今月はクッキングリッシュの会はお休みし、その代わりに来週8月15日(土)お盆の真っ只中、クリスマスパーティーに続きブログのサマーパーティーを開きます。大阪人の私らしく、パーティー参加の読者さんに振る舞う予定の料理は、これです!


お好み焼き

クッキングリッシュの会

このお好み焼きのレシピは、あるものの味に近づきたくて、いろいろ工夫し作り出した我家自慢のものです。


昔、私がまだ20代の頃だから20年以上前のことになりますが、大阪北の新地という繁華街に一軒のたこ焼き屋さんがありました。そこのたこ焼きは他のとは一風変わったたこ焼きでした。


たこ焼きそのものに味がついていて、ソースを塗らずに食べるたこ焼きでした!


と言っても、あの出汁の入ったふわふわ卵焼きの様な明石焼とはまた違うんです。ごくごく普通の、大阪の街を歩いていたらどこにでも売っている様なたこ焼きです。


そのたこ焼きの醤油仕立ての味が、お酒を飲んだ後お茶漬けが食べたくなるのと同じ様に、新地の酔っぱらい達の間で大人気でした。私も新地に行くと毎回最後は必ずこのたこ焼きを買い、行きつけのスナックに持ち込んで食べていました。


今でもまだその場所にあのたこ焼き屋さんはあるんだろうか?残念ながら、あのたこ焼きに勝るたこ焼きには未だお目にかかったことがありません。大阪一、ってことは日本一、いや世界一旨いたこ焼き!


私はその世界一旨いたこ焼きからインスピレーションを得て、ソースを塗らなくても食べられる、出汁の味がよく効いたお好み焼きを自宅で焼きたくて色々工夫しました。そして最近、やっとあのたこ焼きに一歩近づけたかな...と思う様なお好み焼きが焼ける様になりました。


私のブログでも何度か紹介した我家のお好み焼き。いつもはオンラインでしかお付き合いのない読者さん達に、オフでそのお好み焼きを食べてもらって、どんな味なのか実際に味わってもらいたいと思っています。


大阪人はお好み焼きと言うと目をつぶっていても焼けるほど作り慣れていますが、パーティーを目前に念には念を入れ、夕べは私ら夫婦が“専用ビアガーデン”と名付けているバルコニーにホットプレートを持ち出し、その試作をしたと言う訳です。


<材料 3枚分> 注:下記使用カップは250mlカップ

(生地)
お好み焼きの粉...1カップ
液体うどんだし...1/2カップ
卵...2個
山芋...100g弱
みりん...大さじ1

(具)
キャベツ、千切りに近い細切り...1/4個
もやし...1パック
刻みねぎ...1パック
ちくわ...1本
きりいか、固まらないように指でほぐす...1袋(20g)
干しえび...1袋(20g)
おたふく牛すじこん...1袋
紅生姜、水気を切る...1袋
天かす(もしくはあれば細かく切った油かす)...1袋(80g)
豚バラ、7~8cm幅に切る...200g

(その他)
おたふくお好み焼きソース、青のり、鰹節、
マヨネーズ、チリソース等

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<作り方>

1.ボールに粉、うどんだし、たまご、みりん、山芋を加えしっかり混ぜ合せ生地を作る。枚数分準備した小ボールに生地を均等に分ける。

2.準備した具を枚数分均等に分け、各小ボールの中に加えていく。

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3.テーブルで各自、自分のボールの具を生地に混ぜ込み、ホットプレートでお好み焼きを焼く。焼き上がったらお好みのトッピングをする。


キャベツは千切りに近いほど細切りすると口当たりが良くなります。濃い口の方は濃縮うどんだしでも薄めず使って下さい。ちなみに我家は濃い口なので、わざわざ濃い口の出汁を選んで買い薄めずそのまま使っています。


また、和風味がしっかりついたお好み焼きなので、おたふくソースの代わりに、生醤油やポン酢でも美味しくいただけます。


今回のサマーパーティーでは、スタンダードな豚たまに加え、焼きそばの入ったモダン焼き、キムチを入れたキムチお好み、シーフードミックスを入れたシーフードお好みの4種を作る予定です。


夕べの試作ではその内のモダン焼きとキムチお好みを焼きました。まずはこちら、モダン焼。ちょっと目を離している間に、隅の方が焦げてしまいました。(汗)

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そしてもう一品、こちらはキムチお好みです。

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粉ものは絶対に目分量はいけません!必ずカップかスケールで計ってレシピ通りにつくらないと。夕べはちょっと生地が硬めの様だったので、そのルールを破り普段より出汁を多めに入れたら、柔らか過ぎて返し難く苦労しました。(苦笑)


我家のバルコニーにあるガーデンテープルが小さ過ぎ、大きなホットプレートにスペースを陣取られてしまって、膝の上がテーブル代わりに。

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ちなみにお好み焼きの横の赤いものは、ハバネロで出来たコロンビア産の激辛サルサ・アマゾンソースです。


写真ではあまり綺麗に撮れていませんが、28階の高層から遠くに新宿のビル街を眺めながら食べるお好み焼きは、昔よく食べた新地のたこ焼きの様に、とても美味しかったです!

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こちらのレシピは2011年1月27日発売、『週刊・女性セブン』の特集“てっぱんお好み焼きレシピ”の中で、達人の焼くお好み焼きレシピとしてご紹介して頂きました。有り難うございました。