もするし、食べきれるかどうかも心配!


でも、ローストチキンは捨てるところがなくて、とても経済的なんです。残った鶏肉はチャーハンやサラダ、パイにしたり、スタッフィングはサンドイッチにといろいろ活用が出来ます。

クッキングリッシュの会

我家も今晩はこの残りの鶏肉で、チキンコールスローを副菜に準備するつもりです。


また骨や皮は捨てずに冷凍しておくと、後日ストックを取るのに役立ちます。特に豚肉の肉汁をたっぷり含んだ鶏の骨は、ラーメンのスープ作りに最適なんです!


ちなみに丸鶏の焼き時間は、次の様に計算します。


(スタッフィングの分量も含め)450gにつき20分が目安です。


例えば昨日の場合、丸鶏(2.5kg)+スタッフィング(豚肉+野菜の合計が約500g)の合計目方が約3kgだったので、焼き始めから焼き終わりまでの所要時間は、3000g÷450gx20分=おおよそ130分と計算しました。


ただし、各オーブンにより火加減が異なりますので、使い慣れたお手持ちのオーブンに合わせて時間は調整して下さい。ナイフを丸鶏に刺し、中から透明な肉汁が出て来たら焼き上がっていると判断して下さい。

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